「【”テリファーなクリスマス。そしてチェンソーマンVS聖剣。“前作までのスプラッターシーンは更に過激に、殺しの方法は多様に、そして宗教要素を取り入れた事で作品に深みが出た第三作。】」テリファー 聖夜の悪夢 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”テリファーなクリスマス。そしてチェンソーマンVS聖剣。“前作までのスプラッターシーンは更に過激に、殺しの方法は多様に、そして宗教要素を取り入れた事で作品に深みが出た第三作。】
■ハロウィーンの大虐殺を生き延びたシエナとジョナサンは、5年前の凶事のトラウマに苦しみながらも人生を立て直そうと精神病院を退院し叔父の家に引き取られる。
クリスマスシーズンを迎える中、再び現れたアート・ザ・クラウンが街々で惨劇を繰り返し、シエナとジョナサンに近づいていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・第一作、第二作とグロテスク極まりない物語展開で、且つアート・ザ・クラウンが殺されても復活するストーリーは、トラウマになるような展開であったが、ダミアン・レオーネ監督の意図が掴めずに、というか、只管にグロテスクな映画を作っていた気がする。
・だが、今作では冒頭から”ウワワわー”なシーンから始まり、その継承かと思いながらみていた。
変わらずにチェンソーで身体を凍結させ、ハンマーで叩き割る新たな殺しの方法を見せたり、チェンソーでシエナとジョナサンの興味を持つカップルがセックスして居る所を襲い、身体を滅多切りにするシーンのグロテスクさは、スケールアップしている。
・だが、最後、アート・ザ・クラウンとビクトリアが、シエナと叔父の娘ガビーを襲うシーンでは叔母を残虐な方法で殺した後に、ビクトリアには血だらけの茨の冠が被せられ、亡き父から貰った第二作でアート・ザ・クラウンの首を撥ねた聖剣で、彼女は再びアート・ザ・クラウンを葬り、ビクトリアはドロドロに溶けるのである。
<多くのホラー作品は、シリーズ化されるうちに観客は飽きを覚えていく例が多いが、このシリーズは第一作、第二作とスプラッターに特化した作りをしたきたが故に、今作で宗教要素を取り入れた事で、作品に深みが出た気がするのである。
作品自体、スプラッターホラーとしても進化していて面白怖かったものである。
が、ヤッパリこの作品を映画館で観るのは、ちょっとまだ私には無理かなあ・・。>