金子差入店のレビュー・感想・評価
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酷評もありますが、考えさせられるいい映画でした!
2割の働かない蟻の話は知ってましたが、まさかこの映画でまた思い出すなんて!
人に例えると2割のドロップアウトした人種を差すのですが、実はこの2割が社会でのキーポイントなんですよ!って言うのがこの映画によくでていました!
【天職】って言葉があるように私が思うに偏見される仕事って誰でも出来ることじゃなく、【彼ならきっと出来る】って神様からのプレゼントじゃないかな?って思うんですよ。また犯罪者でも何か【きっかけ】と言うプレゼントで改心することだってある。真木ようこ、寺尾聰の存在感はさすがでした。どんな境遇でも人のせいにせず、プライドを持って生きていきたい気持ちになる。機会あったらまた観たい映画でした!
他者と自分との境界線を思う
塀の外と内、アクリル板のあちら側とこちら側、ご近所と家族、自分と家族、個人と社会、自分の中の善悪、あらゆる境界線について考えさせてもらえる良作。登場人物の心情がリアルに胸にせまる。俳優がみな適役で素晴らしい。特に丸山隆平と岸谷五朗は彼らの手触りまで伝わってくるようだった。
観る前と後で日常の感じ方が変わる
※核心的なネタバレは含みませんが詳細な感想です※
綺麗事だけで片付けられない、悲しいほど人間味溢れた物語。爽快な勧善懲悪でもお涙頂戴の出来レースでもなく、矛盾ある行動を取ってしまうところがリアルな人間らしくて考えさせられる。
観客に多少の洞察力、想像力、思考力が求められる構成。語られない背景を想像することを楽しめる人(いわゆる考察好き)向けではある。
脇役に関し疑問が残る部分もあるが、登場人物すべての設定を説明するのは無粋だし、2時間でテンポ良く本筋に集中させるには英断だと思った。全て説明するなら連ドラの尺になる。
むしろ、「自分の知らないところにもたくさんの壮絶な人生がある」ということに気づき焦燥することこそ、この映画の本質ではないか。
ベテランから子役まで全体的に演技の質が良く、満足感アリ。北村匠海の怪演は必見。丸山隆平の人間らしさはハマり役だと思う。
世界観について、やや古臭さ?を感じた。構想10年以上とのことなので、その影響もあるかもしれない。そこは目を瞑った方が楽しめる。
リアルな人間らしさとフィクション作品らしさが混在するため、没入感に影響があるかと思う。
万人受けする作品では無いが、観て損は無し。人によって感じ方や刺さり方が変わるので、誰かに話したくなる。
差入屋
「差入屋」。知らない世界だったし知らない人も多いと思うのでそこに着...
「差入屋」。知らない世界だったし知らない人も多いと思うのでそこに着目したのはとても素晴らしいし、終始釘づけでした。
しかし、しかし、、、。
ツッコミどころが多く、登場人物全てが設定浅いのでクエスチョンだらけでした。
丸山君の演技は凄く良かった。真木ようこは設定が悪かったのか、ぼやけて刺さるものは無かった。
北村親子はインパクトこそあったけど、ここの親子関係もこちらが想像するしかなくつまらない。惜しい。
岸谷吾郎と女子高生のペアが一番謎謎謎!
スッキリしないよー。
女子高生の罪を黙認⁈あり得ないよ丸山君!この辺りでもう作品に対して裏切られた感が…。
館内ではすすり泣くお客さんが数名居ましたが、素直に観れなくてごめんなさい、感情移入出来なかったです。
辛口ですがこの世界を知るには良い事だと思いますのでオススメはします!
※ラストのいちごとエンドロールの曲は良い方向に向かってるって事なんですよね?これまた余計な演出と言うかこじ付けとしか…。だってね、植木鉢がね。 最後まで愚痴ってしまいましたが、惜しいんですよ!もっとぎゅっと絞ればホントに満点あげたいです!
