366日のレビュー・感想・評価
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見る価値なし
元カレ元カノに未練たらたらのクソ
「みなと」という男は子供を作る気もないのに避妊をしないで子供をつくって自分が脊髄性白血病だという事を切り出さずに別れたクソ男、結局病気治って自分可愛さに未練引き下げてまた会おうとするし
「みう」は別れてから娘の名前をひだまりをくれたのはあなただよという意味を込めて娘の名前をひまりにして
子供と自分を抱えてくれた「りゅうせい」は置いといてその人との結婚式の前日に未練たらたらの録音テープを撮る始末。子供その録音テープ聴いちまってるし。
「りゅうせい」という旦那が全て背負って損な役回りをして、もっといい人がいるだろうになんでこんな損な立場になるんだろうなと辛すぎた。
ただ「りゅうせい」の悪い点として子供の気持ちを考えもしないで母親が死ぬかもというタイミングで自分が本当の父親じゃない事を告げて遺伝子だけ共有した男に合わせに旅立たせるのは無いなと思った。
とりあえず駄作も駄作。どこに感動するところがあるんだ、クソを引き下げたクソ映画だった。
切なく、見る価値ありですね
沖縄の海と自然が美しく優しい人に触れられ心温まる良い映画でした。この曲366日をCMで歌っていた上白石萌歌さんが主役で、HYのオフィシャルPVに出ていた溝端淳平さんも出演しているため期待し過ぎてました。この曲をモチーフにして、タイトルも同じにするのであれば、HYの曲をもっとたっぷりでも良かったかなと思います。映画を観た後、もう一度曲を聴き直しましたが、この曲を湊目線か、美海目線かで、感じ方ずいぶん変わり、最後に音量上げ気味でエンドロールにして欲しかった。上白石萌歌さんが歌う366日が入ってても良かったかもしれません。
湊は、なぜ美海に別れを告げなければいけなかったか、最後まで美海は知ることがなく旅立っていく。望月香澄が知っていて、恋敵だけど美海に告白したりするキーマンになるのかと思っていました。美人だけど、どこか裏がありそうな役にはうってつけの玉城リナさんを器用していながら、もったいなかった。湊は美海を思い苦労かけまいと別れを告げる。美海は湊を思い、生き、人生を昇華してゆく。美海は琉晴を思い、最期一緒に居たいと心の奥にある想いを押しつぶして、献身的な愛に応える。
切なく良い物語なのですが、観ている側の感情をもっと昂らせるようなもうひとつ心に訴えかけるような盛り上がりが欲しかったです。
でも、また改めてこの曲が好きになりました。
タイトルなし(ネタバレ)
キャラクターみんなが辛い映画
最初は退屈に感じたけど後にいくにつれて良かった。
痺れポイントとしては、
・病気と知った後、久しぶり2人でご飯を食べた時の、湊が美海を見つめる優しい目 何も知らずに無邪気な笑顔を見せる美海
・別れを決めるまでの湊視点のシーン
冷たいことを言い家を出た後、1人待ちを歩くとき
朝方家に帰って美海を見つめる表情
別れを告げて頭を下げた時の表情
366のDMを受け取らず別れた後の表情
私の痺れシーン全て湊視点のものでした
湊が作った曲が、HYの代表曲である366日だったらいいなと思った 私のお勉強不足で最後の曲は知らなかったので、
毎度のこと私が同じ状況になったらどうするのだろうと考えました。
相手のことを本当に想い、大切にしてたら、私も湊と同じことをする気がしました。大切な人には幸せになって欲しいですよね。彼氏いないけど
わたし湊みたいな男の人タイプです
一途
一途って凄いなぁと。
大切な人の幸せを守り、幸せを作る
事は中々出来ない。しかも、かなりの
決心と覚悟が必要。いづれ、その子供に
伝えなくてはいけないし、聞いた方も
受け止めるのに時間も必要。
ただ、そんな人には幸せになって欲しい。
終わった後にサーターアンダギーが
食べたくなりました。
すれ違いすぎてもはや出逢ってないのでは???
