アット・ザ・ベンチのレビュー・感想・評価
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終始にやにやしながら鑑賞
可愛くてきれいな女優たち(広瀬すず、岸井ゆきの、今田美桜、森七菜、吉岡里帆)の会話劇が楽しい。終始にこにこしながら観てました。忙しい中、少し無理して映画館に足を運んだのですが行って良かった。
エピソード1は幼馴染みで恋人未満の二人のほのぼのとした会話。エピソード2の同棲(?)始めて4年目の恋人同士のやりとり。こういうのってあるよなとにやにやしながら会話を楽しみました。傑作でした。エピソード3は少し毛色が違う。今田美桜の演じる姉の状況、語る内容は現実離れしているけど、彼女と妹役の森七菜の熱演を楽しむことができました。エピソード4の作業中の同僚(途中から設定が変わったが)二人の面倒臭い変な会話もおかしかった。それもそのはず二人は宇宙人(?)だったのだ。
そして最後のエピソード5。これはエピソード1の続き。ほのぼのそしてしみじみかな。二子玉川(多摩川)はよく知ってる場所だし、夕暮れと自分とを重ね合わせたりしてね。
気分転換にはもってこいの素敵な映画でした。
2作目が良い
これまでに
何気ない会話が愛おしい。
大満足の映画でした
達者な有名俳優ばかりがでているので、これはと思い見に行きました。
期待を裏切らない俳優陣の演技で、大満足です。
全5エピソードのオムニバス。
なかでもEp2は、文句なしの面白さ。俳優の演技は良くて、脚本が秀逸すぎると思う。私はしらないけど、とっても有名な脚本家らしい…
Ep3は、姉妹という設定で、美女俳優二人の壮絶な口喧嘩。どぎもを抜かれました。
Ep4は、趣を急に変えた作風で、あれあれあれと思う間に話が展開して、あれそういうオチなのという感じで、肩透かしをくらった(いい意味でね)
Ep1、5は序章と終章。ほんわかした感じで、はじまり、いい感じにほっこりして終わりという、万人に優しい映画となっている。
全体を通してエピソードの配置が良く考えられており、バランスのいい映画に仕上がっていると思います。
いいものみました。
大変面白く観ました!
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
オムニバス映画ぐらいの情報しか知らないまま、評判が良かったので今さら観て来ました。
結論から言うと、今作を大変面白く観ました!
ポスタービジュアルからもっとオシャレな映画を予想していたのですが、意外にも身近な地味な生活感も感じさせる地に足ついたエピソード(Ep.)の映画だったと思われます。
そこが逆に個人的には好きな作風だったと思われました。
(今作とはまた違う、地味な生活感から離れた、オシャレな作品も嫌いではないのですが‥)
Ep.によって作風の私的好みの違いはあったのですが、Ep.2と、Ep.3が私的な好みではありました。
Ep.2の、岸井ゆきのさん・岡山天音さん・荒川良々さんの演技は相変わらず自然でリアリティも感じさせ、ワンシュチュエ―ションコメディーとして完成されていたと思われます。
Ep.2の脚本がダウ90000の蓮見翔さんだと後から知り、なるほどこのコンパクト凝縮さとリアリティは蓮見さんらしいと納得感ありましたが、その情報なくとも十分、映画的な場面ある内容に感じられました。
そして特に驚かされたのがEp.3の今田美桜さん森七菜さんの姉妹役の演技でした。
Ep.3の今田美桜さん森七菜さんの互いの叫び続ける演技は、例えるなら限界の音程の声を出し続けながらそれでも感動させられる表現をして歌い続ける困難さがあったと思われます。
そんな緊張感が持続しながら奥行きがある表現を見事にやってのけている今田美桜さん森七菜さんの2人に、正直、1観客として驚き感銘していました。
特に今田美桜さんは、本来の性格がドラマ「トリリオンゲーム」のようなさばけた印象を私的持っているのですが、それとは真逆の、映画『わたしの幸せな結婚』での虐げられたヒロイン・斎森美世や、今作の追い詰められた姉役など、見事に演じられる幅の広さにやはり素晴らしさを感じました。
