劇場公開日 2025年1月24日

「山崎賢人の九郎、めっちゃ良い」アンダーニンジャ まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5山崎賢人の九郎、めっちゃ良い

2025年1月26日
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鑑賞方法:映画館

いやあ…どうなんだろう。キャストも良いしアクションもかっこよかったんだよなぁ。自分が原作のファンだから、原作未読で観てたらもっと楽しめてたのかなぁ。でも観た感じ、原作読んでないと置いてかれるようなところが全編通してあったから、どうだったのか伝え辛いね。映画にするにあたって、難しい漢字で表記されるこの作品独自の設定や専門用語を省いたりして分かりやすくしてるのは未読の人にとっては良かったのかもしれないけど、原作読んだ人にとってはそこが物足りなくなってたりもしたり。
んで花沢健吾先生作だと過去作のボーイズオンザラン(三浦大輔監督)、アイアムアヒーロー(佐藤信介監督)など良かっただけに、比較もしちゃう…。福田雄一監督作品とか、福田監督のお笑いな感じとか勿論普段好きなんだけど、そのお笑いの感じが原作とマッチする時もあれば…う〜んな時もあり…て感じな印象かなぁ。花沢先生の描く独特な雰囲気とか独特な笑いとか、読んでて声上げて笑っちゃう時もあるんだけど…違う監督が撮ってたらお笑いシーンもどうなってたかなぁとか思っちゃう。あとR指定やPG12にならないようにするためなのか、グロいところやリアルな描写やエロ部分も、やんわりとやんわりさせててモヤってしまった笑。ここも、別の人が撮ってたら…とか思った。別に無理矢理なこれ見よがしなそれは要らないんだけど、このアンダーニンジャの世界観を表現する上での良いところでもあるゾっとするシーンなどをそうさしてたからなんだろうなと。
しかしキャスティングはめちゃくちゃ良かった。山崎賢人の九郎めっちゃくちゃ良かった。見た目も人物造形も良かったな。小手先ワードだけど原作から飛び出して来てるね。完全に。(斉木楠雄、劇場、陰陽師0の山崎賢人が好きな人は絶対観て欲しい山崎賢人)。ラストの方は予想通りであり、そうあって欲しかったのでかなり嬉しかった。間宮君の加藤もかなり原作の加藤だった。こんなに色々言いつつ結局早く続編が観たい…!!もっと加藤のかっこよシーンもあるんだよ〜。
アパートの住人との戯れももっと長尺で観たかったなぁ。漫画原作を2時間範囲で収めるのは難しいもんね…仕方ない。ムロツヨシや佐藤二郎はいつも通り良かった。あと岡山天音ね。花沢先生がそもそも岡山天音をモチーフにして描いた猿田、本当に岡山天音が演じるというゴールデンスランバーの濱田岳パターン!映画ファンの心掴むやん…。そもそも初めてこの原作読んだ時、桐島パロディ的な部分とかチラリと出て来て嬉しかったもんな。
なんと言うか…結局は私は漫画原作の実写に関しては賛成とか反対とか無いんだけど、結構そちらのジャンルも観るの好きなヘキがあるんで…
続編楽しみに待ってます!!!

まつこ