「何気なく見上げた夜空に輝いていたような映画だ」この夏の星を見る ケージさんの映画レビュー(感想・評価)
何気なく見上げた夜空に輝いていたような映画だ
原作も監督も脚本家も知らない。
メインのキャストも桜田ひよりは知っている程度で、あとの若手キャストは認識していない。
星や天文学に興味や知識がある訳でもなく、コロナ禍によって奪われた青春の時間という部分が唯一の惹かれるところだ。
観賞しようか悩んだし、大きな期待はなかったのだが、この映画を見逃さなかったことに幸福を感じない訳にはいかない。
間違いなく本年度の邦画を代表する1本と言える。
監督、脚本、若手俳優たちの新しい才能との出会いに喜びを感じる。
星、宇宙、青春、夢など掴みどころのないものに、まんまと雰囲気で騙されているのじゃないかと思えるほどに心を揺さぶられてしまった。
よくよく考えると、映画というものは観客を騙して楽しませるもの。
「転校したくないな〜」、そんな一言で心を奪う瑞々しい映画だ。
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