金子差入店のレビュー・感想・評価
全97件中、21~40件目を表示
惜しい!
差し入れ店なんて初めて知りました!
奥さん、子供、おじさん、とても上手!。ストーリー惜しい!詰め込みすぎかな?
家族ものに照準合わせて、事件は1つでいいかな。家族、仕事、事件、サスペンス(みたいなやつ)、ごちゃごちゃしてて忙しい。ですので全く眠気はおきません。
家族もの好きな私としては、家族愛に的を絞って事件は1つだと余韻に浸れて逆に染みて泣けたかな。おじさんの「家族が持てた」の台詞がね一番のテーマに感じました。
あと、どんな背景があったとしても犯罪はいけないのでね、答えを見る人に委ねるような描き方をするなど工夫がほしいな、美談にしてしまうとちょっとね。
差し入れているのは温もり
予告は目にしませんでしたが、刑務所への差し入れという商売に興味をもち、公開2日目に鑑賞してきました。
ストーリーは、刑務所や拘置所に収容されている人たちに、依頼を受けて差し入れを代行する差入店を営む金子真司が、息子の幼馴染の女児を殺害した犯人の母親からの依頼を受けて複雑な思いで刑務所を訪れたり、刑務所では自分の母親を殺害した犯人への面会を求める女子高生を度々見かけたりする中で、面会人、犯人、加害者家族、被害者遺族、自分の家族、世間の人々などの思いに触れ、犯罪者や差し入れという仕事への向き合い方を改めて見つめ直していくというもの。
差し入れ代行なんて職業があるとは知りませんでした。一見簡単な仕事のようにも思えますが、犯罪者と対面したり、世間から好奇の目で見られたりと、心理的には負担が大きそうで、なかなか大変な仕事だと感じます。
しかし、それ以上に感じたのはその仕事の大切な役割です。差し入れているのは何の変哲もない日用品や食料かもしれませんが、差し入れという行為そのものが、塀の外とのつながりを感じさせ、収監者の心に温もりを届けているのでしょう。収監者にとって、自分は見捨てられてはいない、外で待ってくれている人がいると思えることは、何よりも心の支えとなります。真司が差入店を継いでいる理由もここにあるのでしょう。
本作を通して、少しでもこの仕事への理解が広がるといいし、どんな仕事にも大切な役割があるのだと考えられる人が増えるといいです。先日観た「うぉっしゅ」でも「職業に貴賎なし」と何度も繰り返されていましたが、まさにそのとおりだと思います。劇中、真司の仕事が原因で、息子が学校でいじめを受けたり、妻が近所で陰口を叩かれたりという描写があり、日本人はいつからこんなに不寛容で攻撃的になったのかと心底悲しくなります。
それでも真司が心折れずにがんばり続けていることは、邦画には珍しいポストクレジットから伝わってきます。そして、その思いは息子に受け継がれ、強く逞しく成長したことも伝わってきます。個人的感情や先入観だけで他人を叩く風潮が絶えない、こんなクソみたいな世間にあって、信念をもって正しく生きることは本当に難しくなりました。しかし、本作を通して、金子家のみんなから少しだけ勇気をもらった気がします。後味のよい作品でした。
ただ、ポストクレジットの後味のよさに対して、全体的には構成がやや雑だったような気がします。例えば、序盤から繋がりの悪さを感じたり、それが以降にもあったりで、もう少しうまくつながるとよかったです。他にも、さまざまなエピソードがちょっと散漫だったり、セリフに聞き取りにくいところがあったりで、いろいろと惜しい作品でした。とはいえ、間違いなく見応えはあるので、気になる方は劇場でご覧ください。
主演は丸山隆平さんで、真面目に仕事に向き合う真司を好演しています。脇を固めるのは、真木よう子さん、三浦綺羅さん、川口真奈さん、北村匠海さん、村川絵梨さん、甲本雅裕さん、根岸季衣さん、岸谷五朗さん、名取裕子さん、寺尾聰さんら。主演から子役までみなさん演技が上手で引き込まれます。
最高傑作‼︎ 古川豪監督、初長編映画にして素晴らしい作品!
