キノ・ライカ 小さな町の映画館のレビュー・感想・評価
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余りにもアキ・カウリスマキ的
アキ・カウリウマキとミカ・ラッティによる田舎に映画館を作るドキュメンタリーとは言うものの、監督の演出がアキ・カウリスマキ的であり、フィクションの場面も多々ある感じがした。編集のやり方がもう一つ上手く無いようで、場面の切り替えが上手く流れず、必要ではない人物のカットも多々あって、思ったよりも詰まらない内容だった。 余談だが、アキ・カウリスマキもそうなのだが、流れるサントラがイモ臭く、田舎のセンスに思えて仕方がない。率直に言えば、音楽のセンスがダサいのだ。ひずみのない音のロックの感覚が、とんがらない歌謡曲の延長線上にあって、生温く聞こえるのだ。そのイモ臭いセンスが映像化されて、「妙味」になっているところもあるのだが…。何となく「10年遅れてやって来たパンクロックのニュアンス」がアキ・カウリスマキとその周辺の磁場の良さなのかもしれない。個人的には、ユホ・クオスマネン監督な作品が映画館の柿落としに使われたのが、妙に合点が行き、納得もした。
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