FPU 若き勇者たちのレビュー・感想・評価
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平和とは武力の均衡によって維持される
中国の警察部隊FPU(Formed Police Unit)は国連から要請を受け、政府軍と反政府組織の武力紛争が激化するアフリカの国に派遣された。分隊長ユーや狙撃手ヤンらメンバーたちは危険な地域で、命の危険にさらされながらも、証人の保護と、現地の人々を守るために戦い・・・という話。
中国政府による自国と中国警察のPR映画としか思えなかった。
2018年2月に国連の要請に基づきアフリカの架空の国に中国の警察を送り込み、平和維持活動をする、というのはわかるが、だからどうした、という感想。
なので、終始何を見せられてるのかわからなかった。
終盤、台風が近づいてくるシーンがあるが、アフリカで台風とは呼ばないでしょ。せめてサイクロンにしましょ。翻訳者さん。
平和とは、武力の均衡によって維持されるもの、という発言があるが、そう考えるのが世界の常識なんだろうと思った。平和ボケした日本人には衝撃の言葉だろう。
ワン・イーボーは本作でもカッコよかった。
アクションは最高!
大好きなワン・イーボーの映画!でしたが内容がイマイチ過ぎて、、、アクションは最高で、臨場感ばっちりですし、中国人以外の役者3の演技もちゃんとしていました。無名ではどうみても日本人じゃない役者さんや日本人の役者さんの素人演技にリズムが乱されて残念でしたが今回は大丈夫でした(笑)
アクションは流石中国と言わざるを得ない程素晴らしい!冒頭から目が釘付けになりました!
イマイチなのが内容、、、要所要所に色々散りばめられているのですがあんまり美しくなくてわざとらしすぎる為に安っぽくみえてしまうのが本当に残念でした。ワン・イーボーが捕まって隊長1人だけで助けに乗り込む所で2人だけにしかわからない合図があったのはインファナル・アフェアを彷彿とさせて良きでしたが、他らあんまり効果的ではなかったと感じてしまいました。
熱烈が最高だっただけにちょっと残念、、、個人的にはワン・イーボーよりホアン・ジンユーの役柄が目立ってて観た甲斐がありましたっ。
ワン・イーボーの映画、また劇場で観られますよーに。
「熱烈同様好き」
プロパガンダ作品ですよね。
反政府組織が行ったとある部族の虐殺を巡り、紛争が激化するアフリカの国へ派遣された、中国の警察隊「FPU」の話。
ファブール族を虐殺を主導した男の裁判に際し、ファブール族の生き残りの証人を保護するFPU他警察隊と、口封じをしようとする反政府組織が対峙するストーリー。
なかなか惨忍な殺され方をしている遺体の描写はお見事だし、個人のスキルは高いけれどチームワークはポンコツなFPUで、堅苦しくならない程度のノリを醸しつつ始まって行くけれど、このアフリカのお国柄事情とかは結構解り難い。
そしてなにより、悪役は「いかにも」な、子供向けヒーロー番組なみせ方するし、感動させたい演出はみえみえだしで安っぽいこと(*_*)
狙撃で風を読むのは基本中の基本だし、
軍隊ではないけれど、それに近しい組織が、そんな判断で動きますかね…。
内容自体は面白かったけれど、世界最大政党の思惑的なものがモロにみえてしまって安っぽいそんな作品だった。
アクションの技術は高い
もったいない。
何が。
シナリオだ。
シナリオの何が。
ドラマ部分の過剰な詰め込みの整理が必要だ。
物語の中で描かれる要素が多岐にわたるため、
取捨選択をもう少し意識して整理できれば、
全体のテンポや見やすさが大きく改善されたのではないか。
特に、キャラクターの内面や状況を描くシーンが重なり合い、
物語がやや煩雑に感じられる瞬間が多かったのが残念だ。
一方で、アクションシーンの技術は高い、
火力の使い方や現場での生の爆破とVFXの絶妙なバランスは、
エンターテインメントとして十分に魅力的で、
観客を引き込む力を持っている。
それだけにドラマ部分が過剰になっている点が、
もったいなく感じられる。
「平和維持軍が現地に派遣され、想定外の経験をする」
という枠組み自体は、
過去にも多くの作品で取り上げられてきた題材であり、
その中で描かれる「軍人としての規律」「組織としての正義」「人としての葛藤」などは、普遍的なテーマで共感を呼びやすい。
しかし、本作はそのすべてを同時に扱おうとした結果、
どれも中途半端に感じられる場面が散見される。
個人の葛藤を深掘りするのであれば、
現地の背景や国情をもう少しシンプルに薄く描く方がよかったかもしれない、
また、逆にその国情や社会的背景を深く掘り下げるのであれば、
個人の内面やドラマにフォーカスする部分を削減するべきだろう、
