劇場公開日 2025年4月25日

「青臭い・・・でも嫌いじゃない」今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0青臭い・・・でも嫌いじゃない

2025年4月23日
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鑑賞方法:映画館

ジャルジャル福徳さんらしいほろ苦く、少しわざとらしく、しつこくw、切り替えが早い長編コントのような青春映画。

主演の萩原利久が醸し出す童貞感や、伊東蒼の不幸顔(個人の見解ですw)がなんとなくだが最初からリアルな陰キャ大学生の切なさを感じさせる。

見せ場はさっちゃんの告白シーンとラストの小西と桜田のシーン。
いずれもしつこいくらいの長尺だが、ダメ押しセリフの連続で、押されれば押されるほど不思議なくらい胸を締めつけられる。

心の中にある思いのようなものをセリフにしようとすると上手く言えずくどくなったり、少しずれた事を言ったりするが、その中にも「私がいないところで、私のことを思い出してほしかっただけ」とか「泣くことがこんなに痛いって初めて知った」など共感性の高いキラーセンテンスが混ぜられており、観ている方も結構な痛みを感じるほど。

特にさっちゃんの告白シーンは秀逸で、控えめなほうの関西弁と暗闇で表情をはっきりと見せないことにより言葉が際立ちストレートに耳に入ってくる。
さらに終盤の回想シーンではっきりと顔が見え、あの時あんな顔をして一生懸命伝えてたんだと思わせることでさらに愛おしさと切なさに強烈なドライブがかかる。

ジャルジャルの単独ライブはもはや女性ファンでチケットが獲れない程だが、一時期はよく観に行った。
福徳さんの青春コントでもたまに出てくるロマンティックで青臭い部分だけで作られたファン(だけじゃないけど)必見の映画です。

余談だが、河合優実さんって若いころの田中裕子さんに似てるなあと改めて思った。

カツベン二郎
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