「だからにヤラレタ」この夏の星を見る またぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
だからにヤラレタ
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あまり予備知識が無かったのが正解だった。直前に受けた資格試験が好結果で、ここ何週間かのストレスからの開放感もあったのだろう。おっさんぼろぼろに泣けた。出来すぎたスジにやられたわけではない。
正直最初はひよりしゃんのノリについていけないところもあったが、アレ?ここどこ?の展開に、どんな形で落とし前をつける気か、という作劇の興味に移る。としたところでマスク登場。五島のスジも切なく、尚更どうなるのだろうと。
そのうちだんだんと無意識に息苦しくなってきたことに自分ながら驚く。様々なディテイルに、あの頃の日常生活を思い出し、本当にそうだったなぁ、いやいや劇中はかなり抑えている、本当はもっともっと、いつ終わるかわからない、ひょっとしたら終わらないのかもしれないと感じていた。他県の人とは関わらないよう、老人がいる家庭は一層気を遣う、それに三密。紛れもなくこれは現実だった。
中盤からいくつかの出来すぎな(現実離れした?)スジが展開するも、これは単なる布石だった。ラスト近く、岡部たかしのセリフ、「…だから出会えた」!これも事実だ。
オンラインのスターキャッチは創作だろうが、一気に進んだリモートワークは、「…だから進んだ」。明らかに世界は変わった。
役者では岡部たかし、やっぱり声がいい。下手な役者だと浮いてしまうような役。近藤芳正も歳が追いついてきた。そして朝倉あきはマスクがもったいなかったなあ。中野有紗に早瀬憩に黒川想矢も見せ場あった。
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