⭐︎3.9 / 5.0
見てよかった
何度も見たくなる作品
多くの方に観ていただきたい作品
差入店の温かな家族物語
古川豪監督が差入店の存在とその必要性を知り脚本を書いた作品。確かに調べてみると差入などできない物の方が多く、かつそれぞれの刑務所や拘置所でも細かい決まりがあるようだ。ネット経由でも差入を頼めるところがあった。衣料や雑誌などの値段は高いが差入店経由ならスムーズに届くのだろうと思う。
主人公を演じる丸山隆平は前科あり。どの程度の傷害事件かは分からないが4年くらった。
真木よう子演じる妻は身重であったが「父親は1人しかいない」と出所を待ってくれた。前科があるので普通の仕事は難しいと、おじの寺尾聰から伝授された差入店の仕事を継ぎ真面目に取り組む。しかし息子の幼なじみが不幸な事件で亡くなるとその職業が起因し妻と息子はイジメに遭う、。息子は父を責めることなく自分の弱さからだと涙を流し、妻は「あなたは必要な仕事をしている」とあくまで前向きに夫を支える。ダメな父親にこんな出来た妻と息子がいるなんて、それだけで幸せなんだぞ!と観ている誰もが実感する。
映画はこの幼なじみの殺害事件と女子高生を救う為に鬼親を元ヤクザが殺す事件が絡み、それぞれ差入の代行をする。事件の内容は僅かのカットを差し込むだけだがその画像が衝撃的で悲惨さが伝わるし、北村匠海、根岸季衣、岸谷五朗、川口真奈がそれぞれ凄い演技で存在するので映画を締まった形にしてくれている。
刑務所の面会室でアクリル板を挟み会話するシーンでは相手側の声を聞く方は音声が絞られていた。塀の中と外とでは世界が違うことをさりげなく表現していた。
みっけもんの良作でした、。
人生の栄養分になる映画
封切り翌日に鑑賞。
雨上がりの週末の夜。
長編デビューの監督によるオリジナル脚本。
小さなスクリーンにも関わらず、後ろのほうの席が、まばらに埋まる程度の客入り。
見終わった直後の感想は「久々に映画らしい映画を観た」だった。
それから、日一日と映画によって与えられた養分がじわじわしみてくる感覚を味わっている。
封切りから3日間の客入りが祟り、上映回数は減少しているらしい。
それに反比例するように、ネットで目にする反響は熱を帯びだしている。
「観て損は無い作品」
「観る価値がある作品」
「たくさんの人に、ぜひ観て欲しい作品」
日常的に劇場で映画を鑑賞している目利き層からは
「今のところ、今年度の邦画1位」という評価もチラホラ。
鑑賞当日、外出を見送ろうとしていたけれど。
これから天候は回復するらしいと教えてくれた家族の言葉に背中を押され、封切り早々に出会えた作品。
鑑賞から数日が経つ今、余韻を味わい、考察を楽しみ、口コミの広がりを目で追いながら、作品に関わったキャスト・スタッフの次回作に思いを馳せている。
配信される作品を倍速で楽しむスタイルと劇場のシートに身を預け、等倍速で作品に向き合うスタイル。
それぞれの良さがあるけれど、本作は、ぜひ後者をおすすめしたい。
それでこそ得られる栄養分があるはずだから。
日々を大切に生きようと思える映画
つらい現実や忘れられない過去、凄惨な事件が描かれているにも関わらず、温かな気持ちが残る作品です。余白が多いので観る人によって、また何度か鑑賞することで受け取れるものが違ってくると思います。
私にとっては人生に残る一本になりました。
また、ヒューマンドラマとしてだけでなくサスペンスとしても楽しめる作りになっています。さりげなく散りばめられたヒントで人物考察をするのもお勧めです。考察がお好きな方は観た後にパンフレットを読むことをお勧めします、メインキャストの背景等書かれています。
エンドロールも最後まで見逃して欲しくないです。
主演の丸山隆平さんをはじめ豪華俳優陣のお芝居に惹き込まれます。丸山さんは近年舞台ではシリアスな役を演じられており(特殊詐欺を描いた「パラダイス」や芸能記者役の「ハザカイキ」)、今回はスクリーンでその熱演を見ることができます。差入れ屋として被害者と加害者の狭間で自身の弱さに翻弄され迷いながらも懸命に大切なものを守ろうともがく一人の男として生々しく生きており、表情や声色の繊細なお芝居と、その局面により佇まいや顔つきが変貌していく様が見事です。金子の精神状態が痛いほど伝わってきてつらくなります。
脇を固める俳優陣どなたも見逃せないのですが、特筆すべきは今回銀幕デビューを果たした現役女子高生の川口真奈さんです。台詞量の少ない難しい役どころですが、新人とは思えないお芝居をされています。これからも注目したい俳優さんです。
また、弁護士役の甲本雅裕さんもいい味を出しています。金子とのシーンは内容はシリアスなのですがとても柔らかな空気が漂い、少しホッとさせてくれます。
古川豪監督は長編映画デビュー作とのことで、記念すべき作品を観られたこと嬉しく思います。作品からもインタビューからも、世の中を少しでも良くしたいという思いが根底にあることが伝わってきました。これからも期待しています。