そしてそんな今田美桜さんに全く対等に呼応する森七菜さんも、相変わらずの素晴らしさだと思われました。
2人の演技は、見事に魅力的な1つの姉妹になっていたと思われ、(サスペンスでもハートフルコメディでも良いので)この2人の姉妹の設定の今作から拡張した長編作品も観てみたいと思わされました。
Ep.3の脚本が根本宗子さんだと後から知りましたが、その突飛さとリアリティの両方を併せ持った内容は、これだけで今作を観た甲斐があったと思わせる充実した中身だったと思われます。
Ep.1・5の広瀬すずさん・仲野太賀さんはもう1トーン生活感が感じれればとは思われ、Ep.4の草彅剛さん・吉岡里帆さん・神木隆之介さんの話はちょっと突飛過ぎてしかしそこまで(メタファーなどで)心に迫って来ず、好みとはまた違いましたが、しかしそれでもそれぞれ相変わらず見事な演技を見せていたと、僭越思われました。
そして全体を通しても、今作の映画『アット・ザ・ベンチ』は満足度高い映画だったと、僭越思われました。
面白い友達を盗み聞きしてる感じ
豪華キャストの自主映画
全五編、演技達者な有名人しか出てこないが、全体的に脚本をもう一度見直したらもっと良くなったのでは。またベンチもも少し印象的なロケーションがなかったのかと。16㎜撮影とこれらの印象で自主映画に見えてしまう。
1話と5話は難しいが興味深い会話劇、広瀬すずはうまかったし、呼び出されたらイチコロ。2話は岸井ゆきのと岡山天音の演技に救われたショートコントだが、バイク乗りの様な格好と言われてもあの帽子の上にヘルメットかぶる訳ないし、セリフに溺れた感。3話は今田美桜が足を開いて座ってたりするところや長尺の喧嘩もうまくこなしていたのだが、リアリズム演技の背景の話がアンリアル。4話は監督の脚本だが、頑張った役者がもったいない感。1話と5話のサンドイッチがあってよかった。
奥山監督、今は弟の方が気に入ってる。秒速で判断する。
緩やかな物語を楽しめることはもちろんだけど、入念な映像設計にもぜひ注目したい一作
シルエットのような印象的なポスターが目を引く本作。ポスターの雰囲気そのままに本編が始まり、その後展開する5つの短いエピソードはどれも面白さが率直に伝わってくる内容です。
ぽつんと取り残されたベンチに集う人々の何気ない日常をゆるっと覗き見ているような内容で、ちょっと不思議な雰囲気のポスターから受けた、「小難しいアート映画だったらどうしよう……」という心配はいい意味で裏切ってくれました。「面白い映画を観たなー」という気持ちで劇場を後にできる映画としては、現時点で劇場公開している作品としては屈指の出来栄えです。
もちろんコンパクトな上映時間からして、さらっと観終えることのできる作品ではあるんだけど、映像設計の入念さにもぜひ注目してほしいところ。
特に夕暮れ時のひと時をとらえた1話目は、広瀬すずと仲野太賀の姿を印象深く描き出す夕日の美しさはもちろんのこと、日没前の刻々と変化する光線状況での撮影に挑戦していることが率直に驚き。時折差しはさまれる遠景の描写から、このエピソードの撮影は一日で撮り終えているようにも見えるんだけど、そうだとしたら驚異的に入念な撮影計画と実行力と言わざるを得ません。
もしかしたら遠景だけ別撮りなのかも知れないけど。
シルエットの暗部描写の豊かさを堪能するという意味でも、できればスクリーンで鑑賞してほしいところ!
イヤー面白かった!
「ベンチでこれだけ話が」
素晴らしい作品と出会った
二子玉川の川沿いにあるベンチに座る人々の日常を切り取った5つのエピソードからなるオムニバス。奥山由之さんの自主制作とのこと。
①⑤幼なじみの男女の愛おしいほどに温かな恋。こんな世界があったら何て素敵だろう。ファンタジーとして十分成立している。
②別れ話をするカップルとそこに割り込むおじさん。これは辛らつで上質なコメディ。吹き出さずにはいられない。
③男を追って家を出てホームレスになった姉と彼女を捜しに来た妹。姉の羞恥心を妹が包み込んだ。
④ベンチの撤去を計画する役所の職員たち、、を撮影する風景。映画は映画であるというまさに「映画に愛を込めて」。
う〜〜ん、これは凄い。珠玉の作品と言って良いかと。
いか握らないで!
