劇場公開日 2025年5月16日

金子差入店のレビュー・感想・評価

全213件中、81~100件目を表示

5.0日々を大切に生きようと思える映画

2025年5月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

つらい現実や忘れられない過去、凄惨な事件が描かれているにも関わらず、温かな気持ちが残る作品です。余白が多いので観る人によって、また何度か鑑賞することで受け取れるものが違ってくると思います。
私にとっては人生に残る一本になりました。

また、ヒューマンドラマとしてだけでなくサスペンスとしても楽しめる作りになっています。さりげなく散りばめられたヒントで人物考察をするのもお勧めです。考察がお好きな方は観た後にパンフレットを読むことをお勧めします、メインキャストの背景等書かれています。

エンドロールも最後まで見逃して欲しくないです。

主演の丸山隆平さんをはじめ豪華俳優陣のお芝居に惹き込まれます。丸山さんは近年舞台ではシリアスな役を演じられており(特殊詐欺を描いた「パラダイス」や芸能記者役の「ハザカイキ」)、今回はスクリーンでその熱演を見ることができます。差入れ屋として被害者と加害者の狭間で自身の弱さに翻弄され迷いながらも懸命に大切なものを守ろうともがく一人の男として生々しく生きており、表情や声色の繊細なお芝居と、その局面により佇まいや顔つきが変貌していく様が見事です。金子の精神状態が痛いほど伝わってきてつらくなります。

脇を固める俳優陣どなたも見逃せないのですが、特筆すべきは今回銀幕デビューを果たした現役女子高生の川口真奈さんです。台詞量の少ない難しい役どころですが、新人とは思えないお芝居をされています。これからも注目したい俳優さんです。

また、弁護士役の甲本雅裕さんもいい味を出しています。金子とのシーンは内容はシリアスなのですがとても柔らかな空気が漂い、少しホッとさせてくれます。

古川豪監督は長編映画デビュー作とのことで、記念すべき作品を観られたこと嬉しく思います。作品からもインタビューからも、世の中を少しでも良くしたいという思いが根底にあることが伝わってきました。これからも期待しています。

金子差入店の佇まいと映像の質感がどこか懐かしく、温かい余韻が残ります。家族であろうと懸命にもがく金子一家の温もりに触れるためにまた映画館に会いに行きたいです。

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エリ

4.0細部にまでこだわりの光る良作

2025年5月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

斬新

無駄を削ぎ落として伝えたいメッセージだけが込められた作品。役者の演技もそれに合わせて、説明的なセリフは省かれて表情筋の動きや声色の僅かな違いで表現されている。どのシーンにも考えられていて、勢いだけで乗り切る部分はない。劇中に覚える違和感でさえも意味があるのではないかと思わせる。
このこだわり抜かれた作品作りはさすが監督が11年間温めていたアイデアだと言うだけのことはある。

ただそれだけに、様々な事件が詰め込まれ、時間内に語りきれない印象があった。余白を楽しむという意味ではそれも正解だと思うが、もう少しそれぞれを掘り下げて観たい感があるのは否めない。
鑑賞後にはパンフレットを読むのをおすすめする。

しかし、作品の一番伝えたいことはエンドロール後の一瞬に表現されている。作中様々な出来事が巻き起こるが、全てはこのシーンのためにある。席を立たずにエンドロール後まで観るのを強く勧めたい。

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みーぽ

5.0苦しみの中にある小さな希望

2025年5月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

斬新

まず差入店というものが存在していることを知りませんでした。映画で描かれていたように、収容されている人の身内や知り合いからの差入れ代行が多いだろうから、苦しみややるせなさがあるんだと思います。そんな職業があることを知れたのが一つの学びでした。
主演の丸山隆平さんをはじめ、皆さんのお芝居が素晴らしくどんどん映画の世界に入り込むことができました。
この人たちは映画に描かれていないところで、どのような生い立ちでどのようなできごとを経験して今があるのだろう…それを考えずにはいられませんでした。
苦しさやリアルさ胸糞さがある中で、それでもなにかを変えようと動いてみる。現実世界はあまり変わらないのかもしれないけど、それでも誰かの心は少し軽くなるのかもしれない。そんなところに小さな希望を感じました。
とても素敵な映画だったので、ぜひたくさんの人に見ていただきたいなと思います。

