劇場公開日 2025年1月17日

敵のレビュー・感想・評価

全337件中、161~180件目を表示

4.0期待度◎鑑賞後の満足度◎ 身につまされました。“それ(敵)”は突然やって来る⇐人生の真理です。

2025年1月26日
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もーさん

4.0長塚京三さんの演技が妙に心地良い、観終わっても直ぐまた観たくなる摩訶不思議な傑作

2025年1月26日
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主人公は老い先が短いとはいえ、いつまで続くのか分からない人生の終わりを予測し毎日淡々と過ごす元大学教授の老人
でも歳をとっても瀧内公美さん演じる元教え子に「私としたいの?」と言われ欲情したり、河合優実さん演じるBARでバイトするミニスカ女子大生に会いに“自分なり”にオシャレして出かけたり、と現役男性の様に振る舞うが、やがて“敵”の存在によってシームレスな世界に身を投じていく、というメチャクチャ難しそうな役を長塚さんが演じ素晴らしく見ごたえがあります

主人公が毎日ひたすら作り続ける食事が毎回メチャクチャ美味しそうだった
確認したらいろんな映画やドラマを手掛けてきたフードスタイリスト飯島奈美さんのデザインとのこと、モノクロなのに焼き鮭や串焼きなどが匂いまで伝わってきそうに撮られていて流石だなあと感心しました

そして、もちろん料理だけでなく日本家屋など全編においてもモノクロ映像がすごく綺麗、作品に引き込まれて直ぐに忘れてしまうぐらい違和感がないのが不思議でした

最後に
自分の中で強烈に印象に残ったのが、瀧内公美さん、今まで全然そんな風に見えた事はなかったけど、本作ではモノクロのレトロな雰囲気が似合っていて、とても綺麗ですごく色っぽく素敵でした
河合優実さんはいつもと一緒の安定感で良かったです

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Jett

4.5中高年向き、高尚かつ下世話な深み

2025年1月26日
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笑える

興奮

知的

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TSアラヨット

3.5主演の長塚さんが素晴らしかった!

2025年1月26日
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詠み人知らず

4.0北から来るものThat Which Comes from the North

2025年1月26日
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難しい

原作は未読。

権威になる、と
どうなるか?
権力を持つ、と
どうなるか?
歳をとる、と
どうなるか?

多くは、良くも悪くも、
権威=自分
権力=自分
になってくる、なってしまう。
歳上というだけで・・・以下同文。

でも、その最中、自ら気がつくことが
難しかったりする。

その間、イコール自分が日常を侵食する。

主人公は【フランス近代演劇史の権威だった】人。
悪気はなくても、
権威=自分、権力=自分になるだろう。
いわゆる【偉そうな】人に描かれていないし、
そんな人ではないように見えた。
むしろ権威から遠く見えた。

それでも、知らず知らずのうちに
彼は妻との約束を果たさず、
教え子との関係性にも問題が
あった【かも】しれなかった。

そうやって
気づかず
取りこぼした
数々の事どもが、
気がつかないふりをしてきた事が
一人になった刹那、
北からやって来る。

そんな風に観てて思いました。

I haven’t read the original work.

What happens when someone becomes an authority?
What happens when someone gains power?
What happens when someone grows older?

In many cases, for better or worse,
authority becomes oneself.
Power becomes oneself.
And simply being older… well, the same applies.

But in the midst of all this,
it can be difficult to notice it oneself.

During that time, the equation “I = authority”
slowly infiltrates one’s everyday life.

The protagonist is a man who used to be
an authority on modern French theater history.
Even without ill intent,
it’s likely that authority and power
became synonymous with who he was.

He wasn’t portrayed as the stereotypical “arrogant” type,
and he didn’t seem to be that kind of person either.
In fact, he appeared far removed from authority.

Even so, unknowingly,
he failed to keep promises to his wife,
and there might have been issues
in his relationships with his students as well.

And so,
the countless things he neglected,
the countless things he pretended not to notice,
all come rushing at him the moment he is left alone—
from the North.

That’s what I thought as I watched.