王道ラブストーリーは大好きですが、ちょっとすれ違いが多すぎて見てて疲れてきてしまった。
久しぶりに映画を観ていてあくびをしてしまいました。
脚本が多分私には合わなかったのかな?
なんか全員が良い人すぎたから玉城ティナちゃんくらいは悪い子であってほしかったかも。物足りない感じ?がしてしまった。
でも、中島裕翔くんのりゅうせいが「俺の子です」っていうところにグッと来て涙が出た。苦しいのにいいやつだし本当に想ってるんだなってこっちまで伝わってきたというか。
多分普段から悪役がいてこそ成り立ってると思ってラブストーリーを見ているから悪役がいないとほしさでつまらなく感じてしまった。
でも映画の新しい形だと思うし、最後の結末も予想できない展開で刺さる人には刺さるのかなぁって。
脚本が‥
脚本の設定に粗が目立ったが、俳優陣の奮闘がそれを遥かに超えていい映画になった珍しい映画。
とくに中島裕翔と上白石萌歌は秀逸。溝端淳平も良かった。あと美しい沖縄の風景や音楽も良かった。
確かに号泣できるが、粗が目立ってすぐ覚める。
しかし脚本なんとかならんかなー。作り込めばもっと良くなっただろう。
複雑な時代をわかりやすく織り交ぜた点はいい。ただ安易な病気づくしだし、言葉足らずや違和感のある設定満載。
例えば、母親が死にかけてるのに子供を東京に使いにやるとか、子供が東京着いて真の父に会うとき、あなたがほんとうの父親ですか、と子に聞かれて、育てた親が本当とお父さんだよ。というが、子供に関心ないんかい。という感じに見えた。あまりに淡白すぎる。もっと、こんな遠くまで来てくれてありがとうとか。なんかないんか。
赤楚君病になるが、あっさり治るし。それなら、なんであんな別れ方しなければいけないか不可解。
日本映画の脚本はほんとレベル低い。もっと複数の脚本家交えて、粗をつぶすべき。
切ない
別れた決断と父親の件は
結果的に生まれてきた陽葵ちゃんを東京で泣かせてしまう事になり。陽葵ちゃんは何も悪くないので、それはパパとママのせいにしていい!
湊は突然別れを美海にした事であれが情け無い決断だったと言わざるお得ない。
病気に対する描写も細かく描いてない事が気になり要らない話だった。
湊も美海も優しい性格をしている事が問題ありで遠慮なく言い合える時間があれば違う結果になっていた事でしょう。湊はあの結末からどういう人生を歩むのか未知です。
ちゅらさんの国仲涼子さんを久しぶりに見て時の流れを感じました。
タイトルなし(ネタバレ)
人生誰でも後悔することはある。湊の後悔は美海と別れたこと。 もう美海のこと好きじゃないと言う嘘は美海だけじゃなく、湊も傷つく言葉だった。美海は湊と別れても陽葵という愛する存在ができ、琉晴に見守られ幸せだったと思う。でも病気になり余命がいくばくもない時に陽葵に青い缶を持ってくるように言ったのは、本当のお父さんのことを話すつもりだったのか。琉晴も陽葵を湊に会いに行かせる。これも琉晴の美海から湊へのMDを取ってしまった事への後悔からか。琉晴は幸せの中でもずっと不安だったんだろうな。美海が本当に好きなのは湊なんだと。美海も気持ちに区切りをつけて結婚したけど、湊との思い出の品が入った青い缶は大事に取ってあった。
湊は琉晴のおかげで陽葵に会えて美海に渡せなかったMDを渡せた。MDには自分の気持ちを歌った音楽が録音されており、やっと美海に気持ちを伝える事ができ、約束を果たせた。そのあとの湊の様子は描かれていないけど、前に進む事ができるのか? 香澄との関係は?
美海との思い出はそのままに新しい人生を進めたらいいなと思う。
人の気持ちは複雑で切なくて悲しい。でも皆そんな恋に憧れる。
身近にありそうで中々ない、ロマンチックな綺麗な映画でした。
あの青い缶はどうしたのかな?
