「夢や妄想、幻覚も多用すると収拾がつかなくなる。」敵 いなかびとさんの映画レビュー(感想・評価)
夢や妄想、幻覚も多用すると収拾がつかなくなる。
前半は定年退職し、妻を亡くした元大学教授の日常生活描写が続く。しかし、白黒で丁寧に描かれていて、そろそろ新しい展開が欲しいと思ったところから、映画が動き出した。
ただ、それ以降タイトルの通り、過ぎると物語が読めてつまらなくなってきた。
敵は当初は死だと考えたが、どうやら自分の中にあるあるもの、あるいは自分が作り出した妄想が敵なのかなと思った。そこは原作を読んでいないので、脚色かもしれない。しかし、80歳を超えて夢精するのかな、ちょっと疑問。長塚京三の演技はリアリティがあって流石。
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