サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
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中村雅俊◎
釣りと三陸の、ほのぼの映画だと思いましたが
コメディタッチの映画でした
中村雅俊を久々に見た気がしましたが
喋りも演技も雰囲気あり最高◎
(昔「俺たちの旅」など最高でした)
井上真央、ピストルなどの脇役も素晴らしい
景色も良くて料理は本当に美味しそう
後半河原での喋りシーンはちょっと臭いかな
🐻はコメディですよね🍄とりも粗め
釣りシーンのそれですが・・いつも
魚が死んでいる
あんな港の様な手前では、大して釣れない
右利きならリールは左手で巻いて欲しい
あんなに空家リノベーションしたら
実際には、元をとるのが大変
悪くはないですが、詰め込み過ぎでは?
良い映画でした。
良かったです。
とても難しいテーマを扱いながらも、前向きになれる作品になっていました。
考えさせられながら、現実と向き合う意義を思いながら、笑えもする作品でした。
〝皆んな自分のことを大事にしたら良い〟というメッセージが(心に)響きました。
半星減っているのは、リフォームが現実的には難しのではないか、と思ったからです。
想いを込めて行うことのメッセージ性としては受け取りました。
都市と地方
コロナの初期の頃を思い出して懐かしんでる自分がいました。全てはあの船から始まり、これからどうなるのかと不安になっていたのがもう昔話。コロナの時も地震の時も都市と地方の解離のようなものがあって戸惑ったこともあった。この映画は地方と都市の対比をちょっと面白くしながらも大事なところも訴えてる。地方の空き家問題や地震の爪痕など重たい内容には気軽に頑張ってとは言えないけど、きっかけはなんでもいい自分なりの距離感で向き合えばいいのかなとちょっと明るい気持ちになれました。
主演の二人はさすがでしたし、竹原ピストルさん良かったです。
🎵スワ〜ノボリ〜
地震やコロナ、あの頃はいろいろあったなぁ。
遅ればせながら、最近ようやく後ろめたさを感じずに、当時の話ができるようになってきた気がする。風化したわけではないのだろうが、その過去が受け入れられるようになってきた証だろうか。
そんなに昔の話でもなく、最近でもない。そんな感覚を物語にしたような映画で、観賞後の清々しさは、ちようど、このタイミングでないと味わえないのかもしれない。
特に芋煮会での西尾さん(菅田)と居酒屋のケンちゃん(竹原)のやりとりが印象的。「外の人間は、その(被災の)話をされると、どうしていいかわからなくなるんだ」「見ててくれればいいんだ。(忘れないで)たまに見に来てくれればいい。美味しいものいっぱい用意して待ってっから」
311の地震で自分は千葉で被災したものの、程度も重くはなく、東北の有り様を見るにつけ「それよりは良かった」という気持ちが、どこか後ろめたさとしてつきまとった。被災後も、あの時は大変だったと口に出しかけたところで、言葉を呑み込む事が多かった。過去は消えないし、それに対して当事者以外が本質的に何かすることはできないけど、「見ててくれればいい」というのは、被災した人にも、応援する人にも、とても優しい言葉だと思う。
映画としては、全編軽いタッチなので、重くならずに観られる。劇中、至る所で食べるのシーンがあるのだけれど、どれも、孤独のグルメより食事が美味しそうでした。
中村雅俊の鼻歌「スワノボリ、スワスズム(日は昇り、日は沈む)」が、じんわりと効いてきて、なかなか頭から離れないのです。
総じて観て良かった一編です。
憧れの海釣り生活
コロナ禍が始まった頃の三陸が舞台
釣り好きな主人公が都会から
海が近く広い家なのに家賃が安い
好条件に惹かれて来ちゃいました~
という感じでコメディに
菅田将暉が登場
ディスタンス。
ディスタンスと言いながら
真央ちゃんもオモシロク登場
相変わらず真央ちゃんは
キレイで魅力的♡
このふたりは・・
何となくいい感じだな~思った
で・・ラストは
[ももちゃんの幸せを祈る会]
を結成してリーダーの竹原ピストルさんが
ももちゃんへの思いが伝わってくる
仲間たちと言いたい放題
わちゃわちゃ賑やかしい
そこに主人公の西尾が
巻き込まれていく
3.11の震災も絡めつつのstory
宮城出身の
中村雅俊さんが漁師役で
出演していましたが
なまり方言が自然
百香を本当の
実の娘の様に接していて
優しさ愛情を感じます
震災で家族を亡くし
痛みを共有しているからこそなの
かもしれませんね
笑って泣いて
あたたかな作品です
海の三陸の
海の幸が美味しそうで
三陸に行ってみたくなりました。
どうしよう、筒井康隆の敵のレビューが書くことが多すぎて終わりが見えない!
