「G行為」ぼくらのふしだら ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
G行為
ディオ様みたいな感じで時間停止する能力を持った子が性欲と絡めてうんたらかんたらといった感じの内容で漫画版を先に読みましたがいい具合のエロさで良かったです。
実写版はそこはかなり抑えられていましたが、PG12ですしまぁこんなもんかとはなりました。
「青鬼」の監督にこの題材を任せるというのも不思議なもんだなぁともなりました。
序盤から自慰行為を我慢できないJKが突然現れた天使か悪魔に時間停止の能力をもらい、それを使うと性欲カウンターがもりもり溜まっていくというとんでもない代償のおかげで学校生活が一転二転していくといった作品で、主人公の性格だったりが歪んでいくみたいな人怖な感じなんですが全体的にワンパンチ足りない作りなのがもったいないところです。
時間停止を見せる最初のシーンが普通の日常で使うので、そこで?という疑問が強く残ってしまいましたし、カンニングをするタイミングで教師に普通にバレてしまったりとなんだか能力の強さと使用タイミングとが噛み合っておらずチグハグになってしまっていたなと実写の映像ではより思ってしまいました。
原作では父親との確執がしっかり描かれているんですが、今作では要所要所に突如登場するので一端のアクションでしかなく、能力はこう使うんだというのも分かりにくさの方が勝ってしまったりとややこしさに拍車をかけているようでした。
先生を脅すシーンなんかも時間停止はともかく、包丁は一体どこから?というのに気を取られてしまい、卑しい大人を滅するシーンのはずなのにバトル漫画向けの能力だなぁというのがどうしても残ってしまいました。
後半は嫉妬に狂って幼馴染の子を自殺させようとするといういよいよ暴走しだすので大丈夫かな〜と思いましたが、そこから急転して不登校だった幼馴染の子が同じ世界線をループしていた事が明かされ、何度も何度も性行為と性行為未遂をした上での世界線という事が明かされるのですが、割と唐突だったのでそこをもう少し深掘り、そして伏線なんかを張っておいてほしかったなと思いました。
終わり方も短いセリフでゾクゾクっとするものでしたが、そこまでのカタルシスがどうしても足らない気がしてちょっとした意外性というところで終わってしまった気がしました。
74分でしたが気持ち長めだったかなぁと思いました。
漫画を読み進める感じで読むのがちょうどいいテイストだなというのが結論です。
鑑賞日 1/6
鑑賞時間 18:15〜19:35
座席 F-4