金子差入店のレビュー・感想・評価
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意外な佳作。監督の将来に期待。
初日に山形県の鶴岡市の隣り(三川町)で鑑賞した。鶴岡や酒田で撮影された「おくりびと」の納棺師と並び、随分とニッチな商売を取り上げた。
長編映画が初めてとはいえ古川監督は助監督のキャリアがある。演出に危うさは感じられなかったし、出演者も子役以外は安定した持ち味を見せた。反面、脚本の着想は素晴らしくも構成が甘い。ありえないだろうと思われるシーンも含まれており、今一度ハコ(シーン、時系列)をバラして積み直せば幾分かは観客の心に深く届く作品にはなったのではないだろうか。特に冒頭シーンは作り直してもらいたい。反対に北村匠海くんの使い方は勿体ないと感じる向きもあろうが、私はここは肯定したい。
映画作品全体としてはポジティブだと感じている。キャリアがある人だけに、今後観客がどう見るか、どう感じるかを把握できれば、一段上の品質を世に送り出すことは可能だろう。
そっちかぁ〜い、からの〜
素材と着眼点は面白いのだが、この職種ゆえにあるはずの熱量が足りないように思えた
2025.5.21 イオンシネマ久御山
2025年の日本映画(125分、 G)
差入店を営む夫婦がある事件に直面して苦悩する様子を描いたヒューマンドラマ
監督&脚本は古川豪
物語の舞台は、都内某所
差入店を営む金子真司(丸山隆平)は、妻・美和子(真木よう子)に支えられながら、息子・和真(三浦綺羅)とともに慎ましく暮らしていた
真司はかつて暴行事件で服役していたことがあり、出所後に叔父・辰夫(寺尾聰)の仕事を引き継いでいた
ある日のこと、和真の幼馴染・花梨(金子莉彩)が夜になっても帰ってこないと連絡が入った
美和子とともに捜索に参加した真司だったが、数日経っても見つかる気配はなかった
そして、最悪な知らせとともに、その事件は幕を下ろしてしまった
犯人は花梨を含む7人を殺害したとされる小島高史(北村匠海)という若者で、彼の母親・こず江(根岸季衣)はマスコミの前で態度を二転三転させる曲者だった
そんな彼女はどこかで差入店のことを知って、真司の店に訪れたのである
物語は、知人を殺した犯人に差入をするというもので、そこで感じる憤りなどが描かれていく
相手はサイコパス気質の若者のために対話にならず、見透かされているように翻弄されていく
とは言え、これらの事柄も真司に起こることのひとつに過ぎず、後半には別の関わり合いがクローズアップされていた
それが、拘置所に面会に来る女子高生・佐知(川口真奈)に関係する事件で、冒頭で真司が肩をぶつけた元受刑者・横川(岸谷五朗)が起こした殺人事件だった
横川は自宅売春をしている佐知の母・芳恵(まひろ玲希)を殺した罪で再度刑務所に戻った人間で、佐知は彼に会いたいと願っていた
被害者遺族の未成年が被疑者と会うということは許されておらず、それゆえに刑務官たちからは煙たがられていたのである
映画は、お仕事系としては興味深いのだが、ヒューマンドラマとしてはイマイチに感じる部分がある
それは、真司がこの仕事にどう向き合っているかというところが見えづらく、小島との対話から推測すると、「社会的制裁のためにやむなく叔父の仕事を引き継いだ」というものになると思う
また、和真のいじめに際しても「いじめられるくらいなら辞めても良い」と考えていて、差入店に対する思い入れとか、存在意義、哲学というものを持ち合わせていない
さらに、そのことについては妻の方が理解度が高く、現場にいくことはないのに、その意義を感じている部分があった
それならば、美和子自身が女性受刑者に差入に行くとかで関わりの深さを示す必要があると思うし、実は彼女も元受刑者で、真司の差入を受けていた、という設定があっても良いと思う
真司自身が差入された側としての恩義を感じていないし、されることに対する感度というものがあまりない
叔父自身も依頼を淡々とこなすだけと言うように、この仕事に向き合う強さと言うものは元々ないのかもしれない
実際に差入している人がこのようなマインドなのかはわからないが、業務の重たさを考えると、普通の人にできる仕事ではないと思う