だから、箸休めにこの映画のレビューをするYO!
何かねー、港の見える地方に移住した菅田将暉が、
魚うめー!エビうめー!アワビうめー!うわぁ、こんな大きいお魚さんが釣れたギョ?!田舎最高ー!
と、思っている事をまるでTVのスイーツ野郎よろしく、そこんとこ4649、口に出して喋っているシーンが続き、心底どうでも良かったYO!?
また、無駄に長い映画なんで、退屈で退屈でならねぇから、欠伸がどうにも止まらない。悲しみも止まらない。
貴方に彼女会わせた事を悔やみながら、それでも退屈が止まらないので、映画の上映中だけど、筒井康隆の映画のレビューを書いていました。いやー、捗った!捗った!!
ぶっちゃけ、この映画、面白いか?
本当に、クドカンが書いたの?この脚本?
一字違いで、宮藤官九郎じゃなくて、宮藤宮九郎が書いたのではないよね?嘘だー!信じない!信じない!
クドカンはこんな変な構成の脚本なんか、絶対に書かない!おかしいよ?
原作が余程つまらなかったか、自分達のつまらない思想を映像作品にぶっ混むテレビマンユニオンが戦犯に違いないのですー!
あの、芋煮会の暑苦しい事この上無いトコとかもそう!メシ食っている時に熱弁するな!!つばきが飛ぶでしょーがぁ!馬鹿ちんがぁー!?
と、いう訳で、この映画!俺が、責任をもって断言する!見る価値なしだ!デストーローイ!!
菅田将暉を愛している男子と、女子と、男子か女子かどっちの性別にしようか迷っている人と、こっちのけんとには、楽しめると思います。はい!喜んでぇ🎵
想像より面白かった
正直、釣りとか興味ないし…。えー、面白いのかなぁ…?などと思いつつ、菅田将暉だから、観に行きました。
前半は、コメディ感すごくて、クスクスと、ずーっと小笑。いや、観て良かったわぁと思いました。
でも、後半は、ヒューマンドラマって感じで、笑いがなくなる感じ。西尾くん、いつから関野さんのこと好きだったんですか?マスクを外した時に、ちょっと堕ちたなって感じはありましたけど、それ以降、全く、そういう素振りなかったのに。ま、でも、全てを知ってる地元の人よりは、西尾くんぐらいのひとが良かったんでしょうね。西尾くんの、鬱陶しくない適度な前向き具合というか、マイペースぶりというか、ポジティブぶり、なかなか好感持てました。そりゃあ、惚れるわな。
被災地の話でしたが、同情を誘いたいような描き方をしてなかったのも好感持てました。
なんかグッとこない
岸監督のリアリズムとクドカンのファンタジーがどんなふうに融合しているのか楽しみだったけど、あっち行ったりこっち行ったりして最後まで身を委ねられないまま終わった
菅田将暉が上手いから見れちゃうけど、主人公の彼の出発点がイマイチかなぁ
わかりやすく都会者にした方が彼の変化で見ていける映画になったのではと思った
いい人しか出ない映画なのか?と思いきやそうでもないし、作家の語りたいことは見え隠れするものの…
芋煮会でなんかみんな急に語っちゃうし、更に彼女の傷を知った上で「震災もどうでもいい」っていう男絶対無理なんだけど…
その後の井上真央の心の動きもよくわからないままハグに繋がったところ、雑じゃない??
