劇場公開日 2024年12月27日

「「ソニックVSシャドウ」「俺VS未就学児」」ソニック × シャドウ TOKYO MISSION おきらくさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5「ソニックVSシャドウ」「俺VS未就学児」

2025年1月4日
iPhoneアプリから投稿

お正月ということで、子供連れのファミリー多め(+ゲームファンと思わしき男性がちらほら)の満席で鑑賞。

『TOKYO MISSION』というわりには、出てくるのは東京の建物だけで、日本人はほぼゼロ。
日本が舞台なのに出てくるのは大量の米兵。
いつの間に日本は戦後のGHQ占領下みたいになってしまったのだろう…
しかも、日本が舞台なのは前半だけ。
後半はロンドンに舞台が移り、『ミッション:インポッシブル』みたいなことは後半に行われるので、誰がどう考えても『LONDON MISSION』の方がしっくりくる。

『ミッション:インポッシブル』のような潜入ミッションが行われる場面では、まず最初に建物に仕掛けられた数々のトラップを紹介。
難攻不落と思わせておいて、いざ潜入が始まると「なんじゃそりゃ」な方法でトラップを次々と突破。
『ミッション:インポッシブル』本編でこんなことをやったら大炎上間違いなしだが、この映画が子供向けファミリー映画だったことを思い出す。

途中、当たったら即黒焦げのレーザーが張り巡らされた部屋を通る場面で、ジム・キャリー演じるドクター・ロボトニックとジム・キャリー演じるジェラルドが突発的に社交ダンスをやり始め、部屋もディスコに様変わり。
凄い画にはなっているが、ここで社交ダンスをする理由が意味不明すぎて、「頭は防護してないから、レーザーが頭に当たったら即死では」などと余計なことを考えてしまい、どう面白がればよいのかわからなかった。

ソニックVSシャドウの場面。
真の力が解放されて全身が金色になるところや、ぶっ飛ばされた相手が山を貫通して吹っ飛んでいくところを観て、『ドラゴンボール』を連想せずにはいられなかった。

シャドウの過去の悲劇が起こる場面は、それまでシャドウの常軌を逸した強さをたんまりと見せられてきたので、「めちゃくちゃ強いんだから頑張れば余裕で防げたのでは?」と思ってしまった。

ソニックがシャドウを説得する場面で言うことが、今の社会情勢を反映した素晴らしいメッセージではあるが、それを全部セリフで言うだけなので、とても説教くさく感じた。

鑑賞中、真後ろの席に座っていた未就学児と思われる声の持ち主が突然ぐずり始め、後ろで騒ぐせいで吹替版なのにセリフが聴き取れなくなった上、未就学児と思われる声の持ち主が前の先をバンバン蹴ってきたため、通常料金なのにまるで4DXで観ているような臨場感を味わうことができました。
本当にありがとうございました。

おきらく