例えば、
ユーとヤンの個人的なドラマに焦点を当てるのであれば、
証人警護の一連のエピソードを削除して、
より深く彼らの関係性や葛藤を描くことに集中した方が良かっただろう、
逆に、
証人警護という重要な任務を扱うのであれば、
ティンと子どもたちとの関わりの描写を省略しても、
物語は十分に成立したのではないか、
このようなシンプル化の手法は、
より一層ストーリーを引き締め、
観客にとっても視覚的・感情的にアクセスしやすくなるはずだ。
もちろん、
これらの点はシナリオ制作時、撮影、編集の現場において、
十分にシミュレーションされていることだろう、
それでも、「全部乗せ」を選択したということは、
テンポや物語の整合性よりも、
こうした多様な要素を詰め込んだ作品の方が、
観客に受け入れられるという判断があったのかもしれない、
多くの要素を詰め込むことで、
広範囲な層にアピールしようとした意図が見え隠れする、
その分、作品の精緻さや深さが犠牲になっている部分も否めない。
火器を使ったアクションが秀逸
中国警察から国連に派遣された、特殊部隊の活躍を描く。
アメリカで言えばSWAT、日本なら特殊急襲部隊と機動隊を足したような連中っすね。
軍ではなく、警察であるところがポイントで、(政治的に趨勢の決まった国に行って)旧勢力派の反政府組織を非武装化させたり、奴らのしでかす犯罪を取締ったり、要人警護したり。
派遣先は架空の国っぽいし、中国映画特有の「自国精鋭たちをプロパガンダ的に美化し過ぎ」な部分は目立ちましたが……
とにかく火器を使ったアクションが素晴らしい。
被弾で命を落とすところを含めて、リアリティを追求していて(欠損、損壊しないからリアルではないが)、見応えがある。
ラスト台風下のロケットランチャー戦は、ちょっとゲームっぽかったのだけが惜しい。
Braver
中国アクション映画で去年からたくさん名前を聞くようになったワン・イーボー(何本出てるんだろう)の出演作ということを頭に入れての鑑賞。
特典はポストカードでした。
ド派手に銃やら爆弾やらでドカンドカンいく景気の良い作品で楽しかったです。
ドラマ部分は結構重厚な中国万歳ですが、そこんとこの事情は表面でしか分からないので自国大好きなんだな〜くらいなので不快では無かったです。
ただお話の単調さとアクションの見せすぎのバランスが致命的に噛み合っておらず、盛り上がってるのに全然盛り上がってない違和感はずっとありました。
生身でしっかりアクションをやってくれているので、そこをもっとフューチャーしてくれてたらなぁと思ってしまいました。
ヘルメットをしっかり被っているのは良いことなんですが、登場人物を一発で判別するのがかなり難しく、それでいて個性が薄く、個々のエピソードも唐突にぶち込まれるので登場人物のやり取りとかで楽しめる作品ではないかなと思いました。
お涙頂戴展開もしっかりあるんですが、別にそこでそんな行動をしなかったらそうはならなかったのでは?という不自然さが目立ってしまいくどいわぁ〜と思いながら見ていました。
銃で撃たれる時に何故か一時停止をするんですが、あれはこだわりなんでしょうか?
全体的に広く見せたいんだろうなとは思いましたが、そのせいかどこを撮りたいんだろう?ってくらいにはぐわんぐわん動いてせっかくの凄いアクションが見づらくなっているのも残念でした。
ただそこを狙い撃つスナイパーの腕前が素晴らしすぎて、しかもパルクールまで上手ときたもんですから煽りプレイしなければこのスナイパーが作中最強だったんじゃないのかなとも思ってしまったり。
カーチェイスは最高に盛り上がっていました。
シンプルに走りまくるところもいいですし、建物をぶっ壊しながら進むのは迫力ありましたし、そこにロケットランチャーや簡易爆弾なんかもドカドカ押し寄せてくるもんですから飽きる事なく派手さが楽しめます。
どちらも命中率がバチクソいいなってくらいには弾が当たりまくるのにも思わずニッコリ。
敵を壁にゴリゴリ擦り付けてみたりするのも中々に鬼畜で良かったです。
ラストバトルで台風もやってきます!と流れた時は笑っちゃいました。
そんなタイミングで銃撃に爆撃にほんでもって強風ときたらまぁ敵味方どれもうまいこといくことなくトラブルまみれで楽しい絵面にはなっていました。
終盤はドラマもアクションも台風も全部詰めで、そういえば本筋の一つの裁判あったなぁくらいで流されますし、作中でもサラッと流されるのでゴチャゴチャして整理できないまま終わっていったのもモヤモヤしました。
ここ最近観た映画ではエンドロールがトップクラスの長さで多分10分くらいありました。
トイレに急いで行きたい方はご注意を。
鑑賞日 1/12