なので、その部分も含めて、この仕事の意義を真司が強く持っているとか、それが小島の存在によって揺らぐと言うエピソードがあった方が、物語としてはまとまったのではないだろうか
いずれにせよ、面白い設定だなあと思いつつも、あまり響くところがなかったのは、ひとえに真司の熱量の低さなのだと思う
母親(名取裕子)に反対されていると言うこともないし、その母のエピソードも物語上で必要には思えない
映画には、いわゆる毒親が登場し、その因果が事件を起こしているように描かれるのだが、それが真司たちの家族との対比にもなっていないように思う
社会から理解されづらい仕事であると思うのだが、どのように社会が捉えているかと言うところも映画では短絡的に描かれていた
また、植木鉢が割られる程度の嫌がらせしか発生せず、あんなに堂々と開店しているのかも不思議に思った
そのあたりの「リアルに感じられるクオリティ」と言うのが弱く感じるのが難点で、そう言った部分を改善するだけでも良くなったように思う
佐知が人を押し除けて座ろうとするとか、最後の植木鉢は花ごと捨てるみたいな描写になっているのも意味不明に思えるので、そういったところも含めて、細部を詰めた方が良かったのではないか、と感じた
知らなかった
こんな胸糞
北村匠海さんだけは合う
刑務所に入っている人に代理で差し入れをする仕事を営む主人公家族を中心とした話。この設定から、人情噺の側面もあるのかなって思っていた。でも実際は、ごく身近で起こる世間的にも大騒ぎになるような2つの大事件絡みで話が展開する。
ちょっと合わなかった。そう思ったシーンはたくさんあるけど、象徴的だったのが、エンドロール後のシーンで、花ごと片付けてしまうところ。植木鉢に絡んだシーンは本編でも何度か出てきていて、その都度なんか違うと感じてた。全体を通してそういう"合わない"感じで覆われていた映画でした。
そんな中だったけど、北村匠海さんだけは合うんだから不思議。現役朝ドラ俳優の北村匠海さん、「悪い夏」以上にヤバい役を演じてました。死んだ目が似合うおもしろい役者だと今回も思いましたよ👍
惜しい!
差し入れているのは温もり
予告は目にしませんでしたが、刑務所への差し入れという商売に興味をもち、公開2日目に鑑賞してきました。
ストーリーは、刑務所や拘置所に収容されている人たちに、依頼を受けて差し入れを代行する差入店を営む金子真司が、息子の幼馴染の女児を殺害した犯人の母親からの依頼を受けて複雑な思いで刑務所を訪れたり、刑務所では自分の母親を殺害した犯人への面会を求める女子高生を度々見かけたりする中で、面会人、犯人、加害者家族、被害者遺族、自分の家族、世間の人々などの思いに触れ、犯罪者や差し入れという仕事への向き合い方を改めて見つめ直していくというもの。
差し入れ代行なんて職業があるとは知りませんでした。一見簡単な仕事のようにも思えますが、犯罪者と対面したり、世間から好奇の目で見られたりと、心理的には負担が大きそうで、なかなか大変な仕事だと感じます。
しかし、それ以上に感じたのはその仕事の大切な役割です。差し入れているのは何の変哲もない日用品や食料かもしれませんが、差し入れという行為そのものが、塀の外とのつながりを感じさせ、収監者の心に温もりを届けているのでしょう。収監者にとって、自分は見捨てられてはいない、外で待ってくれている人がいると思えることは、何よりも心の支えとなります。真司が差入店を継いでいる理由もここにあるのでしょう。
本作を通して、少しでもこの仕事への理解が広がるといいし、どんな仕事にも大切な役割があるのだと考えられる人が増えるといいです。先日観た「うぉっしゅ」でも「職業に貴賎なし」と何度も繰り返されていましたが、まさにそのとおりだと思います。劇中、真司の仕事が原因で、息子が学校でいじめを受けたり、妻が近所で陰口を叩かれたりという描写があり、日本人はいつからこんなに不寛容で攻撃的になったのかと心底悲しくなります。
それでも真司が心折れずにがんばり続けていることは、邦画には珍しいポストクレジットから伝わってきます。そして、その思いは息子に受け継がれ、強く逞しく成長したことも伝わってきます。個人的感情や先入観だけで他人を叩く風潮が絶えない、こんなクソみたいな世間にあって、信念をもって正しく生きることは本当に難しくなりました。しかし、本作を通して、金子家のみんなから少しだけ勇気をもらった気がします。後味のよい作品でした。
