傘少女 精霊たちの物語のレビュー・感想・評価
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美麗な絵が織りなす人と器物の人情譚
主人公である傘の付喪神の少女・青黛は物に触れたり人前に現れることが出来ない。しかし付喪神を見ることが出来る修復師の少年・墨陽とともに旅をすることで、人と付喪神の様々な絆の形を目にする。それら器物の物語には必ず持ち主の死が付きまとうが、悪意や恨みよりも優しさや思いやりが強く印象に残る。
絵が美麗で観ていて飽きない。特に、墨陽が丁寧に簪や笛などの器物を修復する様子は、緻密な絵の表現も相まってとても生き生きしている。実在の工芸品が元ネタになっているのも知的好奇心が満たされて良いと思った。
ていうか、墨陽…死んだのか…!?かなり悲しい終わり方。
あれだけ重要文化財が収まってる宝物殿に管理者2人しかいなかったんか!
などと色々気になるところもあるが満足度は高かった。
続きがあって、青黛の力で墨陽が還ってこないかなと思う。
「歌が好き」
今年213本目。
入り口で中国の男性の方がチケット風特典手渡してくれて、調べないので「中国のアニメですか?」「そうです」会話も嬉しい。
電影祭2024、数々の面白い中華映画を見よう、イベントでこの作品。
やはり「羅小黒戦記」で中国アニメがかなり面白い事が分かったので今作もいい。
中盤まで惹き付ける内容、歌が随所に入ってストーリーもお気に入り。
中国アニメ、実写も歌が凄い好きです。
器物の精霊と青年
失いものの語だなあ
登場人物は物語の過程で様々なものを失って終わる
正直せつない
起きた事件は収まるものの決してハッピーエンドではない
主の遺志を継ぐ精霊が
「自分の意思」を持って「自分で決めて」行動する終盤の展開は
その筋道も含めてかなり良く中華アニメの演出力も上がってきたなということを感じさせる
明確に説明があるわけではないが
器物に魂が宿って精霊となり
その魂が抜けることで朽ち果てる
ということを感じさせる見せ方も良かった
ただ、個人的に気になったのは
ものすごく「丁寧」に「美しい映像を作ろうとしすぎている」
ように感じてしまったっとこ
全部のシーンを頑張りすぎて堅苦しさがあるのがね
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