この夏の星を見るのレビュー・感想・評価
全200件中、1~20件目を表示
大人になってからは得られない心の栄養素に満ち溢れていた作品
なぜかずっと胸がいっぱいになってじわじわと泣きたくなるような不思議な感覚に始終襲われた。
コロナによって制限された青春を、仕方なかったと諦めないで、今何ができるかと、全てはこのためだったんだと思えるように必死に過ごす彼らが、スクリーンに映し出された星空のように眩しすぎてたまらなくなる。
大人の2年なんてあっという間だけれど、彼らの2年の貴重さは計り知れない。同じ時間の長さでも、学生のあの瞬間でしか過ごせない日々は、人生であの瞬間しかない。
この作品は良いところがたくさんあって、出てくる大人もみんな素敵であったかいのもいいし、編集がとにかく素敵!!
ネタバレになるから具体的には書かないけど、ここでこのシーン出すのかとか、こうやって表現するのかとか、始終私の好み演出すぎて唸った。
カメラワークも音楽も良いし、次世代の期待の新人で構成された俳優陣も良い。『怪物』や『国宝』の黒川くんがこれまた良かった。
とりあえず良いポイントが多過ぎて、鑑賞後しばらく10秒おきに「良かったぁ〜」と、染みに染みた心からの声を繰り返し出してた笑
評価が高いのも頷ける。
とてつもなく無添加で後味爽やかな良い栄養素吸収できて幸せな気持ちになる作品。
映画館で見て本っっっ当によかった!!とってもオススメ!!
コロナ禍の空に、一筋の光を探した高校生たちの青春群像劇
直木賞作家・辻村深月の同名小説を映画化。
コロナ禍で青春を奪われた中高生たちが、オンラインで繋がり「天体観測コンテスト」を開催する。
2度と来ないでほしい。でも、決して忘れられない――
そんな“特別な夏”を生きた若者たちの群像劇です。
主演は桜田ひよりちゃん。
マスクでお顔を半分隠しても、隠しきれない大きな瞳がキッラキラ✨見つめられたら吸い込まれそうな真っ直ぐな眼差しに、大人心もぎゅっと鷲掴みされちゃいました🤩
そして、今テレビでも引っ張りだこの岡部たかしさんが、亜紗の所属する天文部の顧問役を好演。生徒の想いに真正面から向き合う姿に、観ている私たちも励まされました。
注目したいのは🧐
実景とVFXの融合でつくられた満天の星空の美しさ🌌
まるでプラネタリウムにいるかのようなクオリティで素晴らしく、haruka nakamuraの優しい音楽との調和がまた絶妙♪
ヨルシカのsuisとのコラボで書き下ろされた本作の主題歌「灯星(ともしぼし)」は、映画の世界観を丸ごとそっと包み込んでくれます🌟
帰り道、
思わず空を見上げたくなるはず🤫
忘れかけていた、あのときの気持ちにそっと触れる一本です。
近くで遠い記憶、
コロナ禍の2020年。
同じ思いで過ごした若者たちに
そしてそれを見守ってきた大人の私たちにも、必ず胸に届くひと筋の光を感じられる作品です🎬
汚れなき透明な心とハンカチをご用意してご来場ください😎
「よい未来を!」とエールを返したくなる。辻村深月原作映画で傑作がまた1つ
冒頭10分ほどで非凡な映像センスを印象づける。インパクトのあるクローズアップ、躍動感を生むカメラワークと音響デザイン、快調な編集。山本環監督の長編商業映画デビュー作だそうで、気鋭のニューカマーの登場を歓迎したい。
辻村深月は大好きな作家で、書籍化された小説はすべて読んでいる。そして映画化作品にも傑作、好作が多い。「ツナグ」「太陽の坐る場所」「ハケンアニメ!」「かがみの孤城」などなど。辻村小説に一貫するヒューマニズム、ストーリー運びの巧さ、鮮やかな伏線回収あたりが映像化に向く要因だろうか。
「この夏の星を見る」は2021年6~8月に新聞連載され、2023年に出版された。コロナ禍の2020年、さまざまな活動が制限されたり自粛を求められた時期に、天文部所属の高校生や中学生が天体観測コンテストをオンラインで実施することに。準備の過程で部員同士の仲が深まったり、友達との関係に変化があったり、他地域の生徒たちとの交流を楽しんだり。世界規模のウイルス感染流行で人々の心が落ち込んだり塞いだりしていたあの頃、読者を、とりわけ若者たちを励ましエールを送るようなストーリーに、暗い時代に創作物やエンターテインメントができることのお手本を示してもらったような気がしたものだ。
映画化された「この夏の星を見る」も、そうした原作の力強いメッセージと魅力を映像で再現することに成功している。主演の桜田ひよりをはじめ、俳優の大多数が大部分のシーンでマスクを着用するという困難な撮影でありながら、主に目とマスク越しの発話で繊細な感情を的確に表現し、観客の心を揺さぶる。
映画版で驚いたのは、スターキャッチコンテストで出題された天体の方へ望遠鏡を素早く向け、スコープの視野内にとらえ、焦点を合わせる一連の動作が躍動感たっぷりに描写されていること。これなどは間違いなく映像の得意分野であり、小説の読者が頭の中で思い描いていた動きが予想を超えるアクションシーンになった喜びがある。
