「脚本が残念。」この夏の星を見る ジサイさんの映画レビュー(感想・評価)
脚本が残念。
元天文部なので、ワクワクしながら観に行った。
みんないい演技してたのものの、肝心の脚本が△でほんと残念。シーンごとのつながりが弱く、感情を線として観客に喚起させない。
説教くさい先生の感想とか多くがいらない。オンラインの人たちにと言って、(たぶん)映画を見ている人に向かって、よく頑張ったみたいな場面があったがいらない。こんなのあるからシーンが途切れる。
小説無視して脚本として言うが、スターキャッチ、わざわざオンラインにして、コンテストにする意味あったかな。判定とか難しいし。もともと空が明るすぎる東京では星雲とか星団は無理だろう。もしやるなら東京の明るい空に苦戦して、でも頑張ってみたいな場面あると良かったのでは。
ほんとは離れても同じ星を見ることに、意味があったんではないか。
issを望遠鏡で捉える意味がわからない。肉眼の方がずっとよく見える。せっかく作った重たい反射望遠鏡、わざわざ山の上まで持ってきて姉に見せるだけだったのか。どんなものが見えたのか。見せるだけなら教室とかでよくないか。
アサが雨が降る中学校に来て、自分の感情を先生に伝えるシーン唐突すぎる。例えばあれは転校を知らされた日の夜なのか次の日なのか。別の日なのか。
何が、何もできてないのかもわからない。それが転校とどう関係するのかも伝わらない。
全体的に、もっとシーンやセリフの意味を考え、そぎ落として、登場人物たちの感情を簡潔に伝え、丁寧につなげてほしかった。
星空の描写は素晴らしかった。難しかったですよね。
あと、コロナの息詰まる感じがどんなに人々を押しつぶしていったか、思い起こされ、胸に迫るところがところどころあった。それが救い。
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