鑑賞時間 19:00〜20:55
座席 J-5
肝心な説明はほとんどないが、火薬と勢いで100分を突っ切るのは悪くないと思った
2025.1.14 字幕 TOHOシネマズ二条
2024年の中国映画(101分、PG12)
中国警察隊の紛争地域派遣を描いたアクション映画
監督はリー・タッチウ
脚本はウー・モンチャン&ジャー・リアン
原題は『維和防暴隊』で「平和維持機動部隊』、英題は『Formed Police Unit』で「武装した警察部隊」という意味
物語の舞台は、2018年2月のアフリカにあるサンタリオン共和国(架空)
そこでは、反政府組織のボス・アミール(Dolca Kobondo Nyerrbo)主導によって内乱が起きていて、彼はその罪によって収監されていた
だが、確たる証拠がないまま、ただ勾留するだけになっていて、平和を望む国民の声は届いていなかった
その後、塩を作っている海岸地域のファーブル村の大量虐殺を機に、サンタリオンは中国にFPUの派遣を依頼する
責任者としてユー・ウェイトン(ホアン・ジンユー)が選ばれ、彼らの部隊に国境警備捜査官のヤン・ジェン(ワン・イーボー)が加わることになった
隊は、ジョウ・ジアシュエン小隊長(オウ・ハオ)を筆頭に、狙撃手のジャン・シャオヤン(グー・ジアチェン)、機動部隊のツエン・ハオ(ナリス・バイ)、シャンドウ(ツァオ・ファーウェイ)、通訳のディン・フィ(チョン・チューシー)たちで構成されていた
彼らの指揮を執るのは国連作戦部長のファビオ・トーマス(トーマス・ファケ)で、政治委員のイェン・ジェンミン(イン・シャオテン)が行く末を見守っていた
物語は、マナフ広場の警備に訪れたユーたちが、反政府組織のメンバーに追われている一家と遭遇するところから動き出す
彼らはなぜか反政府組織に追われていて、その中の1人である少年ルカス(Favour Chukwudi Anyaegbu)が凶弾に倒れてしまう
懸命の処置を施すものの助けられず、ヤンとジャンはスナイパー(Evy Johannes Akoundou Epiet)を追いかける
だが、群衆に紛れたスナイパーを捉えることができず、2人は命令違反として、叱責されることになったのである
映画は、実際に行われている活動に色を足したもので、紛争地域も架空のものとなっている
警察隊と呼ばれるものの、ほぼ軍隊のような装備をしているので、語句に違和感を感じるかもしれない
アミールと通じている謎の白人ブレイク(ケヴィン・リー)の正体は最後までわからないのだが、彼らが持ち込んだ麻薬と銃器によって治安が乱れ、アミールを担ぎ上げて新政府の樹立を目論んだように思える
アミールは反政府活動をしているのだが、なぜかファーブル村だけは一族惨殺を目論んでいて、その理由はほとんど描かれない
族長(Jude Chukwudi Anyaegbu)は「目撃者」ということになるが、彼が何を目撃して証拠を提示するのかは不明だった
アミールと敵対する族ということになるのだと思うが、そこには積年の衝突の歴史があると思われるものの、映画では一切描かれていない
物語の中盤で、冒頭でアミールを取材していたジャーナリスト3名と、ルロワ議員(クレジットはLeroy)が人質になってしまうのだが、現行政府の関係者が1人も出てこないのは意味不明だった
アミールを捉えている勢力があって、それが反政府組織に押されているので中国から派遣されてきたようだったが、このあたりの「紛争に至る歴史を完全スルー」というのは斬新なのか手抜きなのかはわからない
中国映画なので情報がほとんどなく、見たまんまで判断する映画になると思うが、まあ「世界の警察」的な感じに描かれているので、そう言った方向性のプロパガンダなのだと思う
基本的に火薬でドッカン!が好きな人向けの映画なので、あまり細かいところを突っ込んだら負けなのかな、と感じた
いずれにせよ、展開が早くて寝ている時間がないぐらい激しいので、最後まで突っ走れるとは思う
だが、劇中で起こっていることの説明がほとんどないので、撮りたい映像を組み合わせて、中国最高!のための画作りをしていると考えるのが妥当なのだろう
FPUを送り込んでいる意図というのは色々とあると思うが、おそらくブレイクのような人物を送り込んでいるのも当局の上の方の人のような気がしてならない
その辺りを考える映画ではないのだが、昨今の状況を考えると余計なことを考えてしまうのは仕方がないのかな、と思った
お前らが言うな、という突っ込みを我慢できる人には面白い映画
アクションが爽快
お金と火力
言わんとする事は分かるけども
「熱烈」の演技が良かったワン・イーボー君が出演してるということで鑑賞。