金子差入店の佇まいと映像の質感がどこか懐かしく、温かい余韻が残ります。家族であろうと懸命にもがく金子一家の温もりに触れるためにまた映画館に会いに行きたいです。
細部にまでこだわりの光る良作
無駄を削ぎ落として伝えたいメッセージだけが込められた作品。役者の演技もそれに合わせて、説明的なセリフは省かれて表情筋の動きや声色の僅かな違いで表現されている。どのシーンにも考えられていて、勢いだけで乗り切る部分はない。劇中に覚える違和感でさえも意味があるのではないかと思わせる。
このこだわり抜かれた作品作りはさすが監督が11年間温めていたアイデアだと言うだけのことはある。
ただそれだけに、様々な事件が詰め込まれ、時間内に語りきれない印象があった。余白を楽しむという意味ではそれも正解だと思うが、もう少しそれぞれを掘り下げて観たい感があるのは否めない。
鑑賞後にはパンフレットを読むのをおすすめする。
しかし、作品の一番伝えたいことはエンドロール後の一瞬に表現されている。作中様々な出来事が巻き起こるが、全てはこのシーンのためにある。席を立たずにエンドロール後まで観るのを強く勧めたい。
苦しみの中にある小さな希望
まず差入店というものが存在していることを知りませんでした。映画で描かれていたように、収容されている人の身内や知り合いからの差入れ代行が多いだろうから、苦しみややるせなさがあるんだと思います。そんな職業があることを知れたのが一つの学びでした。
主演の丸山隆平さんをはじめ、皆さんのお芝居が素晴らしくどんどん映画の世界に入り込むことができました。
この人たちは映画に描かれていないところで、どのような生い立ちでどのようなできごとを経験して今があるのだろう…それを考えずにはいられませんでした。
苦しさやリアルさ胸糞さがある中で、それでもなにかを変えようと動いてみる。現実世界はあまり変わらないのかもしれないけど、それでも誰かの心は少し軽くなるのかもしれない。そんなところに小さな希望を感じました。
とても素敵な映画だったので、ぜひたくさんの人に見ていただきたいなと思います。
余韻がジワジワと
この作品に感動した方は読まないで下さい(元AKBあっちゃんのあの名言のイントネーションです)
こど たくひんに がんど〜したがたは
読ばないで くだたいっっ!
早く観たかったのですが、トム様デミ様を優先してしまい、そしてどちらからも角度は全然違うけど、結構喰らってしまったのでヨボヨボヨボ。。
鑑賞が遅れました。
丸山さんの事は良く知らなくて、けど、先日夕食時、カラオケの得点で素人さんに勝てるか対決!ってコーナー?をTVで見まして。。
あ〜!あのグループのメンバーでアイドルさんなんだーって知りました。
結構おじさんでビックリしました。
あ。歌も上手くなかったデス(°▽°)
この様な仕事"差入店"については、随分前ですが、こちらもTVでやっていたのを見ていたので知っていました。
(生〜きてぇ〜くっ♪だったかな?)
その番組の中の店主も、実際に罪を犯し、
服役していた方でした。
自身が服役中に差し入れされた本により、
助けられ、学び直し、これまでの人生を振り返る事が出来た。と。。
読書が唯一の楽しみだった事。
読書が更生を誓うきっかけになった事。
だから出所後は、自分が差し入れする側になりたいと、本の差し入れをはじめたそうです。
(他のスタッフにも服役していた方がいらしたと記憶。。
出所後行くあてのない方の一時的な居場所としても機能しているようでした)
本作の主人公「金子差入店」の店主真司も、自身も服役していた過去があり、出所後に叔父から引き継いだ差入屋を営んでいる。
ただでさえ、一般人には中々理解されづらい仕事に加え彼自身も前科者。
妻の美和子と真司の服役中に生まれた息子和真、叔父の星田に支えられ、何とか普通の暮らしを送れているように見えた。
そんなある日、息子の幼馴染の花梨が殺害される事件が起こる。
その犯人の母親から男への差入の依頼をされ、又、別の事件で知り合う事になった女子高生と関わるうちに、平穏だった日常が揺らいでいく。。
と、いうストーリー。
上記しましたが、この様な仕事がある事は知っていて、その必要性も理解出来ます。
そしてあまり周知されていないであろうこの仕事に着目した点は評価出来ます。
ただ、、、
個人的には少々、いや、大いに引っかかる所が何点もありまして。。
この様な題材の作品に対して、否定的な感想を述べるのは勇気がいるのですが、この様に感じた人もいるって事で、さら〜〜〜っと右から左に受け流して頂きたいm(__)m
お断りを入れましたので、はい、行きますね。
まず、花梨殺害の犯人(北村君)パート。
犯人と母親の関係性が全く描かれていないので、母親はありがちな毒親だったのか?とか、息子は何も努力していないくせに社会が悪いとぬかしている、ただの甘えたガキなのか?
