劇場公開日 2025年1月24日

「やや難はあろうが酷評されるJホラーよりは十分満足できる」悪鬼のウイルス yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5やや難はあろうが酷評されるJホラーよりは十分満足できる

2025年1月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年32本目(合計1,574本目/今月(2025年1月度)32本目)。

 ここでは低評価が多いようですね…。

 いわゆるホラー映画で90分ほどと短いし、あまりネタバレになることを書くのはよくないので軽くの紹介でいこうかなというところです。

 結局のところ、この手のホラー映画でよくある、Youtuber(や、SNSほかのインフルエンサー)が「何とか廃村村」にいく動画やツイートをする企画をやってとんでもないことになる、という、いわゆるYoutuber等の文化が根付いた日本ではよくある映画で、その点ではその前例を踏んでいるので、その理解はしやすく、極端にヘンテコな展開にはならないので、そこはまあ色々あると思いますが、いわゆるJホラーの「有名監督さん」の中で、毎年毎年、何の進歩もなく「よくわからないストーリー」で酷評される毎年の姿を見ていると、この監督さんは1~2年前だったかの「オカムロさん」の監督さんで決してホラー映画で有名どころとして顔を出すわけではないですし、有名監督さんのそれら作品として見たとき傷がある程度ある(この映画だと、大半のシーンが廃墟等などなどなので、シーンがどういう状況か(画面が暗すぎて)見にくい、といった問題がある)部分は否定できません。

 ただ、この監督さんのこの作品、あるいは「オカムロさん」もそうですが、男性でも女性でも強い人は強いというように描かれている点は一貫しており(「オカムロさん」は、スタントパフォーマーの伊澤さん(←ベイビーわるきゅーれで有名になった方)を起用していたことも一つある。本作には登場しない)、この点は男女同権思想の観点からある程度共感できる部分はあります。

 とはいえ、ストーリーがわかりにくいという他の方の意見ももっともで、かなりあっちこっち飛ぶのでそこが評価のしづらいところではあります。ただ、ホラー映画でありがちな「食事(ポップコーン等)もできないようなグロすぎる表現は少ない」点については考慮しました(なお、アダルトシーンほかは一切出てきません)。

 採点に関しては以下まで考慮しています。

 ----------------------------------------
 (減点0.3/状況をつかむことが容易ではない)

 特に後半、廃墟シーンになると画面が真っ暗になるので誰が誰かわかりづらく、ストーリーの「真相」は結構ひねってあってわかりにくい(かつ、多くの方が触れられている通り、タイトルにある「ウィルス」って何???)点は否定できません。

 ただそうした傷があるとしても、Jホラーとしてある程度名前が通っている方の毎年の作品で「また進歩もなくこの作品か」というように(いつも毎年)酷評されている方の作品を見るくらいであれば、この作品も「選択の一考になるかもしれない」といったところです。
 ----------------------------------------

yukispica