ただ、ポストクレジットの後味のよさに対して、全体的には構成がやや雑だったような気がします。例えば、序盤から繋がりの悪さを感じたり、それが以降にもあったりで、もう少しうまくつながるとよかったです。他にも、さまざまなエピソードがちょっと散漫だったり、セリフに聞き取りにくいところがあったりで、いろいろと惜しい作品でした。とはいえ、間違いなく見応えはあるので、気になる方は劇場でご覧ください。
主演は丸山隆平さんで、真面目に仕事に向き合う真司を好演しています。脇を固めるのは、真木よう子さん、三浦綺羅さん、川口真奈さん、北村匠海さん、村川絵梨さん、甲本雅裕さん、根岸季衣さん、岸谷五朗さん、名取裕子さん、寺尾聰さんら。主演から子役までみなさん演技が上手で引き込まれます。
最高傑作‼︎ 古川豪監督、初長編映画にして素晴らしい作品!
トータル的に映画として最高に素敵な作品だと感じました✨ちょっと異質なレベルで。
脚本、映像、キャスト、音楽、主題歌、ラストのラストまで妥協がないのが伝わります。
ストレートなのに奥深さもある。
恋愛でもサスペンスでもない、テーマは大きな愛。
人って愛でこんなに変わる、変われるんだと感じました。それは良くも悪くも。
このお話は刑務所の内側と外側が舞台の中心となる。
誰しもが、そちら側に行く危うさを秘めている。愛が救いになってほしい。
真木ようこさんが演じた美和子の様な人間性の高い、愛に溢れる女性に私もなりたい。
丸山さんも素晴らしかったです。
不器用だけど愛によってどんどん変化していくお父さんを素敵に演じていらっしゃいました。
今、世の中に溢れる家庭の問題。毒親。
割合で言うと、私は8割が"愛された"という感覚が持てない家庭だと思う。(あり🐜の話じゃないけどね)
ちょっとしたこと、ちょっとした出会い、愛で人は変われるという温かい熱いメッセージを感じるとともに、その愛は家族でなくてもいい、というのも救い。
観終わった後に、こんな家族、人との関係を持ちたいと思える作品です。
やはり幸せとは人間関係なんだと改めて感じました。
スーパービーバーの主題歌もとてもリンクしています。
「強く優しくありたい。」
「伝えたいのは心意気」
大切なことが繋がっていくラスト、涙が止まりません!
もう一回観る!
地味な作品だが、胸熱くなる人間ドラマ
もちろん丸山隆平のファンというわけではないが、作品のユニークな設定に興味を覚えて鑑賞した。
【物語】
服役した過去を持つ金子真司(丸山隆平)は東京の下町の拘置所近くで「差入店」を営んでいた。差入店は刑務所や拘置所に収容された人たちへの差し入れを代行することを仕事とし、伯父の辰夫(寺尾聡)が始めた店を手伝ったのが始まりだった。妻美和子(真木よう子)、小学生の息子・和真(三浦綺羅)、辰夫とささやかながらも幸せ日々を過ごしていた。
あるとき、和真の幼なじみであり、真司も良く知っている近所の少女が殺される事件が起きる。 犯人(北村匠海)は逮捕されるが、拘置中の犯人への差入を求めて母親が訪ねて来る。和真は躊躇しながらも仕事として請負うが、そのころ和真は学校で家業に対する無理解からイジメを受けていた。
また、自分の母親を殺害した男との面会を求めながら拒否され続けている女子高校生と毎日のように拘置所で見かけ、気になっていた。
【感想】
想像以上に良かった。
まず、主演丸山隆平の演技がとても良かった。アイドルとは対極の地味な男であり、直情的に行動してしまうバカだが、実直で温かい心を持っている男、そんな真司をしっかり見せてくれる。
この映画を見るまでこんな仕事があることも知らなかった「差入店」。この作品を観ると、受刑者の更生のためにも確かに必要な仕事だと納得。そんな日陰の職業を扱う社会派ドラマだが、もう一方で家族のドラマだ。俺は歳を重ねるにつれどんどん「家族のドラマ」に弱くなっているのだけど、またやられてしまった。
真司が自信を失ったときに、迷うことなく叱咤し支える妻の姿に涙。そもそも服役中に見捨てなかったことも含めてこんな出来た妻はいない! うらやましい!!