終盤、コンテストの参加者らが口々に「よいお年を!」と叫ぶ。文脈としては国際宇宙ステーションのクルーに、そして参加者同士に送るメッセージだ。だがそれだけでなく、あのコロナ禍に苦しんだすべての人へ、今よりもよい明日に、よい未来になるよう頑張ろう、と呼びかける普遍のメッセージとしても響く。だから映画の中の若者たちに、そしてこの夏に本作を観る人たちにエールを返したくなる。「よい未来を!」と。
青春を諦めない
コロナ禍を過ごす学生たちが、自分たちで掴み取った青春物語。
未曾有のパンデミックで自粛や接触禁止が求められるなか、部活動や修学旅行など普通の学生が得られる機会が失われていく。大人にとっての1年と、学生にとっての1年は、重みや失う物が大違いであることが伝わります。しょうがないで諦めるのではなく、かといって好き勝手にやるわけではなく、何なら出来るかを考え行動する。凄いことです。
そんな凄いことを宇宙大好き女子高生が起こすことが、周囲はもちろん、遠く離れた人達にまで派生していく。コロナで失った物ではなく、得られたことに目を向けて感謝する…綺麗事に聞こえますが、本作ではそれを映し出してくれていました。
夜空の星と学生たちの煌めきが美しい作品でした。
次世代に伝えたい映画
地方でもやっと上映が始まり、ようやく観ることができました。
10代の子たちが自然体で良かった!
10代の時にしか出せないモノ、10代の時にしかできない事がありますね。
何度もウルウルさせられました。
拠点が3ヶ所あって、それぞれにドラマがある中で、主演の桜田さんに存在感があるので、話の迷子になることはありませんでした。
私たちは皆、リアルタイムでコロナ禍を経験した世代ですが、2020年の、あのどうしようもない不安感や出口のないトンネルにいる感覚は、映画を観るまで忘れていました。
やはり歴史はどうしても風化してしまうものなので、コロナ禍を過ごした普通の人々を題材にした映画は貴重ですね。
中学生の子どもが、小学生の時にテストの問題で出て、全体を読みたい...
中学生の子どもが、小学生の時にテストの問題で出て、全体を読みたいと言ったので原作を買っていました。その子どものたっての希望で平日夜に観に行きましたが、公開からしばらく経っているのにお客さんがたくさん入っていました。(空いてから行こうと思ったらなかなか空かなかった)
子どもは、観に行ってよかったと大満足な様子。
私自身は長崎のパートの、当時、不可抗力で交友関係を(ソフトに)断たなければならなかった間柄の人々を描いているシーンが堪えました。こんなことあったなーと今なら振り返ることができるけれど、当時は過剰な反応だとは気付けていなかったと思います。
一つだけ残念だったのが、マスク。コロナの初期の頃は、白の昔ながらの布マスクかプリーツ型のマスクが主流で、くちばし型や顔に沿った形のマスクはまだ売られてなかったと思いますが、コロナの初期の頃のシーンでもそれを着用していたのが、違和感がありました。初期のシーンはプリーツを着用していた方がよりリアリティが持てたのではと思いました。
ちょっとつらい
時と空と繋がりと
作品のタイトルと、目を引くポスタービジュアルに良作の気配を感じて鑑賞。
コロナ禍最初の夏。制限、制約だらけのこの特別な夏を過ごした中高生たちの青春群像劇。
登場人物の多くが基本的に素直で、前向きで、礼儀をわきまえていて好感が持てる。
そして、ありのままの空と町と自然と若者達を様々なアングルとスピードで収めるカメラ、テンポ良い進行が作品全体に爽やかな空気をまとわせているように感じた。
一方で、コロナ感染拡大を畳みかけるように伝えるナレーションと人々のマスク姿が、彼ら彼女らが未曾有の状況下に置かれていることを観客に訴えかけてくる。
五島の澄んだ海に駆け込んでいく4人のアオハルな高校生を「感染者発生」の行政無線が、忌まわしき現実に引き戻すシーンが特に印象的だった。
作品の見開きフライヤーに書かれた「最高で、2度と来ないでほしい夏。」
作品のタイトルと同じくらい、センスに溢れた言葉だと思う。いつものように同じ場所に集まって開催できなくなったスターキャッチのイベントが、コロナ禍の中で広まったオンラインという新しい手段で、離れた場所にいる同世代と繋がって開催される。思い出したくない、でも忘れられない時を、同じ空を見つめて、合うはずもなかった仲間と繋がり、分かち合うことができた・・・。その体験の価値を、見事に言い表している。
主演の桜田ひよりの目力には引き込まれてしまった。群像劇なので、彼女一人が物語を回しているわけではないのだが、画面に映る度にその存在感が際立っているように感じた。
ほかにも黒川想矢、中野有紗、早瀬憩など、ここ2年ほどの注目作で目にしてきた若い演者たちが、ナチュラルなのに輝いて見えるのは何故だろう?若さ故?それとも演技力?これからに注目。
