「ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」山逢いのホテルで m mさんの映画レビュー(感想・評価)
ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地
女性は子を産んだ瞬間から女を捨て母親にならなければならないという呪縛
障害のある成人した息子を一人で育てているシングルマザー
週に一度、白のシンプルなワンピースを着て山間部にあるホテルで短期滞在の一人客を選び出身地の話しを聞き出し、女であることを愉しむ
帰りに世界中を飛び回ってる父親のふりをして息子に手紙を出した時には母親に戻っている
こんなことを繰り返していたある日、転機が訪れる
ラストはもちろんポジティブにも受け取れるし、いろんな受け止め方があるだろうけど
私は泣いてしまった
これは呪縛が解けた時の開放感と数十年分の苦労や喜びや虚しさと、いろんな感情が一気に押し寄せてきて、ただただ泣けた
障害の有無関係なく子育て経験のある人はもちろん、ない人も、若い人にも見てほしい
とても良かったので監督にチェック入れたいのに入れられないんだけど何故?
日仏最速先行上映にて
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