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はる

4.5余韻がジワジワと

2025年5月23日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

久々に映画で心が震えたと感じて、どうしてもレビューをしたくなってしまった。救われたようで救われていないことがたくさんあるのに、終わった後に心がじんわりするのは何故なのか。自分でも不思議で、気になって、もう一度見たい。人は環境で人格形成され、関わる人によってまた変わっていくものなんだろうと感じた。俳優陣の演技に揺さぶられる。映像や劇伴も素晴らしいと感じた。

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らく

3.0この作品に感動した方は読まないで下さい(元AKBあっちゃんのあの名言のイントネーションです)

2025年5月22日
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ゆき

4.0胸糞悪い映画はこうでなくちゃ😆

2025年5月22日
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鑑賞方法:映画館

いやぁ、よかったです😆

去年だったか、一昨年だったか、最早、忘れるくらいの胸糞悪い内山某監督作品(また出た(^^ゞ)を知っているせいもあってか、今作品の胸糞悪いところと、ほっこりできるところの絶妙さが際立って、最後まで楽しめました😊

それにしても、エンドロールでようやくあれが北村匠海だと気づきましたが、あんぱんの好青年のイメージが頭に焼き付いているせいもあって、全然、分かりませんでした🤣

俳優って改めて凄いんだなと、改めて思い知らされた日でもありました😌

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おたか

4.0”差入屋”という職業を通じて親子関係を描いた作品でした

2025年5月22日
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鑑賞方法:映画館

刑務所や拘置所に収監されている受刑者に面会したり、物品を差し入れたりするのを、家族などに代わって行う”差入屋”という職業があるそうで、そこにスポットを当てた物語でした。そんな職業があることを知らなかったため、どんな仕事なんだろうか非常に興味があり観に行くことにしました。そのため、個人的にはいわゆる”お仕事系”のお話を期待し、主人公は”差入屋”を紹介する案内人であり、同時に案内人の視点で複数の受刑者の人生を眺めたお話なのかなと勝手に思い込んで観に行ったのですが、実際は全く違う展開でした。

特に意外だったのは、”差入屋”という職業が主題であるのは間違いありませんが、同時にいくつもの親子の葛藤を描いた物語であったことでした。すなわち、主人公の金子真司(丸山隆平)とその母・容子(名取裕子)、金子と息子・和真(三浦綺羅)、和真の同級生の花梨(金子莉彩)とその母・詩織(村川絵梨)、花梨を殺した殺人犯・小島(北村匠海)とその母・こず江(根岸季衣)、母親に売春を強要されていた娘・二ノ宮佐知(川口真奈)とその母・芳恵(まひろ玲希)という5組の親子の物語が織り交ぜられていた訳です。しかもこの中で刑務所に収監されているのは小島親子だけであり、その点を見ても本作が単なるお仕事系物語でないのは分かるかと思います。

これらの親子関係、それぞれに問題を抱えていて、ハッピーエンドになったものもあれば、片方が殺されてしまってどうやっても修復が叶わないものもあり、また互いに生きていても修復が極めて困難なものもありました。この辺は現実の親子関係とも似ていて、中々興味深いものでした。

俳優陣は芸達者が揃っていて、主人公・金子真司を務めた丸山隆平は初見でしたが、非常にいい味を出していました。彼以外でも、金子の叔父を務めた寺尾聡は、久々でしたが老成していてカッコ良かったし、金子の母親役の名取裕子は、やさぐれ度100%の毒母ぶりを上手に演じていたし、収監中の極道・横川役の岸谷五朗は超絶にヤクザが似合っていたし、甲本雅裕の怪しげな弁護士役もハマっていました。ちょっと残念だったのは、金子の妻役の真木よう子のセリフ廻しが、今ひとつしっくり来なかったことくらいでした。

そんな訳で、事前の予想とは様相が異なる作品でしたが、それはそれで中々面白かったので、本作の評価は★4.2とします。

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鶏

3.5難しい仕事だよなぁ

2025年5月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

初めて知った仕事だった
この仕事は、メンタル強くないとしんどい仕事
いろんな犯罪を犯した人に対しての接し方
犯罪者の家族への接し方
仕事に対しての理解している家族
主人公の前科からの葛藤
などなど…いろんなことから考えさせられる映画だった

