カッティ 刃物と水道管のレビュー・感想・評価
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コメディかと思っていたが、かなりシリアスでちょっと社会派。ハッハッハ、しかし結局、正義は勝ーつ。
まあ,そういうワケで色々あって水道管立てこもり作戦が功を奏し、マスコミに注目され世間の耳目も集まり、自分たちの主張も世間に公表した。さあ、もういよいよ我らが英雄カッティ陣営の勝利は目前かと思われた矢先の事である。敵の社長が起死回生の逆転の1手を打ってくる。
本物のジーヴァを人質にとり、控訴取り下げの10名の署名との引き換えを要求してくる。
今まで敵の作戦をことごとく粉砕してきたカッティだったが、さすがに今回ばかりはカディルも決死の覚悟で敵のアジトに乗り込む
超むかつく悪者ながら悪知恵だけはよく働く。お見事である。
結局、我らがカディルは刺されてしまったが、ジーヴァは無事で裁判にも勝利する。
そして死んでしまったと思ってたカッティも生きてたことが分かり、ホッと胸をなでおろしてハッピーエンドだと思いきや、なんとカッティは自首してしまうのだった。脱走はしたけど警官殺しはしてないから、罪を着せられない事を祈るばかりだ。
話は戻るが、本物のジーヴァを人質にとった社長は、テレビニュースのライブ中継を見ながら勝利を確信している。
僕は、カディルが水道管からひょっこり顔を出したときには、音が出ないようにパチパチ,パチパチと拍手したヨ♪ヽ(´▽`)/
社長が、水道管から最後に出てきたカディルを見て、一体どういう事なのか分からなくて呆気にとられている場面が最高に笑えた。
エンドロールが始まる直前に「農民に捧げる」と出る。
農民、農業、農家の窮状と大企業の横暴、農業従事者と非農業従事者との溝の部分はプロパガンダ映画のような感じだが、弱者を虐げる強者(もちろん悪もん ^◻^ )と、それを救うヒーローの勧善懲悪の物語だ。
歌と躍りもノリノリで最高だった。例によって突然始まるワケだが、「おっ、出た出た」と思ってワクワクする。
インド映画を視ていてドキッとさせられるのが,インド社会の習慣とか風習,風俗だ。今回1番驚いたのが,抗議のため6人が自分の首切って訴えたとか,マスコミに注目してもらうために焼身自殺しようとかいう部分だ。
あと,今回の映画だけでなく,女性陣だけが集団で1か所に隠れたり集まったりして待ってるだけという場面もよく見るが、意味不明でなんだかよく分からない。
ビジャイを堪能
コルカタの刑務所から脱獄した詐欺師のカディルは、タイへの国外逃亡を企てるが、空港で出会った女性アンキタに一目ぼれし、出国を止めてしまった。その夜、自分と瓜二つのジーヴァという男が5人の男に拳銃で撃たれ瀕死の重傷を負った現場に遭遇した。彼を病院に運び、命は助かったが、悪知恵を働かせたカディルは、シーヴァを自分の身代わりにして警察にに捕まえさせた。自由の身になったカディルだったが、ジーヴァが地元の農民が水不足で農業の危機で大企業に土地を搾取されそうになっていて、その問題に取り組んでいたことをしった。カディルの心に変化が起き、ジーヴァの活動を引き継いで農民たちの先頭に立って大企業と対峙し・・・さてどうなる、という話。
ストーリーはベタだけど、格闘や歌とダンスも有り面白かった。
カディル役のビジャイの圧倒的な強さとダンスは見所。
一人二役だが、表情を変えて別人の様に演じてたのはさすがだと思った。
インドの警察っていい加減だよな、と本作でも思ったが、今でもこんなのかな?まさかとは思うけど。
裁判所は良い判決だと思った。大企業の悪どもは、警官の買収はしても、裁判官の買収はしないのだろうか?それは難しいのかな?