息子もいじめられているのに父親を恨むではなく、自分を責める姿に号泣。 父親の気持ちを想像したら、もう涙が止まらなかった。
地味だけど、邦画らしいとても良い作品だと思う。超おススメです!
衝立の「あっち側」と「こっち側」の話
詰め込み感はあるけど
よく東映作品でムショから出るとすぐ近くに商店があり主人公が煙草を買うシーンがあるけど面会もする差し入れ店があるのは知らなかった。
題名だけだと地味な人情ドラマかと思いきや様々な事件が絡まりサスペンスタッチ。
ジャニ系の主人公役は知らなかったけど、真木よう子、甲本雅裕、寺尾聰、岸谷五朗、名取裕子、根岸季衣と豪華出演者ばかり。
幼女連続殺人鬼役が北村匠海にはびっくり❗️
最初は似たルックスなので主人公があのイキリ野郎かと混乱…。
2つの凶悪事件がストーリーのキーになっているけど、事件の概要が性急過ぎていまいち消化不足になったのは残念。
しかし、極力、無駄なシーンは排除しあえて規制がかかりそうなシーンもしっかり描いている骨太さ❗️
世の中の冷たさ残酷さを真正面に描いている。
意外なお仕事を知りました
刑務官を取材したマンガを読んでいるので、刑務所については多少の知識はあるつもりだったけど、差入屋なる仕事があるのは初めて知った。
面会予約ができなくて平日となると、差入屋という仕事があっても不思議ではないか。
かりんちゃんの事件はなかなか凄惨な殺人事件だけど、犯人役は伏せられていたから見てビックリ。
奇しくもこっちの役もタカシか。
1回目の差入の後の母親からの着信履歴が怖い。黒背景に赤字だから余計に怖い。その後の近距離通話も怖い。
高史も壊れてるけど、こず江もだいぶ壊れてる。
そもそも立派に育てあげられた人は殺さないのよ。
だけど日本もだいぶ治安が悪化していているから、身内が被害者になったり、加害者になるかもしれないと考えたら怖いな。
その事件が主軸かと思いきや、横川と佐知のエピソードが強い。
事件の真相は予想がついたけど、差入屋という設定を活かした大博打と、佐知のメモ書き、横川の返答に持ってかれた。
泣き崩れる岸谷さんがすごい。
川口真奈さんはじめましてだったけど、これからが楽しみ。
丸山君はバラエティでしか知らないけれど、執行猶予つかなかったのも納得のキレ芸が良かったと思う。
高史は個人的に北村匠海史上一番良かった。
あとはちょっと真木さんの滑舌が気になった。あんなだったっけ?
