山逢いのホテルでのレビュー・感想・評価
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母ときどき女。
スイスアルプスの小さな町に住み、毎週火曜日は白いワンピを着ては山の上のリゾートホテルに泊まる男とその場限りの関係を楽しむ、障害を持つ一人息子を育てながらも仕立て屋を営むクローディーヌの話。
もう恋をすることはないと、その場限りの関係を楽しむものの、1度関係を持った男ミヒャエルとの再会で、母として女としてと揺れ動くクローディーヌの心情。
本作期待はせずに観に行ったけれど、冒頭の入りのピアノの伴奏が流れるなか、フィルムの色、揺れる列車、ダムの脇道を歩きホテルへ向かうまでの道中が心地いいと思う入り。
個人的ワガママ書くならクローディーヌがもうちょっと若かったらな~ってのが率直素直な感想!あとタバコ吸う際のデフォな鯉の滝登りはヤメテ!美しくない(笑)
ミヒャエルに出会ったことで思い出した恋心、母でいなきゃと思いながらも障害を持つ息子が邪魔に見えちゃったり、ミヒャエルと一緒に居たいと揺れ動く心情のクローディーヌだったけれど。
これは作品だけれど人生は人それぞれ、その場を楽しむ、いつまでも女な感じはキライじゃないし若くいれる秘訣!?だと個人的には思うしで、女を諦めてる方よりは女でいる人の方がきっと素敵だと思うしで…。
で、息子を背にし奇声をあげたラスト、クローディーヌの心情は結局息子を選んだけれどミヒャエルへ心残り的な?!
大絶賛している女性コメンテーターがいたから…
ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地
女性は子を産んだ瞬間から女を捨て母親にならなければならないという呪縛
障害のある成人した息子を一人で育てているシングルマザー
週に一度、白のシンプルなワンピースを着て山間部にあるホテルで短期滞在の一人客を選び出身地の話しを聞き出し、女であることを愉しむ
帰りに世界中を飛び回ってる父親のふりをして息子に手紙を出した時には母親に戻っている
こんなことを繰り返していたある日、転機が訪れる
ラストはもちろんポジティブにも受け取れるし、いろんな受け止め方があるだろうけど
私は泣いてしまった
これは呪縛が解けた時の開放感と数十年分の苦労や喜びや虚しさと、いろんな感情が一気に押し寄せてきて、ただただ泣けた
障害の有無関係なく子育て経験のある人はもちろん、ない人も、若い人にも見てほしい
とても良かったので監督にチェック入れたいのに入れられないんだけど何故?
日仏最速先行上映にて
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