感動的だが、細かい部分が
赤楚くんのかっこよさや萌歌ちゃんの無邪気な可愛さ、中島くんの真摯な演技でとても見応えのある映画でした。
ただ、いくつか気になる点も…
良かった点
・AM11:00や366日など流れる歌が映画とマッチしていた点
・ラストシーンで実は結婚式前に海辺を散歩した際に美海と湊はすれ違っていたことが明かされる点。すごくおしゃれな終わり方だなと思った。
・映画視聴者にだけ、「恋をして」が美海を思う湊が作った曲だとわかる点。こちらもまたおしゃれな演出だと思った。
納得できなかった点
・自分の子供ではないのに懸命に父になってくれた琉晴がいるにも関わらず、結婚式前に湊の家にMDを入れにいく点。美海は彼の病気を知らないはずなので、妊娠させたのに一方的に別れを告げた元カレにおセンチメッセージを録音して送るという状況が、琉晴に対して失礼だと思った。
・まだ子供の陽葵に実の父は違うことを明かし、一人で会いに行かせる点。ただでさえ美海が病気でショックであろう娘にそんな残酷な真実まで一気に伝えるのは配慮が足りないのではないだろうか…
と若干の納得の出来なさはあったものの、忘れていた高校時代のトキメキと輝きを思い出し、懐かしい気持ちになる映画でした。
綺麗に過去形にできたね
客観的に見ると、そんなに綺麗だとは言えないストーリーなんですよね。
だけど、そこは新城監督なので、とても綺麗な映画になっているんです。
それで、綺麗に感じた要因はいくつか有るのでしょうけど、その一つとして最初に現在を見せてもらえたのが、良かった気がします。
結末が見えるので、ハラハラドキドキとはしないし、二人の恋愛を応援する感じでもないんですよね。
強いて言えば、琥太郎は応援したくなりますが。
そんな感じなんで、二人の心境の変化を見る事になるんだけど、そこを綺麗に見せてくれるの。
実際に好きなまま終わった恋愛って、過去の物になっても綺麗に残るのでしょう。
この物語の二人は、それをしっかり過去形にできたから、綺麗な映画に感じたんだと思います。
それにしても、上白石さんこんなに綺麗な人だと今まで気付きませんでした。
特に横顔が綺麗。
陽光を優しく使った美しい映像の中で、上白石さんとても輝いていました。
名曲を映画する企画、良いですね。
運命のイタズラか人間の性か
綺麗な映画でした
風景も、ひとも。 美しいものを鑑賞しました
いくつかの、運命のイタズラ的なタイミング、人間のエゴが勝った瞬間、それで狂ったとは思わないけど。どの未来が良かったかなんてわからないので‥でも見守る立場からするとどうして?馬鹿馬鹿!と思ってしまう選択が、たくさん涙を誘いました
大切な彼女のために身を引いたつもりかもしれないけれど、彼女への愛情と思い込みながらも、自分の不運に我を忘れてるとしか私には思えなくて
別れを告げるにしても、彼女を想うならあれほど彼女をどん底にさせなくでも良かったと思えて
なんだか辛かったけれど、全体通じて、美海の綺麗な心がいろんなことを昇華させて、見守る方も綺麗な涙で終わることができたのかなと思います
若者向けかなぁ
もう少しもっと泣けるようにできるのでは…
と、思ってなかなか入り込めませんでした。。
演技がレビューで褒められてましたが…
ぼく的には「舞台の演技」的に見えて
カメラと音声が近くにある時にするには
演技が過剰な気がして、これまた入り込めない原因かと…
「好きすぎて相手の事考えるから別れる」
って言う部分を、もっと初めから出さないと…
と思ったのはぼくだけかなぁ…
しかし、切ない話ですね。。
自分もきっと、死ぬ前には何某か思い出して
泣いてしまうかも…と思うとちょっとホロリと…
涙腺が緩む、切ない物語
前半は正直、むず痒かった(笑)
社会の厳しさを知らない学生同士の恋愛で、まさかこのまま話ずっと進まないよね、と思っていた最中、中盤からずっと涙腺緩みっぱなしの展開に。
