劇場公開日 2025年5月16日

「単に物を届けるだけでなく、大切な何かを差入る感じの温かい作品。 本年度ベスト級。」金子差入店 イゲさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5単に物を届けるだけでなく、大切な何かを差入る感じの温かい作品。 本年度ベスト級。

2025年5月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

鑑賞後「差入屋」という職業が実際に存在することを知る。
留置所の側にあり臨機応変に対応する仕事の隙間産業だった(笑)

丸山隆平さん演じる主人公の差入屋の真司。
真木よう子さん演じる妻の美和子。
(真木さん。少し太った?)
その2人の子供。
この差入屋を営む家族を中心に展開するストーリー。

様々な事情で直接差し入れができない人たちの代わりに、真司が刑務所にいる受刑者へ品物を届けるお仕事が本作の軸。

中盤、真司の息子の幼馴染みの女の子が惨殺される事件が発生。
その母親が収監されている犯人(北村匠海さん)に真司が差し入れをする展開。
その2人の会話に息を飲む!
北村匠海さんの不気味サイコパス的な演技に引き込まれた!

金子が刑務所に差し入れに行くたび、面会を拒否され続ける女子高校生の佐知の存在が気になる。

佐知は自分の母親を殺した受刑者との面会を諦めず、毎日刑務所を訪れる理由が分からない。
そんな佐知の姿を見ていた真司。
ある方法で彼女と母親を殺した受刑者との面会が実現する展開。
このシーンは涙なしには観られない!
受刑者を演じた岸谷五郎さんと、佐知を演じた川口真奈さんの演技が凄かった!
メッチャ胸が締め付けられる!

この岸谷五郎さん演じる横川と川口真奈さん演じる佐知のエピソードが、本作の最も心を揺さぶるハイライトだった感じ。

一方、北村匠海さん演じる殺人犯の小島のエピソードも、もう少し深く描かれていたら、さらに作品にのめり込めたかもで少し残念。

結果として、本作の核となる二つのエピソードの満足度は高くは無かったけど、全体として観終わった後に温かい気持ちが残る素敵な作品だと感じた。

金子差入店の前にある鉢植え。
一体誰がどんな理由で割っていたのか?
誰が犯人なのか気になります( ´∀`)

イゲ
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