大人たちも、「しっかり支える」ではなく「そっと見守る」+「一緒に楽しむ」スタイルがとてもよい。宇宙飛行士の講演会の伏線回収を大人たちもさりげなく一緒にやっているところにも、そのスタイルが現れているように感じた。
観終わって、不思議な爽快感と共に、「時は移ろいゆくものだが、思い出となって記憶に留まる」という言葉が浮かんだ。
そして、星座盤を手にして夜空を見上げた子供時代を思い出した。星座盤をモチーフにしたような映像があったからかもしれない。
この作品を観て、この夏に夜空を見上げる人が増えるだろう。目立たないけど光る良作。
「コロナがあったから出来た」
すまんがその石をしまってくれんか
わしには強すぎる。
青春をコロナで奪われたのか、
コロナがあったからこの青春があったのか?
あの自分以外誰も乗っていない山手線も
クルマが一台も見当たらない渋谷の交差点も
東京なのにとてつもなく綺麗だった星空も
もうこの先2度と見れない貴重な風景だけど
その裏で1番多感な時期を自宅に押し込まれて
何もできなかった若者がいるんだなって
わかってたけどわかってなかったなって
天文少年だったおじさんはそんなことを思いましたね。
若者には好きなこと見つけて幸せになってほしいな。
見た人がみんな星空を見上げてくれたら良いな。
あと1番好きな言葉が「良いお年を」なんです。良い言葉。
はじまって40分、バラバラだった点が線になる瞬間をこんなに上手に描ける監督が現れて驚いたな。初長編に撮りたい絵を全部、撮りたいアイデアを全部ぶっ込んで、とても勢いがあって良いですね。本作の山本環監督といい、内山拓也監督といい、阪本勇吾監督といい、映画界は活きの良い若手の撮り手がたくさんで楽しみしかないや。観れてよかった。
それではハバナイスムービー!
星を見上げて
いやぁ~、面白かった! 間違いなく今年ここまでのベストだ。監督はなんとこれが初長編映画とのことで、脚本の女性もこれが初長編映画らしく本当に驚き。個人的にいま心が弱ってるからかもしれないが、涙腺がやばかった。家で観てたら間違いなく号泣だった。てか映画館でもちょっと泣いてしまいました。客もまあまあ入ってたんでなんとかごまかしましたが。
それにしてもコロナ禍の描写あれこれが当時を思い出させてくれてハッとした。たった5年前のことなのに、あんなに大変な事態だったのに、もう少し忘れかけている自分がいる。やはりこういう時代や社会を記録したような映画は作られておかねばなるまい。天文部や天体観測の描写もすごく良い。僕、実は結構天文が好きなんですよね。天体観測とか全然やったことないんだけど。
そして主演の桜田ひよりが本当に素晴らしい。青春群像劇で必ずしも普通の主演のような出番の多さではないんだが、若手俳優全員が好演してる中でもその演技力は頭一つ抜けている。あまりの自然な演技ぶりに本当に感心した。演技というより、ほんとにこういう人なんじゃないかと感じられてしまうくらいだった。その他の生徒役も大人たちも皆好演で、黒川“からかい上手の高木さん”想矢もまた出てた。中野有紗って子もどっかで見たなと思ったら今放送中のドラマ『僕達はまだこの星の校則を知らない』にも出演してる子だった。そっちも天文ドラマでやはり今年ベストドラマ。今年の夏は天文と星が来ますね。
清々しく誠実で素直な映画
刹那的な集い
これ以上私たちから何にも奪わないで
コロナ禍における学生の青春を描いていて、
部活が縮小される中で、オンラインでスターキャッチコンテストを実施しようと
企画・運営をした茨城の高校生 亜紗(桜田ひより)と凛久(水沢林太郎)。
そこから派生して五島の円華(中野有紗) と小春(早瀬憩)、
東京の天音(星乃あんな)と安藤(黒川想矢)。
登場人物が多いのだが、それぞれの意思や感情がうまく紡がれていて
感情移入できたし、何よりもスターキャッチコンテストへ向かおうとする過程の描写や
実際のコンテストのシーンのカメラワークや劇伴は、非常に胸をうつ盛り上がりを演出していて
猛烈に感動できた。
それぞれの俳優はもちろん素晴らしいのだが、
特筆すべきは、やはり桜田ひよりの存在感。透明感。雨に濡れた亜紗のビジュアル、
「私、何にもできていない」と声を震わせながら発するセリフ。実に素晴らしかった。
他、綿引先生(岡部たかし)が良いキャラクターだし、亜紗に「君はどうしたい?」問い
背中を押すシーンにはグッときた。
もともと私は宇宙好きだし、本作の舞台は刺さりやすい。
ではあるものの、やはり人間ドラマとして群を抜いているし、コロナ禍で世界が変わったことも
想起させ、鬱屈した環境下で逞しく前を向く学生たちに元気をもらった。
ラストショットの有紗のセリフ「またね!」に未来への希望を感じた。
宮崎では本日8/15より公開。
リクエストを実現してくださった
宮崎キネマ館の支配人さんには感謝しかない。
観客もそこそこ入っていてうれしい。
夏の間にこの作品を鑑賞できて本当にうれしい。
この夏の星を見る
群像劇だけど
あなたが最後に夢を言葉にしたのは、いつだったか覚えていますか?
