「全国で大々的に上映されるべき映画」カッティ 刃物と水道管 Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
全国で大々的に上映されるべき映画
インド映画にしては地味な副題だな、と思ったら後半なるほどこの副題しか考えられないことがわかる。
悪人が思いがけない境遇に置かれることでそれまでの生き方を変えざるを得なくなるという構図は「ジカルタンダ・ダブルX」にも見られたように、主人公に対する見方が前半と後半で180度変わる。
インド映画「TOILET」を見て知ったことだが「インドにおいては携帯電話を持つ人口のほうが、衛生的なトイレを使える人口をはるかに上回っている」という事実に衝撃を受けたが、あれだけ人口が多くてハイテク化が進んでいてもいまだに取り残されている地域が多い。都市部と地方の格差というのは思った以上にあり、特に地方の農業従事者が企業の横暴によっていかに苦境に置かれているかは是非本編を見て欲しい。(欲を言えばパンフレットにもこのあたりの補足がもっと欲しかったところ)
都市と地方、企業と農民の対立などの社会問題をエンタメと絡めてしっかり描く演出が見事。地方出身者や農業従事者はより刺さりそうな内容である。
前半、個人的に某インド映画のオマージュと思われるヒロインの台詞にはクスッときてしまった。
何故公開館がこんなに少ないのか。これは全国で大々的に上映されるべき映画だろう・・・上映館が少ないのが悔やまれる。
ところでアメリカの大手コーラ会社って・・・あれだよね、どうかんがえてもコカコーr・・・おやこんな時間に誰か来たようだ(ry
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