急にお約束の大団円になっちゃうのが岸監督らしくないなぁって…
ピッチピチでてんこ盛りの笑いやモヤモヤばたばた、そして涙も
誰もが忘れられない思いをそれなりにのこしている震災とコロナ
あの頃から住まい方、ひいては生き方自体を見つめ直すことになった人も多いはず
主人公もその一人
リモートワークの普及もあり東京から南三陸に移住を決めた釣り好きな彼は、地元を舞台に人間くさい心の行き交いを体験していく
個性的な登場人物に加え被災地・コロナ禍という特殊な状況下、都会ではあまりないだろう出来事が新鮮な刺身のようにピッチピチとあらわれ、てんこ盛りの笑いやモヤモヤばたばたが畳みかけながらほろっと涙も誘ってくる
そんななかでみんなのマドンナももちゃんが胸に秘めてた本音、義父の本音、仲間の本音、被災者側としてのある本音、気になりながらも関わり方を思いあぐねふみとどまってしまう側の本音に触れるのだ
ちょっとどきりともした
そしてタイトルの意味が染み渡る時、それが災害、病気だけではなく感情を持つ私達の日常全てに通じることを思い出す
晋作演ずる菅田さんは、彼自身が役柄を通し本当に心洗われる瞬間をいくつも過ごしたようにみえたのだがどうだろう
フライヤーにある自然な表情になんだかほっとするのだ
熊ゲ〜ロ
東北バンサイ
釣り人バンザイ
あんなに立派な新築同然の豪邸が月6万円
歩いてすぐの堤防からジグベイトでアイナメ、クロソイ、カサゴ、メバル、ヒラメが釣り放題。
テレワークで給料貰って、岩牡蠣食べ放題生活も羨ましすぎて、ついつい前のめりで観てしまいました。
菅田将暉の釣りの演技も上手でした😎 バス釣りが趣味なのかもしれません。
タコはイジり過ぎ💢 のんのさかなクンの映画の冒頭シーンパクリ?
大家さんは美人の役場職員 うらやましー
小松菜奈と結婚してちょっと幸せ太りの日焼け顔の菅田将暉。くそ〜
中村雅俊はたしか地元女川町の出身。なんかのテレビ番組で見て知ってましたよ。女川産の生牡蠣に日本酒で一杯ヤりたくて、ヤりたくて、死にそうでした。
入りくんだ湾の景色もとてもキレイでした。
あんなカッコいい義父の元を離れられないのはちょっとアヤシイ。つくづく、吉幾三でなくてヨカッタ。 アブラギッシュの義父だったら、ひとつ屋根の下でなにがあってもおかしくない😎それこそロマンポルノの世界になっちゃう。
中村雅俊でよかった。
釣り船の船長。喜多丸は大船渡の遊漁船。NHKの釣りびと万歳でちょうどやっていました🤓アイナメ釣り。釣り兄貴はソフトルアー(ワーム)でやってました。冒頭のアベックの釣り餌はアオイソメというゴカイの仲間。クチにするどいキバがあって、釣り針に刺し通すときによく指を噛まれたりします。キス釣りでは硬いアタマを嫌うので、アタマを切って使うのですが、黄緑色の体液が出て、それがめっちゃ臭くて、指に着いた匂いが何度洗っても丸2日ほどはとれません😰 あにえすべーはわかりませんでした😎
釣りの相棒のタツシマ君はアオイソメが超苦手で、この映画の主人公のように疑似餌釣りしかしませんが、一日中、アオイソメの餌付け係をさせられたことがとても懐かしいです。
ホヤのシーンは映画さよならほやマンも思い出してしまいました。竹原ピストルのメイクもアフロに寄せてきていたような。いや逆か?