ヒロイン・アンキタ役のサマンタはやはり美しかった。
最後刑務所に戻るが、無事刑期を終えアンキタと一緒になれたら良いな、という希望が持てるラストも良かった。
面白いインド映画だ。
全く基礎知識なく見た。
正直に面白い。退屈しない。
金を払って良い作品だと思った。
主人公が一人二役なんて云う程楽じゃないよね。
演技が見事で別人かと思った。
だんだんシリアスになっていく演出も見事だった。
落ちが見えてからも楽しめる。まさか、社会問題を描きたかったなんて壮大的過ぎる。
インド映画を初めて見たんだと思う。
正直バカにしていた。
この時間の中詰め込み過ぎ。
演者は大変だ。
お見事でした。
ラスト涙が止まりませんでした。
素晴らしい。
多分流行らないけど。
良いものを見た。
これは農民一揆?テロ?
カッティ刃物と水道管
詐欺師カッティが刑務所から脱獄中に、
夜分に交通事故で意識不明となった社会活動家シーヴァという人物を病院に救急搬送したら、
自分にそっくりなので所持品も入れ替え人物も入れ替え、経歴も入れ替わり物語が始まる。
1人2役をビジャイと言うタミル語映画界のスターが主演した。
面立ち演技も可愛いく、踊りもアクションも軽快でコメディぽく前半カッティの部分は進んで行く。
カッティが成り変わったシーヴァの村に行くと場面は一変して、彼の社会活動家による村民からの尊敬と信頼と期待がひしひと伝わり身が引き締まる。
それでも根っからの詐欺師のカッティは何かに付けてシーヴァに委託される大金を搾取することに常に注視して、何度も着手してしまうが返還する羽目になる。
そして、その一つである賞金を授与される会場でシーヴァがどのような社会貢献をしたかの来歴をスクリーンで短時間鑑賞を後援者と共に振り返り、会場は賞賛の拍手と涙で帰宅する。
その夜、シーヴァの偉大さを知り、詐欺師カッティは同じ顔を持ち多くの人達から尊敬されるシーヴァとなり、意識不明のシーヴァ意思と村民達の期待を引き継ぐ決意をすることとなる。
まさに、カッティではなく詐欺師シーヴァとして村民を排斥する経団連や地方警察、地方行政の不当を全国メディアに発信させ、都市と農村の共存を実感させるための水道管でストラキを敢行をする。
カッティは、実は脱獄の名手で、平面図を見ただけで図面にない立体3D図に再構築ができ能力があり地図を見ただけで水道配管も見える。
シーヴァは地下水脈を衛星探索で発見する科学者でもあったようだ。
こうした2人の水脈は繋がって、会った瞬間から通じ合って、2人の意図は理解し得たのだ。
詳細は割愛して、映画を観てください。
お見事、悪事を善用し、悪行を庶民の賛意で示唆し、そして法で解決するタミルドタバタ活劇でした。
何だか、ガンジーの塩の行進を思い起こします。
そしたら、脱獄犯カッティはどうなるのか?