湊先輩、クズか!って思ったら、ちゃんと理由があって、そこもすれ違いというか切なかった。
ただ完治するんかーい!その前の展開は何やったんだ!って心の中で突っ込んでしまったが(笑)
なので、全体的に幼馴染の流星がいいやつすぎて、男目線だと湊先輩に惹かれる要素皆無なんだよな・・・女子的にはカッコいいらしいが。
久々に展開と音楽に泣きまくった映画、面白かったです。
泣ける人には泣ける物足りない作品。
評判も右肩上がりで上映数も増えているとまでだったので、期待をしていたのだが、何だか物足りないように感じた。
例えるならば、全国どこにでもある揺れる吊り橋。
ちゃんと最後まで渡れるのに、あまりの揺れに怖気付いて落ちてしまうんじゃないかと思ってしまう。もう少し強度をあげて欲しい、そう感じるように。
一度見ただけなので、見落とした部分もあるかもしれないが、考えれば考えるほど設定が甘いように思ってしまった。設定が甘いと言うより、ここも物足りないと言い換えられる。
まず湊と香澄の関係。香澄は湊のことが好きなのだろうと感じはするが、“大学時代から”の肝心な大学時代の描写が少ないのでモヤっとした。これは陽葵と琥太朗の間にも言えることだと思う。いとこだと説明されれば納得はするが、にしても琥太朗の描写が少ないように感じた。
そして恐らくここで大きく分かれるのであろう病気の多さ。主人公2人が病弱ならばまだしも、病気で別れて病気で一生会えなくなる、などあまりにも多すぎる。泣ける人は泣けるのだろうが、私はそこまで深く自分を落とし込めなかった。
うるう年、これにも頭を悩ませた。単純に私の理解度が足りないだけだったと思うが、少し交わりすぎると感じた。
かといって、お金を払ってまで見る価値がなかったと言えば嘘だ。最終的にはしっかり涙を零した。
感情移入する人物でそれぞれ感動の種類が変わってくるのだと、私は思った。
映画館で見ていても、早い段階で鼻をすする音が聞こえたので、きっと彼女らは主人公に視点を置いてしまったのだろう。そんな中私は、琉晴に移入してしまった。
優しくて一途で度胸もあるが、それなりの黒い部分もちゃんとある、現実にはあまりいなさそうだが、キャラクターとして満点の人間。
中島さんが嘉陽田琉晴で良かったと心の底から思った。
それと、陽葵と琥太朗を演じた稲垣さんと齋藤さん、彼らも称賛されるべきだと思う。あの2時間の中で、2人の間柄が容易く理解出来た。欲を言うならば、あの2人のサイドストーリーが見たい。
高校時代の3人の描写が描かれるシーンたちは、個人的にとても好きだった。MDから始まる音楽好きならではの恋の行方、そして卒業式当日の3人の交わる矢印。見ていてとても良かったように思う。
美海の最期が描かれなかった部分も、面白いなと思った。あくまでその先は、我々の解釈に委ねられたのだと感じる。
沖縄の景色にも、いつか訪れてみたいと思わせるほど、とても魅了された。
主題歌もやはり素晴らしかった。恋をしてという作品が、湊が作ったものだったと映画を見た人にしか分からない設定を含まれていたのも面白かった。
総じて、刺さる人には刺さる。物足りないと感じた人にはそこまで、としっかり二極化される作品だと思った。
思う部分は節々あったものの、もう一度見たくなる、そんな不思議な映画だった。
なんかモヤモヤが
最初はよくある学園系の始まり方ですが、やはり舞台が沖縄!鑑賞中沖縄に旅行に行きたいと、考えてしまいました。
途中で流れたam11:00と366日とても良かったです。
最後まで見て少しモヤモヤする点が、どうして港は最後まで病気だったことを告げなかったのか、私の中ではとてもモヤモヤしてます。告げて欲しかったです。
あと最後に美海と海岸で出会った時、何故何も言わずにすれ違ったのかなと思いました。
でも、今まで見た映画の中で1番感動した映画です。みなさん是非見てください。
個人的には食い足りない作品でした‥
