敵のレビュー・感想・評価
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老後の不安を敵に見立てて映像化🧓👵⤵️
誰にでも必ず起こる出来事!
老後の不安て、死、お金の事、認知症やら病気、仕事、家の事、孤独、詐欺、死んだ後の事、様々な不安や恐怖を敵として描いてる名作ですね!(敵は急にやって来るって言ってたけど一理アリ過ぎるし🐜💨)
あとこの作品原作者がカラーだと色が余計だと思っていたという事で白黒作品で良かったって言ってますが日本家屋やら食べ物やら白黒だからこそより効果が高かったとも思えますし完全同意です🫡
下品な話でもあるんだけど品があるのは不思議❓
意外に分かりやすい展開と内容で敵の正体も直ぐに分かり色々と上手く作っているなあと感心してしまいましたよ🔥という訳でネタバレでも無いので老後の不安を視覚化してるという前提の知識があった上で初見で観るのも全然アリだと思います🐜
あと敵が北から来るってのがフック🪝で何かに襲撃される話だとミスリードされるし井戸が怪しいとか女子が怪しいとか勝手に勘違いする仕掛けにもなっていて面白かったしまんまと騙されてワケがわからんからクソ面白くないって感想もあって賛否はハッキリ分かれるだろうと思って居ましたがその通りでしたね😱
あと夢オチ、妄想、認知症、どれに当てはめても辻褄が合うし結局根本の老いの不安と恐怖って部分は変わらないからどう解釈しても良いと思います。(敵の正体が分かった上で2回目の鑑賞だとより面白く作品を見る事が出来るからリピートしたくなるんだよなあ敵は👀✨)
あとラスト付近は白黒なのも含めて鉄男みたいな映像でパンチが効いてましたよ🤍🖤👀💥✊
あと綺麗な自分の昔の教え子や👩🎓飲み屋の若い子が👩🦰明らかに自分に好意があるような🥰感じで絶妙に美味しいモノが食べたいとか🍽️フランス文学を先生に習いたかったとか🇫🇷📕家に来て夜遅くまで居たり酒飲んで離婚するみたいな話をしたり勘違いして惑わされるような絶妙な距離感に向こうからグイグイ距離を縮めて来る感じもより独身の老人の理性を破壊する原因になってて恐ろしかったですね😨(あれは主人公が一線引いて誘ったりエロい事をしようと実際にはしてないからこそのあの妄想又は夢又は幻覚に繋がっていてより作品として効果的になってたね🎯)
あと奇跡体験したんですが平日の田舎のミニシアターの最終上映という事で客が他にゼロで貸し切り状態って贅沢過ぎるんよ💰
観て面白いと言えるのは多分55歳以上とかになると思うんですが若い人が👶鑑賞すると実感がまだ無いから面白いとはならないと思いますし自分のような超絶孤独なエロゴミクソジジイにはブッ刺さりまくるんだと思いますよ🤮
万人受けはしないだろうけど間違い無く質の高い作品です!
あと前半の同じルーティンを繰り返すおじさんて部分とかまんまパーフェクトデイズですが敵は老後のマイナス部分がテーマなので裏パーフェクトデイズって感じですね🫣テーマも深いし後半の演出は下手なホラーより怖いし😱(最後に集団で襲って来たやつは様々な不安が具現化した集合体で白黒映像がより気持ち悪さを増す効果があったと思います!)
大腸検査の女の医師との会話は超大爆笑してしまい🤣😂劇場貸し切りで無人だったから助かりましたよ😂
最後に老後の恐怖と言う名の敵から逃げていたのにそれを受け入れて立ち向かうラストはめちゃくちゃ感動したしラストのセリフの春になればまたみんなに会えるってのも深くて死の向こう側には再生が必ずあるというのを暗示した言葉でハッピーエンドとも言えますよ🌷🪦👻👶🏻😭(結局いずれ全員に絶対に訪れる事ですから🪦)
あと白黒なのに食べてるモノの色や匂いまで感じる映像のおかげでめちゃくちゃお腹減ったし飯テロ映画でもありますね🍽️
まあ結局語る事が多くなりがちな満足感の高い怪物や市子を見た時のような感覚がありました✊
この作品好き過ぎてパンフレットをついつい購入してしまいましたよ📕⤴️
見終わって家に帰って寝てみて分かりましたが映像のインパクトが強くて脳🧠に焼き付け現象が起きててPTSDみたいになってます🥹(観て2日経ちましたがまだ脳の焼き付き現象が治ってないです👀🧠💥)
よほどな事が起きない限り年間ベスト1間違い無しです🏆
どこまでが現実で、どこからが違うのか?