竹原ピストルはサバカンに続いて好演だった。
セリフの内容から考えると、この映画の主役だったと思います。
富山の米騒動の映画の主演だった井上真央が今回もとてもいいアジを出していました。アジを捌いてなめろうを作るシーンもとても上手でした。百ちゃんのイカの塩辛も美味そうでした。何気なく富山出身の柴田理恵イジりもありました。換気扇の上の魚の形の灰皿の3本の吸い殻。ハイライトですね。Blank13 も思い出しました。
最近は脇役で映画に出ずっぱりの白川和子様もとても良かった。日活ロマンポルノ出身女優で今も一番活躍してます。菅田将暉相手にあのセリフ。思わず吹いちゃいました。めばると細竹の筍煮。最後に西尾晋作(菅田将暉)の描いた絵になっていました。
親兄弟の思い出の詰まった実家を手放すことなく、地域活性化につながるあのプラン。現実味はやや乏しいものの、とてもいいと思いました。優しい。
芋煮は山形だけのものと思っていたので、ちょっと驚きました。あき竹城は秋田じゃなくて山形出身だと知っているとさらに得した気分になれます
細竹は 根曲竹 (チシマザサ)の若芽で、雪解け明けの春の名物。噂のケンミンショーでやってましたし、国産の瓶詰や缶詰は昔からとても高価。
最近は残念ながら中国産しかみたことがありません。地元民しか味わえない貴重品。
クマに襲われるリスクを取っても食べたい逸品です。
涎ダラダラ。夕飯前の鑑賞でしたので、もう堪えられませんでした。
飯テロに酒テロ。
池脇千鶴にも実は萌え萌えでした😎
クドカン脚本なので、「ふてほど」みたいにふざけているのかと思ったら、しんみりと泣けるテイスト。思わずパンフレット買っちゃいました。
岩谷堂箪笥には子供が貼ったシールがいっぱい。岩手の前沢の伝統工芸ですね。
藤原秀衡由来の漆器のお椀のオシリのウンチのイタズラ書き。
こちらも岩手。
東北てんこ盛り。
着ぐるみのクマさんはクビに白い月形の模様がくっきりしてればもっと良かったです。
血の繋がりのない3人が宇田濱漁港で暮らしていくラストのサンライズ。
子供が出来たら、戸籍上はどうなるのかと考えてしまいましたが、それはアフターサンセット、ビフォアサンライズ(恋人までのディスタンス)のお話ということですな😎
涙した!今振り返る、震災津波とコロナ禍。恋の花咲く過疎化の港町!
あれから、もう30年を経て(阪神淡路大震災:1995年1月17日5時46分発生)
そんなに経つのかと思ってる自分がここにいて。
だから生きてて良かったと思う自分もいて。
そして 今、
14年経つ東日本大震災を想う(2011年3月11日14時46分発生)のと同時に、
過ぎ去ったコロナ禍の日々を懐かしく思える映画に出会う~。
今日は「サンセット・サンライズ」に出会いに行きました。
この映画、ずっと海のある田舎町で魚釣って楽しんでる
都会の暇人の話だと思ってた。
帰って来た浜ちゃん(釣りバカ) みたいなものかと・・・
違った!!
振り返る、震災津波とコロナ禍で、心の奥底に失くした想いを釣り上げる
そんな映画でした。
忘れちゃイケない時の流れ(想い)がこの中に今もあって、
住んでる人々は気付かないフリしてるだけで。
でも やっぱり忘れられなくて。
コロナ禍に成り始めた頃の オカシな世界観と
もう元に戻れない被災し過疎化する港町とそこに生きる人々。
もしも明日があるとするならば、
何も考えず 本音で向き合う姿こそが、その通りだと思えるのである。
監督:岸善幸氏
---------MC
西尾晋作(主人公):菅田将暉さん
関野百香(大家):井上真央さん
関野章男(百香の義理父):中村雅俊さん
持田仁美(百香の同僚):池脇千鶴さん
モモちゃんの幸せを祈る会:
・竹原ピストルさん・三宅健さん・山本浩司さん・好井まさおさん
------------
(思った点、良かった点)
・過疎化の地域は全国にあって何処も空き家対策は
同じなんだなと感じた。
時々しか帰ってこない元住人家族と、全部処分で良いと言ったのに
結局 処分何て出来ない深い想い出。その想いは全く同じでした。
震災関係なく、都会に出てしまっても田舎の家に対する扱い
心の拠り所は残っていて当たり前なんだと思いますね。
・映画の中ではサラリと流れる 津波の凄さの話。
山の土手を観たら津波が来た跡が今も残ってる。
いちいち気にしてたら生きて行けない現実がそこに在る訳で。
強くないと暮らしては行けない・・・その思いに涙。
・百香と章男の関係、息子の嫁と義理の父。
実にリアルな話展開。そして 新たに迎える西尾晋作がいて。
失った家族の思いと心の傷に どうやって西尾が接することが出来るのか。
そこのポイント(視点)が 特に注目する所でした。
結局 変に気を使うのではなく、正面向いて誠実に接することが
一番だと思わせる所(それしか出来ないでしょ)が 素晴らしいかな。
本音を隠してはやっぱ語れないわ。
河川敷の芋煮会の場面はとても良かったと思います。
・一番 大号泣したのは ココ!