宇宙飛行士の言葉で目覚めた夢を追うため、天文部に入り、夢をノートに大きく記す。
そんな序盤のシーンで、すぐに胸が苦しくなった。
いつの間にか夢を誰かに話すこともなくなった。
いや、そもそも本気でめざそうと思う夢を見ることさえ、当たり前のようになくなっていた。
その夢が実現可能かどうかとか「そんな夢を追ってもお金にならない」とか……そんなつまらない意見が頭に浮かぶ。
「大人になる」って本当に寂しいことだと、この映画を観ながら改めて思い知らされた。
映画の中の学生たちは、壮大な夢を持ち、夢を追うことを当たり前に生きている。
そして「やりたい」と思ったことを、損得や成否なんて打算的なことなど1ミリも考えずに全力でトライする。
もし今の自分が天体観測をする競技「オンラインスターキャッチコンテスト」を開催する立場あったとして……。
参加が3チームだけになってしまったら、主催者として「大失敗だ」と、そもそも始めたこと自体を後悔しただろう。
けれど、映画の中の高校生たちは、コンテストを開催する喜びと、参加する楽しさだけでただ熱中する。
そんな清らかな姿勢を見つめながら、詰まらない価値基準を持っている自分が今、どれだけいろどりの無い日常を生きているかを、この映画が痛切に気づかせてくれる。
自分たちで力を合わせて望遠鏡を制作し「マイ望遠鏡」で指定された星をキャッチする --- つまらない大人の視点で見れば「たったそれだけのこと」を、彼ら彼女たちのように、真剣に、全力で、仲間と力を合わせてチャレンジできるマインドを、自分はいつ失ってしまったのだろう。
損得なんて考えもせず、「誰かのために」「自分のために」やりたいと思うことを仲間とともに全力で取り組み、同志たちと心の底から喜び、挑戦したことを称え合う。
そんな気持ちを自分はいつから失ったのだろう。
この映画は、自分がそんなつまらない大人になっていることを痛切に気づかせてくれる素晴らしい作品だ。
きらきら
平日の雨の中、レイトショーで1人で鑑賞。
良くも悪くも文化祭みたいな作品でした。
脚本や演出が何だか違和感のあるところが多くて、所々「??」ってなった。
車椅子のお姉さんに星見せるならもっと場所選びなよ...と思いつつ、でもさぞかし素敵な場所なんだろうと心を落ち着けたところ、一瞬しか望遠鏡見ないんかい!とか笑
先生がオンラインの学生に呼びかける体で観客に呼びかけるシーンとか、よくこんな陳腐な演出を差し込むな、、と心が荒みきった私は思ってしまったけど、見終わる頃にはそういう若々しくて悪く言えば自己満的な演出が随所に散りばめられているおかげで、作品自体が学生の文化祭感を醸し出していて、余計にきらめいて見えるのかもと妙に納得。
今はすっかりコロナ感は消えてしまったけど、あの期間は一体何だったんだろうとこの作品を見ながら色々と思い起こしていた。この作品の学生たちと同じように、皆失ったものもあり、得たものもある。これから先も、コロナに限らず理不尽な状況は起こるだろうけれど、前向きに生きていきたいなと改めて思った。
作品自体は正直好きとは言えないけれど、本作のおかげで帰りの雨上がりの道がいつもよりキラキラして見えたので☆4です。
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