河合優実の演技を見たくて見に行ったが中心となる長塚京三が演じる元大学教授の内面が上手く演じられていた。瀧内公美が「光る君へ」で見せたようなおどろおどろしさと河合優実の謎めいた役どころもいい。河合優実はコピーライトの「2023」年にNHKで放送した「かぞかぞ」の七実と宗教二世を演じたように作品ごとに役を使い分けられるのもよく分かる。河合優実が演じた学費を滞納している大学生に主人公が貯金を提供したあたりから現実から非現実に移ってしまったのが分かりにくい。ひょっとすると最初から内容が全て主人公の内面世界の現れなのかもしれないとも見えてしまう。筒井康隆原作の映像化を見た事があるのは原田知世版の「時をかける少女」と蓮佛美沙子版の「七瀬ふたたび」なのでライトノベルと大人向けの小説との違いもあるのだろうかと思った。
椅子を蹴って退席する観客も
恋は、遠い日の花火じゃない
面白いです
ア・サッチ・ア・パーフェクト
え!?ものすごくおもしろい
リアルとドリームの境界が…
いかにも筒井康隆…
妻には先立たれ、10年以上前に大学を退職し、昔ながらの日本家屋で、丁寧に食事を作り家事をこなし時々原稿を書いたり講演をしたりする、恐らく昭和の頃から変わっていないであろう日々のルーティーンを一人で静かにこなしているフランス演劇を専門とする仏文学者の渡辺儀助。原稿執筆中に時折り届くメールは「5百万円が当選しました」のような詐欺メールばかり。そんなある日、「敵が北からやって来る」というメールが届く……。
儀助は時として現実離れした夢にうなされながら目覚める。上映開始1時間ほと経過した映画の後半になればなるほど、その夢は激しくなっていき、現実と幻想の境目が曖昧になっていくが、そんなシュールレアルな幻想を真に受けていても仕方がない。そもそも、やって来るはずの「敵」とは、いったい何者なのか?
劇中で敵の姿が明示的に描かれることはない。しかし、映画の、そして人生の、時間の進行とともに誰しもに忍び寄ってくる「敵」とは何か?と考えてみると、さほど難しい謎掛けでもないだろう。
「こちらの世界にいる人類や友人よりも、あちらの世界にいる知り合いの方が圧倒的に多い年齢になると死を恐れなくなる」といういう話をどこかで聞いたことがある。
誰にでも訪れる「老い」を敵対視するのか、それともそれを味方につけて楽しみに過ごすのかによって、人生の質も変わって来るのだろう。
ちなみに、全編白黒なのだが、これも余計な情報が遮断され、逆に集中しやすいのかも。
ホラーでもなくて
これは、絶対に原作を読む!
混沌モノクロ夢と現実まさに筒井康隆
期待値がかなり高かったけど期待を裏切ららず!品の良い元大学教授の素敵な暮らしぶりに途中まで「長塚京三は素敵。いつ筒井康隆っぽさでてくるのか?」と思いながら鑑賞。途中から夢と現実が交差し始め混沌の中ふと現実が顔を出す感じに。いやどこまで現実?妄想?北から来る敵って?ネット民?妄想ワールドに行ってしまった。筒井康隆✕吉田大八成功してると思いました
〝煩悩〟なんて都合のいい言い換えです
昨日のことです。
ナポリの窯でピザを持ち帰り購入し、自宅で冷え冷えのビールをグビッ!!昔から辛いのが好きなので、当然のようにTabascoをワンピースあたり3〜4滴大粒でかけました。案の定〜中略〜なわけです。病院へ行くほどではないのですが、若い頃に比べると、辛いものに対しての大腸の耐性(機能?)がすっかり弱くなっていることを痛感するばかりです。
シワとか肌のツヤとか人から言われなくても分かるような、加齢による変化についてはさしてショックは受けません。
けれど、20代〜40代、人によっては50代60代までは気にも留めなかったようなこと、それもまさか加齢で衰えるとは想像もしてなかった部分で衰えを自覚することになるという経験は結構ショックです。
歳を取る、というのは身体のあちこちで生じる〝まさかこんなところが!〟という加齢による変化(要は衰えのこと)に慣れていくことなのです。
なのに〝性欲〟(それを煩悩なんて呼ぶのは男にとって都合のいい言い換えでしかない!!)だけは、歳を重ねても衰えを感じない。機能は肉体的なものなのに、それが想像力から発するものだなんて極めて大脳的。その矛盾ってどういうこと?
知的作業を生業(なりわい)としているものにとってそのショックは簡単に整理できないから、自分の内面の課題ではなく、いちどきに襲って来る、自力で対処しようのない〝敵〟のようにも見えるのではないでしょうか。
原作者 筒井康隆さんの、テレパシー能力を持つ七瀬が主人公のシリーズでは、出てくる男はひとりの例外を除き、すべて女を見れば裸とセックスを想像しているように描かれています。
もちろんそれは作品全体から見れば部分的なものであり、主題ではないはずですが、男の一面としては絶対に切り離せない欲望のひとつです。
これぞ映画。悪くはない後味を噛みしめて余韻に浸る。
とても丁寧な暮らしをする主人公の姿に「PERFECT DAYS」を思い出しました。食も住もテキトーな私は憧れはしてもとても真似はできませんね。
でもその几帳面な日常ルーティンさえも、結末を知ってから思い返すと、別の意味があったんだろうなと気づいたり。
現実と妄想の境目が次第に無くなっていく不思議な作品で、モノクロ映像の鮮やかさが印象的。
長塚京三さんも、彼を取り巻く3人の女性も、まさにハマり役でキャスティングもお見事です。
レビー小体型の症状で幻視の出る肉親を近くで見てきたから、主人公に見える見知らぬ男や襲いかかる敵たちがとてもリアルに感じました。
老いも死も避けられないという現実。
筒井康隆原作なのでそれさえもSF的に飛びこえて映像にしてしまった吉田大八監督の手腕が光っていました。
理性vs本能
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