百香が失くした二人の子供の声が録音されてるMDを
夜 港に停めた車の中で そっと聴く場面ですね。
演じた井上真央さんの目から どっと涙が流れてて、
ここは本当に感動し涙しました。
今回 井上さんがとても美しく綺麗に成られてて
この役にハマっていたと感じましたです。
予期を全くして居りませんでしたが、何時かこう言う映画に
ぶち当たるかなと思っていたのが本作品でした。
とっても良い想いに触れるひと時でした。
ご興味御座います方は
友人・家族揃って
是非劇場へ どうぞ!!
何処にも角が立たない三陸PR映画
震災や復興をモチーフに地元をPRする映画を撮りましたって感じだった。
下手に被災地を描くと各方面からバッシングや批判が来るのをあえて架空の町ですよ〜とすることで回避しているようだった。
それゆえに何処までも余所者から見た被災地だったように感じる。
田舎特有のお節介で目ざとく親密な人間関係は描くのに、どうして都会の偏見や差別は描かなかったんだろう。
コロナ禍でもやれ三陸産の魚は放射能に汚染されているから怖くて食べられない。水もミネラルウォーターじゃないと不安で飲めないと言っていた東京の人はたくさんいたと記憶している。
晋作がリモートで三陸に行くと言ったら、東京で働く同じ会社の同僚は「なんであんな汚染地域に行くの?魚とか食べて大丈夫?」と言ったはずだ。その風潮はあった。
美味しそうな魚だけど汚染が怖いのでって箸をつけないシーンがあってもおかしくなかった。撮影協力した地元の方を傷つけることになるから入れなかったのか。
いかんせん晋作の人が良過ぎて臭いものに蓋をしているように見えた。
そういうキャラクターだからこそ、傷口にようやくかさぶたができ始まった被災地の人ともうまく関われたのかな。
気になるけど触れずにかさぶたができたら自己治癒力に任せる。震災災害の場合は時間が1番の薬になる。
震災で家族を失ったももかへの配慮やお義父さんへの話を聞く姿勢で誠実に対応したいと思っているんだなと分かった。
映画前半はキャラクターの心情がゆっくりと丁寧に描かれていたのに終盤になり半ば強引に言葉を引き出してハッピーエンドを捩じ込んでいく展開が残念だった。
ももかが晋作に自分語りをするシーンがなかったので、ももかの心境の変化が急展開すぎるなと感じてしまった。
空き家問題も現実社会で問題視されている。
都会の人や企業がどかどかと新規事業開拓だと不遜な態度で被災地に赴いている描写がうまかった。
リノベーションされた古民家も素敵だった。
作品の本質は在るものはあるがままに受け入れて生きていこうというものかと思うのに、上部だけ無理やり前進している様を見せられてお尻の置き場がないムズムズ感を味わった。
陽はまたのぼりくりかえす
当初は興味も薄かったのだけど、予告の雰囲気と着地点の見えなさが気になり鑑賞。
勝手に家に上がり込んだ上に言いつけも守らない人間を、そのまま住まわせるなんてあり得ない。
(百香の方もあまりに一方的すぎたけど)
しかし菅田将暉の、天然たらしとも言える人懐こい演技で流せてしまうところがあった。
特に料理をつくったり、地元の食材を誇りに思ってる人間にあの反応はたまらんよ。
そして出てくる料理がまた美味そうなこと…
軽快で楽しく観られるのはいいが、間延び感も否めず、その割に一人一人一つ一つの描き込みが薄く感じた。
『祈る会』はピストル以外のキャラが薄いし、百香の傷は台詞のみ。
茂子さんの死も空き家プロジェクトを本格的に動かすための起点にしか映らない。
気に入ったのか、「なんでこんな切ないんですか」を無駄に2回言わせる。
ピストルの長台詞それ自体はよかったのに、脈絡がなさすぎて上滑り。
冒頭のシーン(agnes.bは面白かったがカツラは寒い)はまったく必要ないし。
百香がやたら逃げ出すせいで、その場で収まる話が毎回持ち越されるのもテンポが悪い。
「それぞれが自分のことだけ考えた」という着地は嫌いじゃないが、恋愛要素自体が不要にも感じる。
周囲が先走ってかき回すのがウザかったので余計に。
しかも最後のハグがあまりに唐突で、取ってつけたように見えたのは非常に残念だった。
演技は総じてよく、特に中村雅俊が渋い位置取りでメインを活かしていたように感じた。
脚本上必要なのは理解できるが、震災とコロナを合盛りにした上にテーマを載せすぎでもある。
なんとなくいい雰囲気なのだけど、幹がないので振り返ると何を観ていたのか分からない。
嫌いじゃないけど、まぁ、おだずなよ!
