「不良グループの対立抗争青春時代劇…かな」アウトサイダー コンプリート・ノベル 寝落ち中尉さんの映画レビュー(感想・評価)
不良グループの対立抗争青春時代劇…かな
初見で且つ、リアタイ世代からは全然外れています。
風と共に去りぬやトム・クルーズにも特に思い入れは無いです。
ですので回顧(懐古)的な感動は全くない者の一意見として。
昭和の時代頃はこうした子供や青少年の群れが自然発生して、いざこざやドラマが生まれるという物語が選好されていた様子は知識としては知っていますが、正直彼らの行動原理が何なのかが体感的にも経験的にも共感以前に理解できず、「一体彼らは何をしているんだろう?」という疑問が真っ先に過ってしまいます。何か当時の時代での暗黙の了解や共感や共通認識みたいなリテラシーが無いとスッと受け止め難いシチュエーションや言動が多いのかな?
現代で言えば発達障害であったりと言えそうな少年らが、生きづらさを抱えて傷つけ合ったり助け合ったりという感じでしょうか。
私からみると、作中の少年らの多くがとにかく衝動性を抑制できなかったり動かずにはいられない!みたいな多動が入っているような印象でした。
作品を観ていて、途中で「グリース」がグループの名称?ニックネームのようなものだと気づけましたが、「ソッシュ」は個人名(でも誰だかはよくわからない)だと勘違いしてしまっていました。観た後でレビュー等を読んでわかりましたけど。
終盤に出てくる日没直後くらいの青紫の空を背景にした影絵のようなシーンが印象に残りました。
ラストにかけての人物構図は、
未来に生きた(けど死んだ)者と 未来を閉ざして死んだ者
との両者の生きざまの狭間に立たされる主人公…というのはおもしろかったです。
子供は希望や未来…といっても君もまだ子供じゃん!
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