こんな仕事初めて知りました
エンドロール後まで見て
差入屋という仕事をしている主人公の周りで残虐な事件が起きていく。
序盤はかなり重たい内容が重なるけど残酷な現実の中で葛藤する主人公丸山隆平さんの演技がよかった。
エンドロール後まで見るか見ないかでこの作品の受け取り方が変わってくると思うので、この作品を見る予定のある人は必ず見てほしい。
現実的で好きだった。
妻の愛に敬服でした
冒頭から、刑務所内での面会するシーンに、面食らってしまいました。離婚でしょと。ここから物語が始まることに、混乱しましたし、目を背けてしまうシーンも何回かありました。
夫を支え信じて、悩んでいるであろう時に、思いを伝え励ます妻に胸が熱くなりました。そして、果たして自分はどうだろうと省みました、、、
困難な時を共に乗り越えていけるか、妻として母として、耳が痛くなるシーンもちらほらと。
そして北村匠海には驚きました。寺尾聰さんの温かさにはほっとします。
丸山さん、社会派の作品でいつもと違う一面が見られました。嬉しかった、、、かな?今回内容が重かったですので。
もう一回、じっくりと見に行きたいと思います。
お客さまの中には、白髪の男性お一人の方ちらほらいらして、平日午前中です。男性、カップルも多かったです。そんな方々はどんな印象を受けたのか知りたいです。
映画はまあこれでいいとして 淡々と仕事をこなすプロの差入屋の活躍ぶりを10話ぐらいの連続ドラマで見たいかも
転職などでまったく新しい職場に放り込まれると、周囲の生態系が変わったと感じることがあります。生態系とは「森の生態系」とかのときに使う生態系で特定のエリア内に存在する植物や動物が互いに影響し合ったり、依存し合ったりして共生していることを指します。仕事の場合ですと、職場はそれ単独では成り立ち得ませんので、会社内他部署とか取引先とかとで固有の生態系を形成していることになります。さらに高いところから俯瞰すると業界全体の生態系みたいな考えも出てくると思います。
さて、この作品で紹介される「差入屋」という職業ですが、かなり特殊な生態系の中に存在している感があります。私は幸いにして拘置所や刑務所に収監された経験はありません(今のところですが)。差入屋という職業があることも知りませんでした。世の中の大部分の人々は監獄なんてところとは縁がありませんので、監獄とその周辺の生態系なんぞ興味の埒外で、その意味では隔絶された生態系になっている可能性があります。また、昔、モノの本で読んだのですが、法体系の整備が始まった明治以降、法改正が最も少なかったのは監獄に関する法律だという話があります。考えてみれば、罪を犯した者たちを塀の中に閉じ込めておくという考え方はかなり古くからあり、監獄周辺の仕事をめぐる生態系は硬直化しているのかもしれません。
なんでこんな「生態系」などという話を長々と続けたかというと、私は鑑賞前にはこの作品をもっと職業ドラマよりだと思っていて、初めて聞く職種だし、存在意義とか、社会での立ち位置とか、どんな人たちと協業したり、関わり合ったりしてるのかあたりに興味があったからです。まあでも約2時間の劇映画ですから、あまり知られていない商売の紹介をしつつも物語のテーマはもっと情緒的な方向に行くのが常道でしょうね。本作では親と子の間の愛と憎しみがテーマでした。親と子といっても主人公とその息子が父と子であった以外は母と子の間の関係でした。私、物語自体は支持したいです。主人公もこの約2時間の劇映画の中で父親としても職業人としても成長しますし。ただ、脚本も演出も紋切型というか、ステレオタイプに寄っかかってるというか、昭和の頃のドラマような古さを感じました(まあでも嫌いではありません)。
この差入屋という設定を活かして職業ドラマにして社会派エンタメを目指すというなら、10話ぐらいのドラマシリーズのほうがよさそうな感じがします。一話一案件にして、差入を受ける収監者側も、例えば、闇バイトで指示されて凶悪犯罪をしてしまった若者とか、図らずも収賄事件に連座してしまったエリート官僚とか、パパ活に味をしめておじ(い)さん専門に詐欺をはたらきまくった若い女とか、粉飾決算して証券取引法違反で逮捕された経営者とか、まあいろいろと出てくると思います。で、職業人として成長した主人公は淡々と業務をこなしますが、やむにやまれぬ理由でほんの少しだけ業務の範囲を超えたことをする、それが収監者と依頼者の関係に劇的変化をもたらす…… なお、主人公を語る上で大きな意味を持つ過去の暴行事件については第8話から最終話あたりにかけて徐々に真相が明らかになってゆきます。第6話あたりからメインのストーリーと並行して主人公の幼い頃の回想シーンが挿入され、母親との関係が徐々に見えてくる。そして、暴行事件には母親が……
ということで、NHKが火曜夜10時とか土曜夜10時とかでやってくれないかな。
いい奥さん!!
全213件中、101~120件目を表示
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。