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えびぷり

3.5家族の絆

2025年5月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

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まこやん

4.0奥さんが強い。

2025年5月22日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

差し入れ屋、なかなかの商売ですね。
奥さんが、どこまでもパパを支える何があってもスゴイ仕事だと言い続ける。
岸谷五朗さん、意外と主役かも〜ってぐらいの存在感。

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abebe

3.0人生のやり直し

2025年5月22日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

難しい

肝っ玉の座った嫁さん

親と子の関係、親と子の相性、そして毒親

加害者と被害者

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AK

2.0良いのですが 置き去りにされました

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

差入れ代行という職業がリアルにあった😳のを初めて知りました、くらいに今までないお話が新鮮でした。
前知識はなく予告で魅力を感じて観に行った作品です🙂

良かった…悪くはなかった、差入れ代行という視点もお話の大筋も俳優陣のお芝居も😌

でも置き去りにされてしまいました😣
この作品でやりたいことが沢山あったのだと思いますが、
登場人物や相関関係と伏線(と後にわかる)の設定が曖昧に感じて入り込めなかったです😢

惜しいトコ、まではいってないですが、きっともっと引き込める面白い(笑いじゃなくて)お話に出来るハズ。

そしてこれは適材適所的な意味合いですが、美和子役は別の方が良かった…ごめんなさい。

感性や価値観、好みは人それぞれ🍀
ストーリーに芯が通った作品が好きなので、このようなレビューになってしまいすみませんでした。

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monchan

4.0そんな、仕事があるんですね

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

沢山の家族の話がありすぎて
広く浅くになってしまったことが、少し残念

仕事については、すごく興味があったので
おもろしろかった

北村くんのやった、親子については
良くわからなかった…
なぜ、拒否られたいちごをドアに引っ掛けた時
最後に笑ったのか?

もう一度、見たらもう少しわかるのかな??

思った以上に、おもしろかったので、迷った方は、是非見てください(*^^*)

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かえるパン

3.5人が生きるとは。

2025年5月21日
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ついこの間、とある映画を見て「映画は娯楽でいいじゃない」と思ったばかり。この映画もそれじゃダメかな。誰かの複雑な人生を野次馬根性で見ちゃいました的な。登場人物全員にそれぞれに背負ってきた人生あって、でもそれは大なり小なり、誰にでもあるわけで。あっ、また理屈っぽくなっちゃう。

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emukocyan

3.0こんな職業が有るんだ…

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

驚く

実刑をうけた受刑者に、差入代行する店を営む、実刑をうけた過去の有る家長を持つ家族の話
世間には受け入れ難い職業かもだけど、需要が有るからにはやらないとね〜 世間体をあまり気にしない僕には良い仕事かもと思いながら観ていたが、バカなサラリーマンをやっているより存在価値はあるのかも🥳
岸谷五朗が相変わらず味出してた!

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ろくさん

4.0思ったより責任重大。

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

面会に行く人が買いに来るものと思ってました。依頼を受けて店の人が代行するんですね。依頼者や受刑者に対する責任はかなりキツイ。
店に偏見を持つ人もいるようで単なる売店とはわけが違うな。

働き蟻の話、聴いたことあるな、映画だったかアニメだったか。

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あらじん

2.0重層的な構造の物語で複眼的に考えさせられる

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

悪くはなかったと思います。
物語として重層的な構造で、観る側は複眼的に考えさせられる感じです。
少なくとも、今日の私は疲れていたのに最後まで眠くはならなかったです。

ただし、終盤の展開とまとめ方がちょっとファンタジーかな、と私は感じました。

北村匠海さんの演技は、やはり凄いです。
少ししか出てこないけれど、名取裕子さんも中々良かったと思いました。
ちょこちょこと出ているモロ師岡さんは流石。
甲本雅裕さんと岸谷五朗さんも良い感じ。
そして、まだ17歳だけれど、かなり重要な役を演じた川口真奈さんは中々魅力的でした。
数年後が楽しみかもしれないですね。

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ねこたま

3.5テレ東深夜ドラマ枠主題歌くるりでいけそう

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

映画よりドラマのほうがより深堀り出来て合いそう。金子家配役合ってた。

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ムロン

5.0二箇所ほど嗚咽寸前

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

幸せ

いい映画ですね。
差し入れ屋って本当にあるのですね。
いくつか人間ドラマが重なっていて内容も良かった。
善と悪、表と裏のような複雑な感情が考えさせられました。

二箇所、嗚咽寸前でした。
エンドロール後のシーンも意味が深いですね。

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だるまん

3.0正直、この映画で何を表現したかったのか理解できませんでした。

2025年5月21日
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鑑賞方法:映画館

怖い

単純

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