トータル的に映画として最高に素敵な作品だと感じました✨ちょっと異質なレベルで。
脚本、映像、キャスト、音楽、主題歌、ラストのラストまで妥協がないのが伝わります。
ストレートなのに奥深さもある。
恋愛でもサスペンスでもない、テーマは大きな愛。
人って愛でこんなに変わる、変われるんだと感じました。それは良くも悪くも。
このお話は刑務所の内側と外側が舞台の中心となる。
誰しもが、そちら側に行く危うさを秘めている。愛が救いになってほしい。
真木ようこさんが演じた美和子の様な人間性の高い、愛に溢れる女性に私もなりたい。
丸山さんも素晴らしかったです。
不器用だけど愛によってどんどん変化していくお父さんを素敵に演じていらっしゃいました。
今、世の中に溢れる家庭の問題。毒親。
割合で言うと、私は8割が"愛された"という感覚が持てない家庭だと思う。(あり🐜の話じゃないけどね)
ちょっとしたこと、ちょっとした出会い、愛で人は変われるという温かい熱いメッセージを感じるとともに、その愛は家族でなくてもいい、というのも救い。
観終わった後に、こんな家族、人との関係を持ちたいと思える作品です。
やはり幸せとは人間関係なんだと改めて感じました。
スーパービーバーの主題歌もとてもリンクしています。
「強く優しくありたい。」
「伝えたいのは心意気」
大切なことが繋がっていくラスト、涙が止まりません!
もう一回観る!
地味な作品だが、胸熱くなる人間ドラマ
もちろん丸山隆平のファンというわけではないが、作品のユニークな設定に興味を覚えて鑑賞した。
【物語】
服役した過去を持つ金子真司(丸山隆平)は東京の下町の拘置所近くで「差入店」を営んでいた。差入店は刑務所や拘置所に収容された人たちへの差し入れを代行することを仕事とし、伯父の辰夫(寺尾聡)が始めた店を手伝ったのが始まりだった。妻美和子(真木よう子)、小学生の息子・和真(三浦綺羅)、辰夫とささやかながらも幸せ日々を過ごしていた。
あるとき、和真の幼なじみであり、真司も良く知っている近所の少女が殺される事件が起きる。 犯人(北村匠海)は逮捕されるが、拘置中の犯人への差入を求めて母親が訪ねて来る。和真は躊躇しながらも仕事として請負うが、そのころ和真は学校で家業に対する無理解からイジメを受けていた。
また、自分の母親を殺害した男との面会を求めながら拒否され続けている女子高校生と毎日のように拘置所で見かけ、気になっていた。
【感想】
想像以上に良かった。
まず、主演丸山隆平の演技がとても良かった。アイドルとは対極の地味な男であり、直情的に行動してしまうバカだが、実直で温かい心を持っている男、そんな真司をしっかり見せてくれる。
この映画を見るまでこんな仕事があることも知らなかった「差入店」。この作品を観ると、受刑者の更生のためにも確かに必要な仕事だと納得。そんな日陰の職業を扱う社会派ドラマだが、もう一方で家族のドラマだ。俺は歳を重ねるにつれどんどん「家族のドラマ」に弱くなっているのだけど、またやられてしまった。
真司が自信を失ったときに、迷うことなく叱咤し支える妻の姿に涙。そもそも服役中に見捨てなかったことも含めてこんな出来た妻はいない! うらやましい!!
息子もいじめられているのに父親を恨むではなく、自分を責める姿に号泣。 父親の気持ちを想像したら、もう涙が止まらなかった。
地味だけど、邦画らしいとても良い作品だと思う。超おススメです!
衝立の「あっち側」と「こっち側」の話
こんな仕事初めて知りました
エンドロール後まで見て
差入屋という仕事をしている主人公の周りで残虐な事件が起きていく。
序盤はかなり重たい内容が重なるけど残酷な現実の中で葛藤する主人公丸山隆平さんの演技がよかった。
エンドロール後まで見るか見ないかでこの作品の受け取り方が変わってくると思うので、この作品を見る予定のある人は必ず見てほしい。
現実的で好きだった。
妻の愛に敬服でした
冒頭から、刑務所内での面会するシーンに、面食らってしまいました。離婚でしょと。ここから物語が始まることに、混乱しましたし、目を背けてしまうシーンも何回かありました。
夫を支え信じて、悩んでいるであろう時に、思いを伝え励ます妻に胸が熱くなりました。そして、果たして自分はどうだろうと省みました、、、
困難な時を共に乗り越えていけるか、妻として母として、耳が痛くなるシーンもちらほらと。
そして北村匠海には驚きました。寺尾聰さんの温かさにはほっとします。
丸山さん、社会派の作品でいつもと違う一面が見られました。嬉しかった、、、かな?今回内容が重かったですので。
もう一回、じっくりと見に行きたいと思います。
お客さまの中には、白髪の男性お一人の方ちらほらいらして、平日午前中です。男性、カップルも多かったです。そんな方々はどんな印象を受けたのか知りたいです。
映画はまあこれでいいとして 淡々と仕事をこなすプロの差入屋の活躍ぶりを10話ぐらいの連続ドラマで見たいかも