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、今作の映画『366日』は、個人的には食い足りない作品に思われました。
理由は、展開やセリフがベタ過ぎや浅く感じたからです。
今作は、先輩である主人公・真喜屋湊(赤楚衛二さん)と2年後輩の玉城美海(上白石萌歌さん)とが病院でぶつかり、2人の荷物が混ざって2人の手が触れ合い、MDが間違って入れ替わるところから2人の関係が始まります。
その病院でのぶつかりと手の触れ合い、MDの曲が同じ、下駄箱でのそれぞれ曲を入れあったMDの交換、先輩の主人公・湊が東京に行くバスに乗る前に振り返って美海にキスなど、他作品でこれまで見たかのようなベタな展開が続きます。
いや仕方がない、青春恋愛映画でベタな進行は王道なんだ‥と1観客として思い直していると、美海が湊との海を見ながらの2人の会話で、<海の向こうには広い世界が広がっている>、との趣旨のセリフがありました。
しかしさすがにこのセリフは2人が大切にしている世界観(も十分深くは描かれてはいないのですが‥)に繋がっておらず使い古された表現で、正直に言うとこのセリフ選択はないのではとは思われました。
(セリフに関してはこれに限らずどのセリフもメタファーも具体性もほぼなく、浅さは否めなかったと思われます‥)
その後、主人公・湊は東京の大学に進学し、美海も湊の後を追って同じ東京の大学に進学し、湊は音楽制作の会社に就職します。
湊と美海は都内で共同生活をするのですが、たとえ2人で家賃を出し合ったとしても、かなり広さのある部屋に住むのは現実離れし過ぎだろう(一体この部屋の家賃はいくら?)と思われました。
いやいや部屋の広さは大目に見ようと思い直しても、主人公・湊が音楽制作の会社に就職した割には、世界の様々なあるいは特定のジャンルの楽曲の話や部屋のCDレコードポスターなどの飾りの雰囲気からも音楽に関してこだわりの深さが伝わる事もありません。
美海が(氷河期ではなく、おそらくリーマンショックの時期での)就職難で通訳になる夢をあきらめようとしているのを、湊が責める場面があるのですが、美海がそれまで通訳になるために頑張っていた具体的な描写や通訳をしていた美海の母との会話や場面の描写もありません。
いやいやそれでも‥と観客側でエクスキューズを繰り返して観ているのも限界があろうと思われました。
主人公・湊は彼の母・真喜屋由紀子(石田ひかりさん)を(おそらく父も)病死で亡くしていて、自身も(急性白血病の)病気になりますがそれは理解できるとして、美海まで若くして死に至る病気にその後かかります。
そして主人公・湊は急性白血病を隠して美海と別れ、美海は自身の妊娠を隠して湊との別れを受け入れます。
(湊は3年の入院の後に急性白血病を完全寛容しますが、治療に関しての具体的な描写も一切ありません。)
もちろんそれぞれの強引さや浅さの設定は1つや2つであれば映画の飛躍として許容範囲には思われますが、さすがに映画全体にそれが並べば、1観客としてはちょっと容認できないな、とは僭越思われました。
おそらく今作の物語は、初めに印象的な場面を思いつき、そこから逆算して作られたのではないかと、思われました。
つまりそれぞれの登場人物が時の積み重なりによって必然的にそうなったと思もえる、リアリティある物語展開になっていないと思われたのです。
ここ最近でも映画『矢野くんの普通の日々』や『なのに、千輝くんが甘すぎる。』といった深みとそれぞれの登場人物の必然を描いた優れた秀作を生み出して来た、新城毅彦 監督は今作でどうしちゃったんだろう‥とは僭越、思われました。
ただ調べると今作の原作・脚本の福田果歩さんは今作がデビュー作で、新城毅彦 監督は福田果歩さんの脚本を(いくらでも映画的に切り刻むことが出来たのに)尊重したから今回の結果になったのでは?と僭越想像しました。