国連平和維持活動が困難なものであること、自国のためではないのに命がけで取り組まねばならない過酷なものであること、でも世界を少しでも平和に、という崇高な活動であることはとてもよく分かる。
ただ。。なんだろう、「映画作品としては」あまり心に刺さらなくて。。映画としては何故か少し残念。勧められるかと言えば、出演者のファンの人なら、程度でしょうか。。
(何故あまり心に沁みてこないのか、理由はまだよく分からないんですが。。話の展開上、どうしても理不尽に亡くなる人や誤解で悪者にされることにも理不尽さを感じるからかもしれません。)
ワン・イーボー君はモデル等の時の髪型をばっさり切って軍人らしい短髪で(熱烈の時のダンサーの髪型に近く)スナイパーとしての演技は頑張ってるな、とは思いました。
舞台背景が多国の内戦地域なので、戦争犠牲者の現地の人達が何人も横たわっている描写が多くあり、苦手な人は注意が必要かと思います。
遠い多国まで国連平和維持軍が出動しなくても良い平和な世界が訪れることを願うだけです。。(合掌)
偉大な中国、万歳(ワンスェイ) という映画でした。
王一博、お身体ご自愛ください。
この1年の間に出演作が4本も公開された
大人気若手俳優 王一博を楽しむ。
ところが黄景瑜(ホアン・ジンユー) との
Wキャストだからか
あまり王一博(ワン・イーボー)の良さが
伝わってこない。
そしてふたりが並ぶと、王一博が学生に見える🤣
隊長(黄景瑜)とヤン(王一博)の関係性が
確執のある兄弟かと思いきや、亡き父の相棒だったとか
その辺の物語がもっと見たかった。
それにしても
中国FPUって「軍隊」じゃなくて「警察」なのだと
本作で知りましたが
(Formed Police Unit国連平和維持警察)
あんな危険な地域に警察を派遣?!
めちゃくちゃ撃ってくるし、完全に殺しに
かかってくるのに軍隊じゃないと対応難しくないですか。
銃撃シーンを初めアクション(ドンパチ)は
ハリウッド作品に全く引けをとらず
迫力あって見応えあります。
2025年劇場鑑賞4本目
【”正義に国境なし!”今作は、”キャー、ワン・イーボー素敵‼”映画かと思いきや、機銃掃射、ロケットランチャー飛び交う物凄い戦闘シーンテンコ盛り映画だったよ。ビックリ!】
<Caution!内容に少し触れています。>
ー 今や、中国映画界の若き大スターになった”おうかずひろ”じゃなかったワン・イーボーがマタマタ格好良く登場するのかなあ、などと想像しながら映画館へ。
それが、貴方!ワン・イーボーは格好良いのだが、”中国には消防法はないんですか!”(多分、VFX)と思う位、中国国連平和維持隊がアフリカと思しき国の転覆を謀る虐殺者アミールに操られた暴徒たちに、機銃掃射、ロケットランチャーをぶっ放されてもう、タイヘン!映画でありました。
ストーリー展開は、囚われたアミールの虐殺を証言するファブール族の族長夫婦を、アミールを有罪にするために、中国国連平和維持隊が裁判所に送り届けるというヒジョーにシンプルなモノであるが、装甲車で戦地を進む彼らに降り注ぐ困難の数々にハラハラドキドキである。
美しい通訳の女性ディン(チョン・ユーシー:大きくなったね!)は、族長夫婦の娘を助けるためにやられちゃうし、人質に取り付けられた時限爆弾解除シーンや、ワン・イーボー演じるヤンと、敵方のスナイパーとの対決シーンとか、凄かったです。
銃弾も、インド映画”RRR"の如くスローモーションで次々に飛んでくるしね!ー
<今作は、ハッキリ言ってストーリー展開は粗い。粗いったら粗いのである。けれども、ワン・イーボーを始めとした中国国連平和維持隊のメンバーがナカナカ良くって、”中国は国際平和のために頑張ってます!”というアピールも、温かい目で観たい作品である。>
■最近では、一番長く感じたエンドロールにも、吃驚でした。
チーム戦隊
的な感じではありますが、よく出来ていると思います。映像も違和感無いし。ディンさんが亡くなってしまうのが、残念ですが、あれで最後のヤマを乗り越えられましたね。中国もこれだけの作品ができるのだから、著作権や著作物と言う考えを守って欲しいですね。
国連平和維持警察部隊の、まさに命懸けの!
中国の意外な側面を見た感じ。へぇ、そうだったんだ!と少し見直した!
銃撃戦、カーチェイス‥目が離せません。
だけど心の機微もきちんと描いていて、アクションだけの映画ではないです。
途中、トップガンマーヴェリックを思い出したシーンも(私だけかもしれないけれど)よかったな。
そして、中国の俳優さんってこんなにイケメンなのね!
ワン・イーボーいいですね!
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