転職などでまったく新しい職場に放り込まれると、周囲の生態系が変わったと感じることがあります。生態系とは「森の生態系」とかのときに使う生態系で特定のエリア内に存在する植物や動物が互いに影響し合ったり、依存し合ったりして共生していることを指します。仕事の場合ですと、職場はそれ単独では成り立ち得ませんので、会社内他部署とか取引先とかとで固有の生態系を形成していることになります。さらに高いところから俯瞰すると業界全体の生態系みたいな考えも出てくると思います。
さて、この作品で紹介される「差入屋」という職業ですが、かなり特殊な生態系の中に存在している感があります。私は幸いにして拘置所や刑務所に収監された経験はありません(今のところですが)。差入屋という職業があることも知りませんでした。世の中の大部分の人々は監獄なんてところとは縁がありませんので、監獄とその周辺の生態系なんぞ興味の埒外で、その意味では隔絶された生態系になっている可能性があります。また、昔、モノの本で読んだのですが、法体系の整備が始まった明治以降、法改正が最も少なかったのは監獄に関する法律だという話があります。考えてみれば、罪を犯した者たちを塀の中に閉じ込めておくという考え方はかなり古くからあり、監獄周辺の仕事をめぐる生態系は硬直化しているのかもしれません。
なんでこんな「生態系」などという話を長々と続けたかというと、私は鑑賞前にはこの作品をもっと職業ドラマよりだと思っていて、初めて聞く職種だし、存在意義とか、社会での立ち位置とか、どんな人たちと協業したり、関わり合ったりしてるのかあたりに興味があったからです。まあでも約2時間の劇映画ですから、あまり知られていない商売の紹介をしつつも物語のテーマはもっと情緒的な方向に行くのが常道でしょうね。本作では親と子の間の愛と憎しみがテーマでした。親と子といっても主人公とその息子が父と子であった以外は母と子の間の関係でした。私、物語自体は支持したいです。主人公もこの約2時間の劇映画の中で父親としても職業人としても成長しますし。ただ、脚本も演出も紋切型というか、ステレオタイプに寄っかかってるというか、昭和の頃のドラマような古さを感じました(まあでも嫌いではありません)。
この差入屋という設定を活かして職業ドラマにして社会派エンタメを目指すというなら、10話ぐらいのドラマシリーズのほうがよさそうな感じがします。一話一案件にして、差入を受ける収監者側も、例えば、闇バイトで指示されて凶悪犯罪をしてしまった若者とか、図らずも収賄事件に連座してしまったエリート官僚とか、パパ活に味をしめておじ(い)さん専門に詐欺をはたらきまくった若い女とか、粉飾決算して証券取引法違反で逮捕された経営者とか、まあいろいろと出てくると思います。で、職業人として成長した主人公は淡々と業務をこなしますが、やむにやまれぬ理由でほんの少しだけ業務の範囲を超えたことをする、それが収監者と依頼者の関係に劇的変化をもたらす…… なお、主人公を語る上で大きな意味を持つ過去の暴行事件については第8話から最終話あたりにかけて徐々に真相が明らかになってゆきます。第6話あたりからメインのストーリーと並行して主人公の幼い頃の回想シーンが挿入され、母親との関係が徐々に見えてくる。そして、暴行事件には母親が……
ということで、NHKが火曜夜10時とか土曜夜10時とかでやってくれないかな。
いい奥さん!!
差入店という職業映画
結局誰が悪い?なんて
犯罪者って、ちょっと世界線がズレてたら犯罪者にならずに済んだのかな。
どうして犯罪という解決法を選んだんだろう。
選ばずを得なかった?その選択肢しか与えなかったのは誰のせい?誰かが悪いのは誰のせい?
そんな事、この作品を観なかったら考えていません。考える時間をくれてありがとうございます。
過程で気付けた事は人生の財産になるでしょう。
地味だけどとても良かった。キャストが豪華!
差入店とは何ぞや。
映画を見て初めて知ったのですが、刑務所に収容されている人への差入代行をするのですね。物を運ぶだけじゃなくて手紙の代読もするそうな。
いや、世の中にはいろいろな職業があるのですね。
舞台が舞台なので重苦しさもありますが、すごく引き込まれたし2時間があっという間。人間の描きようは心を揺さぶるものがありました。
メインテーマじゃないのかもしれませんが、真木よう子さん演じる美和子の存在が秀逸。
冒頭、やさぐれ感満載だった丸山隆平さん演じる真司が出所後に生まれ変わったのは、人の親になったから、そしてひたすら真司を信じてついてきた美和子がいたからこそ。
人は、自分を信じてくれる人がついていればこんなにも変われるのだと。
「なんで人のために頑張っているパパが非難されなきゃいけないの?」
「パパがやっていることはすごいことなの!」
うわー。この状況でこんなセリフ言えるなんて天使じゃないのさ。私も美和子の爪の垢煎じて飲みたい。
学校でいじめられても父の仕事を理解して強くなれなくてごめんと謝る息子を抱きしめる真司のシーン。
今まで犯罪ばかりしてきた岸谷五朗さん演じる横川がわが身を呈して佐知を守るシーン。
泣きました。
(ちょっと容疑者Xの献身入ってる?とも思った)
エンドロールが流れ終わり「いい映画を見たな」と早々に立ち上がろうとしたんだけど、それは劇場内で私だけ。
みんな着席したままで、おやと思ったんだけどわずかに続きがあったんですね。
(みんな、知ってたのか?)