ここにきて、まさかの年間ベスト級の映画に出会ってしまった。いいとは確信していたものの、流石に度肝を抜かれてしまった。ここまでとは誰が想像するか。今年の「PERFECT DAYS」枠。いまを生きる私たちの、何気ない日常を切りとった、いたって普通のなんてことない映画。それなのにひたすらに心奪われてしまう。
言葉を伝えるのはこんなにも難しいのか。言葉はこんなにも美しいのか。最近では行間の多い作品の方がウケがいいし、いい映画というのはそのイメージが強い。ただ本作はその逆をいくほど圧倒的な会話劇で、役者だよりなものの、とにかく見せ方が上手い。無闇にエールを送ったり、闇雲に背中を押すわけではなく、言いたいことはハッキリ言って、自分らしい生き方をしよう!と全力で思わせてくれる、最高の人間ドラマだった。
自分はハッキリ言ってオムニバス形式が苦手。一貫したテーマを扱っているとはいえ、1本の映画としてのまとまりはどうしても悪くなってしまうし、毎話ぶった斬ったように思えてすごく長ったらしく感じてしまう。
この映画ではそんな懸念点を完全に払拭。フェードアウトしていくラストシーンとエピソード名と共に一気に流れる軽快な音楽。まるでカセットテープで再生しているかのような心地の良さにすっかり見入ってしまう。ここでPERFECT DAYSを思い出してしまった。どうして人はノスタルジックなものに心をつかまれてしまうのだろう。身体に古来から染み付いたものなのかもな。。。
総勢10人の超豪華俳優陣。余すことなく豪華。みんな実力派で安定感が半端ない。いつもは煌びやかで近寄り難い人達なはずなのに、今回に至っては自分たちと何ら変わらない、ごく普通の人を熱演。キャラクター設定がいいのもあるけど、とてもお芝居しているとは思えない自然な立ち振る舞いで、知っている人なのに知らない人みたいな、ただそこにカメラがあったかのような雰囲気ですごく惹きつけられる。
広瀬すずがなんてない日常会話してる!それだけでなんだか心が暖かくなる。「もやしだけめちゃくちゃ安いもやしスーパーこともみじスーパー」の下りで価値を確信したよね。あぁ、この映画は自分たちの映画なんだって。
エピソードは全てポツンと取り残されてしまったベンチから始まる物語なんだけど、どれもこれも言葉の面白さを最大限引き出した話で、伝えたいけど伝えられない、伝えたけど伝わらないみたいな、会話のキャッチボールの複雑さをも見事に表面化されている。みんな言葉にすることから逃げている。恥ずかしかったり、辛くなったり、悲しくなったりすることを恐れて。感情移入しちゃうと、喜怒哀楽が表に出過ぎちゃうと、ついつい我がものになってしまう。
そんな不思議な人間たちを、"ベンチ"という独特な視点から完全なる客観的な目線で描いているのが本作の魅力。おかげで沢山の彩り豊かな感情が湧き出てくるし、様々な考えが思い浮かぶ。あなたから見た自分はどう見えてるのだろう。自分から見たあなたはどう映っているんだろう。今までにない、すごく不思議な気持ちに襲われて、なんだかそれが心地いい迄あった。
オムニバスながらに全体を通して起承転結となっているのがとてもよく出来ている。こういう映画にありがちな観客に全てを投げやりにするラストではないのも好印象。ちゃんと監督なりに答えを考えを持っているところが、包容力のある優しい映画だなと思った。
そんな中で、まあどれも好きなんだけど、エピソード2の面白さは異常なほどだった。調べてみると、どうやらコントユニット・ダウ90000の主宰蓮見翔の脚本らしい。どうりで面白いわけだ。こんな共感と笑い200パーセントの脚本を書く蓮見はスゴすぎるし、これをまるでアドリブかのようにごく自然に見せれる岸井ゆきの、岡山天音、荒川良々に脱帽しちゃう。いやぁ、ここのエピソードは配信したらリピート必須だなぁ笑笑
答えを持っていることに対して賞賛したものの、全てを言いすぎちゃっているところはあって、ちょっと趣きや深みに欠けるところはある。この辺の塩梅はめちゃくちゃ難しいし、もし自分が書くとしたら上手くできる自信なんて全くないけど、ほんの少しだけ曖昧なふうにして貰えるとより面白味が出たかなとは思った。
ただ、映像も役者もストーリーも演出も全て満点に近いほど素晴らしく、自分の映画癖にどっぷりハマってしまった。そしてまさかの事実。この映画の監督・奥山由之は「ぼくのお日さま」の奥山大史監督の実のお兄さんらしい!!!今年はまんまとこの兄弟にやられてしまった。すごい年だったなぁ...。後世に語り継がれるぞ...。
映画よりテレビ向け。
これほどのキャストは1作品でそうそう観られない
ベンチを舞台に5篇のショートストーリーで構成されたオムニバス作品。
Ep.1…広瀬すず&仲野太賀
とにかく広瀬すずのセリフの絶妙な曖昧さにやられました。直接的な表現をつかわず「好き」を伝えている。
