「単細胞的に考えました。」敵 吉住くんさんの映画レビュー(感想・評価)
単細胞的に考えました。
はい、長塚京三の日常が淡々と描かれます。
ご多分に漏れず「PERFECT DAYS」を連想
「PERFECT DAYS」同様、最後まで淡々としていて欲しいなあ・・・と思わせてくれます。
役所広司とか長塚京三は眺めてるだけで楽しいので
ひたすらボーッと眺めるのも至福のときでした。
しかし、ネジは外れ出します。
この「敵」
様々な解釈が出ていますが
僕は単細胞的に「夢」と捉えました。
つまりね
異常事態の後に「目覚める」シーンが多用
気分は「特急シリーズ」のフランキー堺です。
が、起きたあとも異常事態やん
となりますが
ここから僕の実体験の話をします。
一時期、悪夢ばかり見ている時期があり
「夢」の中で「夢」見ていて、それがまた「夢」という多重構造だったり(「ドクラマグラ」みたいね)
「夢」の中で「夢」と気づいて起きようとするんだけど、また「夢」中に引っ張り込まれる
とか怖くて疲れる日々をおくってました。
人に話したら
「エルム街の悪夢」の見過ぎなんですよ
と言われたりしましたが
これ順番が逆で
僕のような恐怖体験をしている人が世界中に沢山いたから「エルム街の悪夢(1作目)は大ヒットしたんだと思ってます。
で、本気で怖かった。
2作目以降に関して言うと、僕は「ホラーキャラのアイドル化」推進派なので、楽しく見守らせて貰いました。
(したがって「貞子」シリーズも楽しく見守ってます)
親しくしている女性から「セクハラ」を指摘されて、ありていで説得力のない弁解をするなんて京三には本気で悪夢でしょう。
また「夢精する京三すげえなあ」と思いましたが、それもまた夢かもしれません。
もしエンドロールの後で、夢から目覚めて起きるシーンがあったら
僕はスッキリだけど
皆さん嫌な気持ちになったでしょう。