金子家の割られた鉢植えを片付けるシーンだったんだけど、そういえば鉢植えが割れる謎って解決したの?私が見逃したの?
エンドロールの後に足すくらいだから、なにか大切な象徴なんでしょうか。
誰か、知ってる人教えてーーー。
それが自分の中で今ひとつ解決できないのと、ややグロいシーンがあったので(←苦手)☆ー0.5です。
あまり周知されていないのか、私の地元の映画館ではハコも小さめでした。
キャストだって上に挙げた以外にも寺尾聡さんに名取裕子さんに北倉匠海さんに・・・すごく豪華。なんだかもったいないですね。
重苦しいなかにも心に染み入る良作でした。
「鬼気迫る演技」
差入店という職業を初めて知りました
差入店というのがあるんですね。初めて知りました。
とても興味深く、ドキュメンタリーなどがあれば見てみたいと思いました。
映画作品として題材は良いのですが、モヤモヤとする部分がいくつかあって...。
金子真司さんに関しては、もう少しバックボーンを知りたかった。
暴行事件を起こした理由も判らないから、ただの喧嘩っぱやい人?
あそこまで改心した過程をもう少し知りたかったな。
小島高史に関しても、確かに毒親の片鱗は認識できたけど、
あれで人を殺めるのは、やっぱり怖いな...。
最近起きている自分より弱い人を、自分が楽になりたいために殺める人種と同じなの?
もう少し、彼に関しても情報が欲しかったです。
それに、とにかく、根岸季衣と北村匠海が上手すぎて、
本筋の金子ファミリーより、強く印象に残ってしまっています。
横川哲と二宮佐知さんにしても、母親を殺めてしまった事実を抱えて、
平常心を保っていけるものなのでしょうか?
この3つのトピックが、すべて微妙にこちらへの説明不足のような気がしてしまって、
見終わったあとにスッキリせずでした。
また、先にも書いたように、甲本さんや脇を固める皆さんが上手すぎて、
丸山さんと真木さんが薄れてしまったのが本音です。
年ワースト当確。何じゃこりゃ。
同情するならカネ送れ!!
こんな商いもあったのかと知って、すぐさま想い出したのは、ロッキード事件で総理大臣、田中角栄が収監された時、本人の房のみならず、すべての房にエアコンが付けられ、差し入れ弁当のメニューが豪華になったという話で、受刑者たちは“次に来る大物“がまたぞろ、待遇改善の役に立ってくれるだろうと、口々にウワサしたとか。
”サブスタンス”の口直しのつもりで観たのだが、妙に刺さった。柄にもなく、歯をくいしばって涙を堪えたシーンもあった。自分の体験に被るエピソードが多々あり(殺人以外)映画のそれ以外にも、オッカナイ系の事務所に監禁されたり、損害賠償額○億円の被告になったり、様々な状況で何度も土下座させられた。半沢直樹の比ではない。(ムショに入った事はありません)映画の毒親などカワイイものである。うわべはキレイなのだが、ヤバイ業界(アート系)にいたものだ。ある事案で接見室にも行った。アクリル板の向こう側の囚人服の“知り合い“に、今は辺境に引っ越した自分の家族を頼むと哀願され、けっこうな額を送金した。
売春させられている少女を救って(殺しは無罪?)英雄になったデ・ニーロのようにはいかず、罪を被った岸谷五朗。娘に金を渡して、コレで生きろと、ヤクザの台詞にしては気取りすぎだが人生の終章としてならアリか。(涙)
接見室で書かれた『ずっと待ってる』(涙)
BS時代劇ドラマで注目していた丸山隆平、円熟味を増した真木よう子、包容感たっぷりの寺尾聰。ひいき目で観ているせいかみんな演技がいい!
いじめはなくならない、差別も偏見もなくならない、義憤にかられて誰かをやっつけようとする。理不尽さを抱え持ったまま、それでも生きていかねばならない。毎日のように嫌がらせで割られている店先の植木鉢、それを淡々と片付ける日常。ラストが憎いじゃないですか。
新たな職種を知りました
全97件中、21~40件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。