( ̄∇ ̄)
カッティ 刃物と水道管
「マスター 先生が来る!」などで日本でも注目を集めるインド・タミル語映画界のスター、ビジャイが主演を務めた、2014年の作品。
詐欺師と社会活動家という全く異なる2人の人物を、ビジャイが1人2役で演じた。
コルカタの刑務所から脱獄した詐欺師の通称「カッティ(刃物)」ことカディルは、海外への逃亡を企てるが、空港で出会った女性アンキタに一目ぼれし、出国を止めてしまう。
その夜、街を歩いていたカディルは、自分と瓜二つのジーヴァという男と出会う。
悪知恵を働かせたカディルは、シーヴァを自分の身代わりにして追手に捕まえさせる。
自由の身になったカディルだったが、ジーヴァが地方の農民が直面する問題に取り組んでいたことを知ると、次第に心に変化が起き、ジーヴァの活動を引き継いで農民たちの先頭に立って大企業と対峙していく。
監督は、本作の後、2018年に「サルカール 1票の革命」でもビジャイとタッグを組んだA・R・ムルガダース。
共演に「マッキー」「ランガスタラム」のサマンタ、「プレーム兄貴、王になる」のニール・ニティン・ムケーシュら。
カッティ 刃物と水道管
Kaththi
2014/インド
╰(*´︶`*)╯♡
(オンライン試写会は常にネタバレあり扱い)普段接するインド映画とは一味違うがぜひ。
今年393本目(合計1,485本目/今月(2024年10月度)44本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
インド映画のオンライン試写会に招いていただくとはとても幸いです(3時間級なので、リアルで体調が悪いときには、映画館予約時には選択から外すことが多いので)。
冒頭こそ、刑務所から脱走といったお話が出てきますし、そこからどこかの街に逃げる逃げないの空港で、インド映画お約束のダンスが出てくるなど、ダンスシーンに関してはRRRより多いかなといったところです。
ただこの映画は「楽しさ」と同時に後半は、当時の(この映画は2014年作である点注意)のインドの問題に踏み込んでいる部分があります。
公式サイトのほうにはちらっと書かれていますが、「多国籍企業vs農家で、農家がまともに仕事ができなくなる」「多国籍企業が適切な水の使用をしないため農家がこまってしまう」、さらには他国も巻き込んで(インドを基準とした)外国人を外国人雇用させてパスポートを取り上げるなど(←勝手に帰ることができない)、インドの安い物価により儲けようというものがいるのは、映画内で描かれているのは多少誇張はされているでしょうが、そういった論点が「存在しうる」という点についてはわかります(かつ、実際に色々調べると、特にインドがIT国家として知られるようになった2010年以降、こういった摩擦は程度の差はあれ起きている模様)。
その中でも、映画のタイトルにも一文字含まれている「水道管」の「水」、つまり「水問題」についてがテーマとなっています。どうしても大手の企業(映画内では「コーラの企業」とは出てくる。「コーラ」を普通名詞として見るかは難しいところ)による工場の場合、ダムなどにある水の取り合いになり、そこで農家が不利になることが多いのであり、映画内ではその戦いを裁判シーン(この点後述)も踏まえて色々描かれています。
インド映画といえばチャンバラ等アクションシーンが多いのがお約束かなという向きもあり、その要素もありますが、明らかに映画の趣旨は「(水資源を好き勝手に使う)問題提起」にあります。
なお、一般指定でもあり、殴る蹴るなどのシーンはいくつかはありますが、配慮はあります。また、インド映画お得意の例の左下の警告は一切出てきませんでした。まぁそういう例の「謎の警告」が好きな方はちょっと今回残念でした、ということで…(あれが好きで行くのって私くらいかなぁ)。
採点に関しては以下まで考慮したものです。
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(減点0.3/裁判所に関する描写について字幕の説明が欲しかった)
このように環境法(「環境法」という法律がなくても、環境に関する法を総称してそういいます)の裁判は、しばしば行政事件訴訟法の扱い(日本相当)になることがあります。ただ、この映画ではどちらか不明です。
一方で、日本の進め方と明らかに異なる部分があるようで(後述)、字幕の追加説明などあればなぁ、といったところです。
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(減点なし/参考/日本とインドの裁判の進め方)
例えば、AがXとYにお金を貸したのに返さなかったので裁判になったという例を考えます。Aが原告、XとYが被告になります(純粋たる民事訴訟を想定)。
このとき、裁判は進行して「証拠があるのだから、それぞれ50万円ずつ支払え」といったような裁判はありえます。しかし、「裁判に登場していない」Zさんを巻き込んで「Zが100万円払え」というような判決は出せません。第三者を巻き込むことはできないという大原則があるからです。
この点、映画の展開と整合するように見ると、日本基準で見ると裁判の進行がおかしくなるので、何か適宜省略されている部分があるか、日本とインドとでは法制度が異なるのかな…といったところです(ただ、裁判の進め方やそのやり取りからすると、ジャンルとしてはおそらく日本でいうところの行政事件訴訟法相当のではあろうと思われます)。
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