「寺尾聰がなぜか途中から出てこなくなる映画だった。」金子差入店 まつみのさんの映画レビュー(感想・評価)
寺尾聰がなぜか途中から出てこなくなる映画だった。
ほんとうにあんな差し入れ屋差別はあるのだろうか。
その差別を中心に描くストーリーだ。その差別によって、主人公と家族は葛藤を抱える。
その差別の描き方はあまりに稚拙で雑だ。
刑務官たちは、「おい、差し入れ屋」とあからさまに職業蔑視まるだしで主人公を呼ぶ。陰でいうのではない。直接主人公をそう呼ぶのだ。ちょっと信じられない。それが本当なら、映画を作るより先に、人権団体に訴えるべきだ…などと、ストーリーに集中させない描写が多く存在するのがこの映画の大きな特徴だ。
主人公が思い悩むシーンに、その支えになるはずの寺尾聰さんが出て来ない。きっとスケジュールとかの事情があったのだろう。そんな雑念も思い起こさせる映画だった。
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