「コロナ禍であるが故の成立。でなきゃ単なる部活青春映画。」この夏の星を見る t2lawさんの映画レビュー(感想・評価)
コロナ禍であるが故の成立。でなきゃ単なる部活青春映画。
直木賞作家の辻村深月が、コロナ禍の中高生を描いた小説の映画化。天文部が舞台で、コロナという背景故に、オンラインで各地の中高の天文部が、観測会を開くという青春群像ドラマ。コロナ禍は、歴史的に近すぎて生々しい記憶があるものの、現実では巷では「過去の事象」になってしまっている。『フロントライン』のようなリアル剛速球ではなく、社会背景ゆえの物語が仕立て上げられている事を評価したい。
商業映画としては、ロックダウン下のロスで撮影されたパンデミックスリラー「ソングバード」(2020年)のアプローチのように、純粋娯楽作品に日本映画が昇華されるのは、いつのことになるだろう。
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