「誰もがいろんな顔を持つ、母と女の葛藤」山逢いのホテルで あさきさんの映画レビュー(感想・評価)
誰もがいろんな顔を持つ、母と女の葛藤
成人した障害のある息子を育てながら、自宅で仕立て屋を営み、逞しく生きるシングルマザー。
息子に愛を捧げながらも、毎週火曜に山のホテルに行って男をハントし、その場限りの情事で心のバランスを保っていたクロディーヌ。
なぜだかその姿に私はとても共感したし、涙が止まらなかった。
見えない未来、自分が死んだ後の息子のこと、金銭的なこと……そんな不安も抱えながら、愛情深くきっと不安や弱音も吐くことなく
とにかく絵が美しく、スイスの壮大な景色と静寂さが心に沁みた。
クロディーヌのファッションも素敵だった。
ラストの結末は鑑賞者に委ねている。
自分ならどうしていたかな……。
子育て、介護などからの解放。
いろんな世代に見て欲しい
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