ただのサイコパスなのか?
分からず観ていたが、母親のイカれっぷりが強調されていくにつれ、益々困惑していった。
水撒きなんて"マミー"じゃん(°▽°)
悪意ありません?監督は何を見せたいの?!
で、結局あの親子。。ナンナノ??
息子和馬へのいじめ問題で学校に乗り込んだ真司の心境と行動はまだ理解してあげたかったが、あれはアウトですし、対応した教師もあり得なさ過ぎて「怪物」の飴舐めちゃう瑛太先生見た時位にドン引きしちゃった。。
で、この時の真司も、深夜に包丁持ってやって来た花梨母も、即通報レベルにヤバいから!
何で何事もなかったように終われるの?
JKパート。
出所したばかりのヤ○ザが、何でわざわざ絶対面倒な自宅サロンへ?
しかも何で自宅売春やってるの知ってるの?
有名店なの?
百歩譲って行ったとて、娘の売春強要を知って、母親殺すまでいくかね?
その後JKがとどめ刺してニヤリ。
ヤ○ザは大金渡して身代わり宣言。
話せない設定で夜露死苦。
だけど独房で自殺未遂。。
「待ってる」って。。は??
全部が全然わかんねえー(°▽°)
ヤ○ザが娘の父親ならばまだ分かるけども、結局ただのお客さんでしょ??
げ、解せぬ。。
金子家でお食事後、みんなでJK見送るが、
彼女はどこへ帰ったの???
母親殺された(殺した)あの家に1人で住み続けているの??
やっぱり全部が全然わかんねぇー(°▽°)
加えて真司がJKをヤ○ザに面会させる流れも強引過ぎるし、その前に受付のあの人らの偉そうな態度に腹が立った。
(こないだ行った免許更新の時も、態度デカかったよこーむいん)
真司と母親のくだりも良くある話しで、それはまぁ良いケド、あの流れからいちご届けには行かないよ。。
あの弁護士は守秘義務なんて全く無くて、
酷い話しだx2言ってたけど、ただのゴシップ好きの奴みたいだったし、美和子に対する主婦達の態度もあり得なさ過ぎて引いた。
何者かに割られた鉢植え。
片付ける描写が何度も出て来ましたが、そこも"意味を持たせていますよ〜"って、はいここテストに出ますよ〜って、意図が見え過ぎて白けてしまった。
(花は捨てるな)
言いたい事はわかりますよ。
わかるけども。。
全てのパートに説得力が無いし、誰にも感情移入出来ないし、結局何もおさまっていなくて何だろこれって感じでした。
リアルな世界でも答えの出る事ばかりじゃないし、結局こんな風にスッキリしないのが逆にリアルなんだと言われればそうなのカモですが、だからと言って委ねる系でもないし、
終始、うーーんって感じでした。
冷たい人間でごめんなさい。
("更生"については、個人的には消化しきれない難題です。
"犯罪"に軽い重いを付けるのも、理屈では理解出来るけど、自分の心に聞くと答えが出ない。
だけど、罪を償って出所した方の未来はあるべきだとは思います)
演技は悪くなかったが、歌がヘタ過ぎて変な印象がついてしまった丸ちゃんと、心配になるレベルで滑舌の悪い真木よう子のツートップにハマれませんでした(°▽°)
北村君は「悪い夏」のその後みたいで、あ〜ここまで堕ちちゃったのねぇーーって感じで面白かった。
と、書いてみて、、
1番ヤバいのは私では?!と、震えておりますガクブル(°▽°)
人には優しくしますm(__)m
胸糞悪い映画はこうでなくちゃ😆
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