サンセット・サンライズのレビュー・感想・評価
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コミュニケーションにマニュアルはない
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これまで3・11及びコロナ禍がバックボーンにある作品は色々観てきたが、本作が一番しっくりきた。それらセンシティブな要素プラス地方再生、独居老人、空き家問題といった社会問題も実に上手くブレンドしている。
田舎暮らしの人間は必ずしも善人ばかりではないし、被災地の人間は弱者でもない。文句も言えば悪口も言う。一方、被災地外に暮らす都会の人間もそんな彼らにどうすればいいのか、どう接すればいいのか分からない。生きている以上何かしらの齟齬は生まれるし、コミュニケーションにマニュアルもなければ正解も1つではない。だからこそ人間は面白い。
邦画にありがちな俳優のオーバーアクト演技もそんなに気にならず。「こんな描写いるか?」というのもあったが、そこはクドカン脚本だしコメディだしと割り切り。少なくとも菅田将暉は味のある役者だと思う。あと井上真央が可愛すぎ。「井上真央の幸せを祈る会」ができれば入会してしまうかも。
『敵』同様、本作も飯テロ作品。空腹状態で観たら腹の虫が鳴りやまなくなるので注意。
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