オラもどこかの常連になりたい
日曜日にイオンシネマで
ハッピーGG 1,100円ありがたし
昨日は仙台市内の映画館で菅田将暉とか
宮藤官九郎が舞台あいさつしたとのこと
いやぁ面白かった
基本ずっと笑いっぱなしだったが
じんわりする部分もあり
原作 脚本 監督 役者の力が結集した傑作だ
菅田将暉が素直で好感が持てる主人公を巧演
大河の義経のときとイメージが重なる
万人が共感するキャラクター
地元料理の食べ方が素晴らしい
地元の連中が飲み屋でグダグダやってる感じ
あまちゃんのときもあったが 憧れなのだ
オラもどこかの常連になりたい
池脇千鶴もうまいなぁ
あと市役所の課長はなまりが完ペキだった
白川和子のエピソード その後の顛末も含めて
何だかよかった ビフォーアフターのおまけつき
井上真央は大好きなので何をやっても文句なし
県民だよりに知事との対談が掲載されていたなぁ
読み返そう
災害被害 過疎 空き家問題 (ついでにクマ問題も)
シリアスでなくユーモアにくるんで表現されていた
楽しい作品だった
オリジナル脚本ではないから…
前日に観た『敵』もそうだったけど、出てくる料理が全部美味しそう。塩辛(三陸では「きりこみ」って言うのね)に白ワインはいつか試したい。
下北産の東北人として、東北六県を言えない人に引いてしまう気持ちはよくわかる。なお、下北半島で芋煮の習慣は聞いたことがなく、青森の味は知らない。
10月の川は絶対冷たい。あんなに入っていたらそら尿意も催しますわ(笑)
終盤、動揺した井上真央さんが、台所で無意識のようになめろうを作るシーンの包丁捌きは素晴らしかった。普段から当たり前に魚を捌いている人感がよく出ていたと思う。
ストーリーに関しては、原作ものだからか、クドカンらしさは「モモちゃんの幸せを祈る会」の面々のパートくらい?もう少しパンチのあるやりとりを期待してたのが正直なところ。
「めぞん一刻」
井上真央がかわいかった。それに尽きる…というレビューになるかな、と途中まで思ってたけど、いや泣かされました。
「めぞん一刻」には、「惣一郎さん、あなたごと響子さんをもらいます」という名ゼリフがありますが、それがこの映画では、あの絵の4人のシルエットだったということでしょう。
日の出の後に違うところから太陽が上ったっていい。そんな人生だってある。と、周りに思わせる2人がいい。
ただ、義理のきょうだいという決着は、私は受け入れられないなあ。ピンとこない、だから★は四つ。
中村雅俊はとぼけてて大変よかった。助演男優賞にノミネートだと思います。
笑って泣いてまた泣いた
今年初の映画鑑賞!
