「東京パートはそんなに多くないけれど、見ごたえあり」ソニック × シャドウ TOKYO MISSION 杉本穂高さんの映画レビュー(感想・評価)
東京パートはそんなに多くないけれど、見ごたえあり
シリーズ3作目にして一番面白い内容だった。タイトルに「TOKYO MISSION」とあるけれど、東京パートは映画の3分の一くらいで冒頭の物語のセットアップ部分を担っていた。実際のミッションはロンドンで実行される。話は、東京パートが第一部、GUNの秘密基地での戦いが第二部で、ロンドンにあるGUNの本部での攻防からクライマックスまでが第三部といった感じで構成されている。
ソニックたちとシャドウの戦いも手に汗握るが、もう一つのストーリーの柱はジム・キャリー演じるロボトニックの家族ドラマだ。ジム・キャリーが1人二役でロボトニックのおじいちゃん役も担当し、2人で息の合ったダンスを披露している。このおじいちゃんとロボトニックの存在感は、CGキャラクターとして構築されているソニックたちに匹敵するほどにコミック的であるのが面白い。これはやはり、ジム・キャリーという役者の才能としか言えないだろう、彼以外の役者が演じていては、それほどの虚構性を巧みに表現できないだろうなと思う。
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