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新米エヴァンゲリスト

4.5

2025年1月26日
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モノクロだからこその 臨場感 リアリティ
カラーだと 変にリアリティが出てくるが、あえて、モノクロだからこその 臨場感 リアリティ がこの映画を活かしている。最高です
長塚京三さん 素晴らしいのひと言。
モノクロ作品いいじゃん。

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シネマ急行

3.5考えても分からないと観終えて実感

2025年1月26日
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大昔、ワタシが高校生だった時分、一時期筒井康隆作品にはまり読み漁ったことがありまして、その後も何冊かは読んでいるのですが、当時から「何だか分らん」世界なのに、なぜだか読んでしまっていたのを思い出しました。
スクリーンに映し出される映像はワタシにとって筒井ワールドそのもので、クスクス笑いながら観ていました。
この原作は未読で、吉田監督はどのようにご自身の脳内で嚙み砕き、何を表現したかったのか、そして筒井康隆は言葉だけでどのように数々のシーンを紡いだのか、とても興味が湧き、是非とも原作を読んでみたい!そしてその後再び映像を確認してみたい、そう思える作品でした。
まあ、万人受けする内容ではないのだと思いますが、はまる人は結構いるんじゃないかと思います。
そして、モノクロ映像は陰影が濃くてとても良いですね。

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ニコラス

4.0敵がやって来る

2025年1月25日
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静かなモノクロの世界。物腰の軟らかい元大学教授の独居老人。フランス文学を専門とし、その権威としての自負もある。身の回りのことは自分でこなし、凝った料理もお手のもの。自分の身の処し方に手も打ち終えた。どこを切り取っても、元大学教授的『PERFECT DAYS』。ところが、もう人生の終末を穏やかに迎えるものと思っていた矢先、様々な出来事が舞い込んでくる。ささやかな、それでいて逃げきれない。いや、本当は心の奥底にまだそれを期待していたのだろう。興味がないふりしていながら、実は欲していたのだ。いろいろと。
さあそこでだ、突然の警告、「敵がやって来る」。もしかしたら、このメールを見つけた時ぐらいから、儀助はボケがはじまったんじゃないだろうか。たまにいるでしょう、強迫観念に支配されて暴れる老人が。儀助はそれだ。その視点で彼を見ると、すべてが納得できる。彼に迫る敵とは、達観していそうでいて本当はあった「不安」、若いものへの「嫉妬」、教え子への「欲情」、そんな隠れていた妄想のことだ。それが、ボケ始めることでタガが外れて顕在化したのだ。抑制も効かずに。それを傍から見れば、とうとうこの爺さんボケ始めた、となる。"あの裏窓の主人公はゲスだね。いたく共感するよ″とか、″フランス語は、愛を語るための言葉だからね″とか、つい少し前まで気取っていた姿はどこへやら、見るに堪えない妄想老人へと変わり果てる。いまそれに気づいている自分でさえも、あるとき、敵がやって来るかもと思ったら、戦慄が走った。長塚京三、絶妙。

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栗太郎

3.0私にはちょっと難しかったかな

2025年1月25日
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私にはちょっと難しかったかな

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jung

2.5疲れます

2025年1月25日
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難しい

幻覚か現実か複雑過ぎて理解できません。また、幻覚の戦争シーンが暗すぎるし、日本のこういう映画のパターンな気がして好きになれません。他の方の評価は高いようですが万人受けする映画ではないようです。

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ショカタロウ

4.5老いと向き合う

2025年1月25日
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ニョロ

3.5モノクロながら、鮮やかな色彩を感じさせる一個人の老後生活

2025年1月25日
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笑える

知的

難しい

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緋里阿 純

3.0老いるの怖い

2025年1月25日
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あ

4.0身につまされる

2025年1月25日
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笑える

知的

難しい

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ひぐらし2(ひぐらしから引継ぎ)

3.0虚の中のリアリティ

2025年1月25日
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夢なのか妄想なのか現実なのか不確かな事象がスクリーンで起きる事自体を楽しむ映画なのかと思うが、終盤は全てが夢か妄想にしか見えなくて(実際そうなんだろうけど)割とどうでも良くなってしまった。
ギリ現実なのかもと思わせる描写があれば感じ方は違ったのかもしれないが。

映画や小説が全て虚なのは当然だが、虚の中のリアルのバランスとして自分はこの作品は上手く受け止められないと感じた。

丁寧な日常を丁寧に描写している序盤や、心の状態が日常の行動に波及している終盤の描写とかは好きです。
彼の様に地位も名誉も手にした人間でさえ、その地位と名誉の源泉から離れてしまった後の姿の描写として身につまされるリアリティがある。人間は一定以上自己のアイデンティティを外部に依存せざるを得ないが、依存の程度や強い場合や依存先が少ない場合の危うさについては老後に限らず意識しなくてはならない。