前からチェックしていたので、予定通り鑑賞出来たことに感謝。
生まれは岩手ではないけど近いので、訛りがすごく懐かしいくてなんとも言えない温かい気持ちになった。
311の話に触れないわけにはいかないけど、そればかりではない田舎独特の生きづらさとか都会への憧れとか、丁寧に描かれてたと思う。
クドカンらしい作品。
モモちゃんが車の中で亡くなった子供達の歌を聴くシーンはさすがにキツかったけど、あの曲は本当に名曲。
いつ聞いても涙が出そうになる。
菅田将暉が何を食べても美味しい、美味しいというシーンも気持ち良かった。
美味しい新鮮な魚料理、食べたくなった。
釣り好きの都会の青年を好演してた時思う。
毎回セットでいる「祈る会」の面々も笑える。
何度も笑えて泣けた。
リノベ物件に住みたいわ〜
尺の長さは全く気にならないくらい。
もっともっと夕日を観ていたかった。
会いたくなる
人もご飯も景色も土地も全部生きていた。
次の帰省で祖母に会いに行こうと思った、会いに行って思いっきりハグしようと思った。竹原ピストルさんがとても素敵。わかったつもりでいるんじゃなくて、だからって見て見ぬ振りをするんじゃなくて、事実のままに見ていようと思った。
日はまた昇るのさ
テーマは割と重く、限界集落の課題に対して結構真剣にその打開を投げかけている。映画ではライトに描くこの宇田濱モデルも、小説だとかなり細かく分析しており隙がない。小説では晋作と百香が結婚するけど、映画では百香のパートナーとして晋作が宇田濱へ帰ってくるラストだったり、晋作の絵も芋煮もももちゃんの幸せを祈る会もエヴァの超暴走も映画ならではの小技で、これらの全てが私に突き刺さった。いやー、面白い。
特に刺さったのは晋作の絵だ。シゲ子さんちのリフォームに添えた煮魚の絵は、晋作の愛の深さが伺える一コマだ。そして朝日を眺める二人の絵に二人描き足す描写なんて、まさに晋作が百香の気持ちに寄り添う感情の表れを見事に表現していて、いやー、泣けたのなんの。
演者の皆さんも、すっかり物語に溶け込んでいたかなって思う。
芋煮会では、都会で暮らす人のナチュラルに高慢な態度と田舎者の勝手な反骨心など、演じる上で醸し出さなければならない雰囲気を見事に演じていたのではなかろうか。…熊のシーンは多分クドカンが、「香り松茸味シメジ」を言いたいだけってくらいに物語の蛇足であったのも一興。
個人的には池脇千鶴のヒトちゃん。あー、いるいるこういう人って役をとても自然に演じていたと思う。
もう一回観たいなと感じさせてくれる良い映画でした!
「詰め込みすぎ」による「中だるみ」が悔やまれる
「都会の若者が田舎の魅力に気付く」みたいな「軽い」ノリの映画だと思っていたら、コロナ禍だとか、東日本大震災だとかの、結構「重い」エピソードが背景になっていて驚いた。
確かに、釣り三昧の毎日や、詮索好きな住民たちとのやり取りを通じて、田舎暮らしの楽しさや、軽めの笑いは味わえるものの、主人公が思いを寄せる美人の大家さんが、震災時に悲しい経験をしていることが分かってきて、2人の恋の行方が話の焦点になっていく。
やがて、彼女を襲った悲劇が明らかになると、序盤の「座敷わらしか?」と思われた現象の理由も分かって、その過酷さが胸に迫ってくる。
ところが、そこから、話がモタモタと別方向にズレていく。
東北の人間と東京の人間の、お互いが相手に抱く思いの対比などは面白いのだが、空家ビジネスのエピソードは、如何にも「詰め込みすぎ」の感が強く、別になくてもよかったのではないだろうか?
特に、「東京は東北を見ているだけでいい」という言葉が心に響いただけに、そこに至るまでの「中だるみ」が、残念に思えてならない。
その一方で、居酒屋のメニューだけでなく、出てくる料理がどれも美味しそうで、それだけで東北が魅力的に感じられるところはよくできていると思う。
中でも、主人公の発した「結婚」という言葉に動揺して、大家さんが無意識のうちに「なめろう」を作る場面では、「海の幸」が生活の一部になっている様子がよく分かって、思わず笑ってしまった。
「おもいでのアルバム」の歌の切なさの後に訪れるラストにしても、大家さんが負った癒やし難い心の傷のことを思えば、「結婚」という落としどころは現実的ではなく、あれが最善の選択肢なのだろうと納得することができた。
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