「障がい者の家族ケアからの解放の結末の一つ」山逢いのホテルで てつさんの映画レビュー(感想・評価)
障がい者の家族ケアからの解放の結末の一つ
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脳性まひの息子の世話を隣人に頼んで、母親は性交渉の相手を色々選んで楽しんでいるというのは、日本人の感覚では許し難いところだろう。息子や隣人が時々みせる不満も当然のことだろう。相手を変えていた母親も、一人の男性に関心が向いてしまい、その男性から、隠していた息子のことを知られてしまった。隣人の不始末を咎め、契約を切り、息子を施設に入れることにした。いざ息子と別れることになると、二の足を踏むことになり、息子は割り切って施設に行ってしまい、母親は選択を後悔して慟哭に暮れる。『ギルバート・グレイプ』も、家族へのケア役割から逃れたい願望のある人物の話ではあったけれど、偶然の事故からその役割から半分解放され、恋にも希望がもてるようになっていて、本作とは違った結末であった。
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