原作未読なので映画単体としての評価です。

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omoro

3.0良い映画、でも楽しい気持ちにはならなかった

2025年1月25日
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怖い

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リコピン大王

4.0一人の俗物を襲う「老醜」と「死」

2025年1月25日
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仏教で説く「四苦八苦」の四苦は生・老・病・死を指す。老と死は一続きではない。老いることは苦しみであり、そして死は別に存在する。この映画は老と死を峻別して別々にみせているところに際立った個性がある。
主人公渡辺儀助は大学教授だったがすでに引退し妻にも先立たれた。古い日本家屋で暮らし、身の回りのことはキチンとこなす。食べることにこだわりがあり、凝ったものはつくらないが飯を炊き、肉や魚を焼くなどして菜をつくり食事を楽しんでいる。講演の謝礼は10万円と決めており(安売りはしない)貯金が尽きたときは自裁すると公言している。
要するに自律的、スタイルスティックな生活をおくっているわけだが、翻っていうとこれは老醜を恐れているからに他ならない。ありのままの自分を受け入れられないという意味で俗物であろう。
だが年月は人を老いさせていく。顔の張りはなくなり、身体はたるみ、加齢臭が漂うようになる。
そして儀助を取り巻く女たち。教え子の旅行雑誌編集者は時として儀助を訪れ心をかき乱す。彼女の狙いはよく分からないが、恐らくは学生時代の楽しかった記憶を思い起こしたいというような気持ちなのだろう。バーで出会った女子大生は金目当て、そして儀助の夢うつつに現れる亡妻は儀助の言うことを聞かず恨みごとを申し立てる。つまり、自分勝手な彼女たちと自分自身の欲望に振りまわさせることによって儀助の老醜が隠しようがなく晒されていくのである。
そして「敵」。恐らくこれは死を指している。死は老いとは別のところから現れ、容赦なく人を打ち倒していく。青森から上陸し、黒く汚く這いずる者たちというのは儀助の持つ「敵」=死のイメージなのであろう。
「敵」=死は突然やってくる。これは映画の中でフランス語の引用でも示されるし、儀助の友人であるデザイナー(松尾貴史)が敵を見た後、突然死ぬシーンでも説明される。
老醜から逃れられなかった儀助は「敵」=死からも逃げられない。
残酷な映画であるとしか言いようがない。
映画の最後は、儀助の残した遺書によって家を相続した遠縁の槙男と思われる人物が家を見て回るシーンで終わる。槙男がのぞき込んた遺品の双眼鏡に、儀助の姿が一瞬映る。人は死に、その記憶はかすかに亡霊のように残るが、やがて跡形もなく消え去っていく。その無常を改めて感じた作品でもあった。

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あんちゃん

4.0敵とは…

2025年1月25日
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定年後の余生を過ごす元大学教授。
古い日本家屋で日々を暮らす姿は品がある。
主役の長塚京三のスラリとした姿と落ち着きのある良い声が役に合っていた。

始めはパーフェクトデイズのように日々の身の回りにある幸せをただ見つめていく映画のように見えるが、少しずつ静かに危機が迫り来る…
淡々と抗えない欲求と老いが襲いかかってくる展開にクスリとしちゃう時もあったが、次第に夢に侵食されていく感じは恐ろしかった。ただ、ちょっと長く感じちゃったなぁ。

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いたかわ

4.5女性たちが上品

Kさん
2025年1月25日
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とてもよかった。全体的に品がよい。主人公のあられもない素の部分も教養人らしさがあり、登場する女性たちの立ち居振る舞いは艶めかしくも上品で、時々クスリと笑わせるウィットの具合も絶妙だ。原作は未読だが、筒井康隆の原作がそうなのか。筒井ファンなのか映画館の入りもとても良かった。

物語は自意識版「ファーザー」(アンソニー・ホプキンズ主演の)とでも言えそうな展開であった。最後の春のシーンを観て、結局、境界はこのあたりだったろうと自分の中で納得したところはあったが、口にすると切ないので、そこはあえて書き立てることなく曖昧模糊なままそっとしておきたいという気持ちになった。

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K

4.0敵とは

2025年1月25日
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老い。
敵とは煩悩。
敵とは思い出。
敵とはお金。
敵とはご近所。

敵とは死。

渡辺儀助77歳の静謐な生活が丁寧に描かれているからこそ、脳内の妄想が際立つ。
長塚京三さんの抑えた演技とモノクロ画像が見事にマッチしている。

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ピッポ