また、今作は、それぞれの登場人物の関係性を深く描くことを辞めた代わりに、主人公・湊と美海との純化した世界を逆に描くことが出来たとも言えます。
新城毅彦 監督は映画としての必然性のリアリティ深さある物語性より、福田果歩さん脚本の純化された2人の関係性を大切にしたのでは?と、思われました。
ただ、映画としては、リアリティある必然の人物描写と、純化した関係描写は、両立は可能だと思われ、脚本家としては今後の課題ではと、1観客としては僭越思われました。
以上のように、個人的には今作は食い足りない作品になりましたが、主人公・湊を演じた赤楚衛二さんや美海を演じた上白石萌歌さんは良さや素晴らしさがあり、嘉陽田琉晴を演じた中島裕翔さんには大変感情移入もあり、他の人が評価するこの映画の良さも一方では僭越感じ取ることが出来ました。
よくある
話の展開が読めてしまいました。
病気→病気の展開が重いわりに描写が薄くて飽きてしまいます。
泣かせるための映画なのでしょうが、私自身が癌当事者なこともあり、現実ではありえないなと思ってしまい、グッときませんでした。
序盤は良かったが、登場人物の心情描写の足りなさと展開に疑問
俳優陣が好きだったので楽しみに鑑賞しにいきました。
序盤はとてもよく、学生ならではの甘酸っぱさと沖縄の足り広大で美しい風景がマッチしており、2人で凄く日々の描写がとても良かったです。
だからこそ、後半に行くにつれ、物語に疑問を感じる点が多くありました。
·湊が白血病になったという情報はそんなに漏れないものなのか?(ましてや同じ大学出身であり、病気になったという噂程度の情報も入らないのか)
·湊が美海に別れを切り出す前、食事のシーンでは美味しそうに食べる美海を褒めていたにも関わらず、(しかも回想シーンでその時点では別れを切り出すか悩んでいたのに)すぐにお別れ、となるのに、そんなに早く心決めれるもの!?と感じてしまったこと。
·湊が全快したのにも関わらず、前もった連絡もなく、突然沖縄に曲を届けに行ったら結婚式が行われることを知るというのも、タイミングが良すぎるように感じた。
·あまりにも病気に罹ってしまう人が多すぎる。美海まで病気になる必要があったのか
これらの点は湊や美海、登場人物の葛藤や背景もっと深掘りされていれば、解消されていたのではと感じました。
元々のインスパイヤソングがあり、「大切な愛、大事だった人がいた」という過去形の愛へ持って行くゴールが初めからあるため、そのゴールへの持っていき方が少々強引に感じてしまった点がこの映画の惜しいところだと、私自身は感じてしまいました。
また、回想シーンを日付とともに何度も繰り返す構成がテンポが悪く感じ、自分には合わなかったです。
そして、湊が一途だということを知っているにも関わらず、言動に保険をかけてワンチャンスを狙おうとする香澄先輩にモヤモヤしてました。。。(自分がこの手の女性が苦手なだけです笑)
結論を言うと少し悲劇を詰め込みすぎかな。。。と感じました。
ですが、報われない幼馴染の琉清と、過酷な環境下でも幸せを掴んだのに手放さざるおえなかった湊に胸が痛く、どこまでも一途な二人の対比があり、美海のどこまでもな真っ直ぐさには思わずうるっと来ました。
役者陣の演技も素晴らしく、特に中島裕翔さんの演技ってこんなに凄いんだ…!と打ちのめされました。
上白石萌音も学生の初々しさも、母の包み込む優しさの演技もどちらも違和感がなく、ここまで時間が経過してもこんなに上手に演じられるんだ…!と感じました。
赤楚衛二さんも目や表情での演技がよく、微笑みや悩んだ顔から伝わるものがありました。
湊というキャラクターがもっと深掘りされればこの映画の評価はだいぶ変わったように感じましたが、人それぞれだと思いますので、是非見てみるのも良いと思いました。
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