「予想してたのと違ったけど、」I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ atさんの映画レビュー(感想・評価)
予想してたのと違ったけど、
なんとなくルックバック的なものを想像してた(主人公が映画を撮ることが映画のメインだと思ってた)けど違った。こじらせ社不主人公が人付き合いだとかそういう社会、現実に向き合うまでの話だった。劇的な変化は無くて、主人公はNYCに受からないし、友達のことは傷つけて(あの子とは多分あのまま疎遠になりそうだな)一応謝ったけどなぁなぁになって終わる。人生のシーンをそのまま切り取った感じだった。主人公は精神的に不安定で、お父さんが亡くなったからだろうけどかなり子供っぽい。カナダの治安とか遠さはいまいちわからないけど母親に毎回送り迎えしてもらうのは甘えって感じだな。あと周りの人が全員大人っぽいから余計それが強調される。特にあの親友の子すごい。私だったら仮の友達とか言われたらもう友達辞める。ゆっくり、確実に時が進んで、こういう風に人生の段階が上がっていくんだろうなと思った。自分はマーベルの主人公みたいに突然能力に目覚めるわけでもなく、才能が特段あるわけでは無く、ほどほどの身の程を知る。主人公はあのあとどんどん人付き合いが上手くなっていくんだろうな。取り返しのつかない失敗を重ねて人間関係は上手くなると再認識した。もっと大人になったらどんどん丸くなっていって、映画もだんだんみなくなりそうだなって思った。(まぁ映画専攻で大学に行ってるのでこれはおかしいかもしれない)子供とかができて、自分がこき下ろしてたシュレックみたいな映画を一緒に見に行ったりするんだろうなー、あと主人公の映画って現実逃避的な部分もあるんだろうな。大学に行ったら人生は一変するっていうのもある意味現実逃避だし。自意識が強くて子供っぽい、肥大した自尊心がそのうち周りの人にばれるところは自分と重なりました‥大学映画専攻だろうからおかしいのは重々なんだけど主人公が社会生活をうまくこなしていけるようになったら現実逃避に使ってた映画が必要なるから映画見なくなりそうだなって思った(2回目)自分で通勤して、自分で食事を作って、仕事に行ってっいう大人になってからお母さんの苦労がわかって優しくなるんだろうな。仕事して、子育てして、引っ越して、みたいな毎日の間に、いつかスタンドバイミーをみたら、この人は最後のセリフをみて泣くんだろうなって思った。考えすぎかもしれないけど作中でやってた思い出映画っていうのもなんかメッセージにみえる。この映画自体が主人公の思い出映画なのかな。そのうちI liked moviesになるっていう儚さを感じた(映画監督とかになってずっと映画好きかもしれんけど)
尖ったままならまだしも、最後の感じだと自分も監督にはならないと思いました。
感性の合う友達と出会い、一緒にクソ映画をこきおろすような未来でもあれば十分かも。
(マットとは合ってなさそうでしたし)