「これ以上私たちから何にも奪わないで」この夏の星を見る ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
これ以上私たちから何にも奪わないで
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コロナ禍における学生の青春を描いていて、
部活が縮小される中で、オンラインでスターキャッチコンテストを実施しようと
企画・運営をした茨城の高校生 亜紗(桜田ひより)と凛久(水沢林太郎)。
そこから派生して五島の円華(中野有紗) と小春(早瀬憩)、
東京の天音(星乃あんな)と安藤(黒川想矢)。
登場人物が多いのだが、それぞれの意思や感情がうまく紡がれていて
感情移入できたし、何よりもスターキャッチコンテストへ向かおうとする過程の描写や
実際のコンテストのシーンのカメラワークや劇伴は、非常に胸をうつ盛り上がりを演出していて
猛烈に感動できた。
それぞれの俳優はもちろん素晴らしいのだが、
特筆すべきは、やはり桜田ひよりの存在感。透明感。雨に濡れた亜紗のビジュアル、
「私、何にもできていない」と声を震わせながら発するセリフ。実に素晴らしかった。
他、綿引先生(岡部たかし)が良いキャラクターだし、亜紗に「君はどうしたい?」問い
背中を押すシーンにはグッときた。
もともと私は宇宙好きだし、本作の舞台は刺さりやすい。
ではあるものの、やはり人間ドラマとして群を抜いているし、コロナ禍で世界が変わったことも
想起させ、鬱屈した環境下で逞しく前を向く学生たちに元気をもらった。
ラストショットの有紗のセリフ「またね!」に未来への希望を感じた。
宮崎では本日8/15より公開。
リクエストを実現してくださった
宮崎キネマ館の支配人さんには感謝しかない。
観客もそこそこ入っていてうれしい。
夏の間にこの作品を鑑賞できて本当にうれしい。
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