とてもまどろっこしいですが、それが良かったりする。
仲野太賀も返しのセリフが若干ズレていて、ズレがさらに「好き」を曖昧にしていくところが良かったです。
仲野太賀のベンチへの座る位置(半ケツ状態)が、Ep.5への布石になっていたりしますね。
単に広瀬すずとの距離感だけじゃないんだなと感心しました。
Ep.2…岸井ゆきの&岡山天音with 荒川良々
岸井ゆきののセリフが面白くてしょうがなかったです。
バイクに乗らないのにバイクのりみたいな格好、には劇場でも笑いがおきていました。
他のやりとりも面白く、劇場で他の観客との一体感を味わうことができる素晴らしいエピソードでした。
岸井ゆきのによる岡山天音の気になるところを寿司に例えるのは秀逸でしたね。
荒川良々もいい加減なキャラクターをうまく演じていましたね。
Ep.3…今田美桜&森七菜
この姉妹役の口喧嘩が凄まじく、今田美桜は本当にいそうな人をうまく演じていましたし、
森七菜はドスのきいた声で上手いなあと思いました。
ちょっと冒頭ががなり系なので、私はちょっと疲れてしまいましたが、俳優たちの演技は素晴らしかったです。
森七菜推しの私としても大満足でした。
Ep.4…草彅剛&吉岡里帆 with 神木隆之介
冒頭からのズレた会話がめちゃめちゃ面白かったですし、
神木隆之介が出てきてからの落とし方も素晴らしかったです。
一粒で二度美味しいエピソードで大満足でした。観客にもウケていましたね。
Ep.5…広瀬すず&仲野太賀
Ep.1の後日譚ですが、うまくいったんですね。このふたり。
それがわかる会話劇で、Ep.1からの布石(仲野太賀のベンチの座る位置)をうまくつかっていて、
締めに相応しい作品に昇華できていたと思います。
基本、俳優陣による会話劇ですが、本当にうまくつくっていると思いますし、
これだけの俳優陣をキャスティングできている時点で、もう観るしかないなと思っていました。
宮崎では今日から公開で、小さい箱(20名くらいの)でしたが満席でした。
もっと箱は大きくして、1日1回だけではなく、2回まわすと集客もはかれそうですね。
全員大好きな俳優さんなので、私は大満足でした。
もう楽しすぎた
5つのエピソードからなるオムニバス。 とある一つのベンチで起こる物...
5つのエピソードからなるオムニバス。
とある一つのベンチで起こる物語。
出演者はめっちゃ豪華。
エピソード1、5は、広瀬すず、仲野太賀。
エピソード2は、岡山天音、岸井ゆきの、荒川良々。
エピソード3は、今田美桜、森七菜。
エピソード4は、草なぎ剛、吉岡里帆。
映画って、テレビとかに比べて凄いキャスティングが多い気がする。
わたし的にはエピソード2が一番良かったかな。
役者のイメージと演技にマッチした配役だったし、話も面白かった。。
広瀬すずは私の中では可愛すぎるので売れ残るわけねーだろと突っ込みながら見たし、
仲野太賀とのカップルは似合わないと感じた。
今田美桜にあの汚れ役は似合わない。
妹役の森七菜はしっくりきた。
草なぎ剛と吉岡里帆の話は、突飛過ぎた。
役者の演技というより脚本の内容でしょうね。
あとはキャスティング。
こういう会話劇は難しいですね。
2024年最後の映画館での鑑賞映画となりました。
今年は67本を映画館で見る事が出来た。。
愛すべきベンチと愛すべき人たち
日々生活して行く中で慣れ親しんだ風景がいつの間にか変わっていたなんて事は良く有りますよね。好きだった場所でさえ暫くすると前に何があったかのかも忘れちゃったりして。
残して置きたい場所は誰しも持っているのではないでしょうか。
そんな場所の一つであろうある一つのベンチを舞台にした心温まる映画でした。
何気ない日常を語り会う幼なじみの2人の会話の中に見えるお互いに対する愛しい感情が温かいです。
この2人、どうやら5話の会話を聞いていると一緒になるみたいですね。お幸せに。
別れ話をする2人におじさんが絡んでの会話はとにかく見事な構成で思わず微笑んでしまいます。
家出した姉と連れ戻そうとする妹の感情をむき出しにしてぶつかり合う様にはその根底にある愛が溢れて出ていて感動を覚えました。
市の職員に扮した兄と妹の宇宙人がベンチの姿になった父親を迎えに来た話もその会話の中に人間社会への愛が垣間見えます。
1つのベンチだけでもこんなにも違う日常が広がっているんだと言うこと、そして登場する人たちがみな愛すべき人たちで懐かしく優しい気持ちになれました。
それぞれの話が甲乙つけがたい作品ばかりで、そして各話で登場する豪華キャスト陣が皆さん素晴らしい。
自分の大切な場所はたとえ無くなってしまっても、いつまでも心に留めて置きたいものです。
いい映画を見ました
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