「MDの中身」366日 U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
MDの中身
うーん、切ない物語ではあった。
でも、なんかお互い物分かりが良すぎるような気がする…。特に別れ際とか、子供まで身籠ったのに。
まぁ、告げないからこそではあるけれど。
いまいち浸れなかったなぁ。
ちなみに映画館では、鼻を啜るBGMが随所に聞こえてくる。一席空けた席に座る女子高生は泣くの早かったなぁ。
沖縄の風景が綺麗だった。
別れを切り出したシーンはお二方とも良かったなぁ。
流星はいい奴だ。沖縄の風土が彼を育てたのだろうか?「なんくるないさ」を地でいくようなキャラだった。
子役が2人とも好き。
砂浜で出くわす2人は意味深だったなぁ。
感想としてはこんなんだ。
何度も出てくる海辺の一本道は、あんなに楽しそうに走れる距離ではないとオッサンは訝しむ。
俺は会いに行くべきだと思う派だ。
2012年に句読点が付いていたとしても、言葉を交わしたわけじゃない。
出しゃばるのは違うと思う気持ちも分からなくはないが…彼女に出来る事はなくても娘に出来る事はあるんじゃないだろうか?
湊と流星とヒマリだからこその未来を提示して欲しかったなぁとも思う。
そんな事をつらつら考えると、どうにも泣かせに来てる脚本が好みじゃなかったのかとも思う。
砂浜で、美海とヒマリに会っていたなら、湊は何しに結婚式に行ったのだろう?
進行上、会えなかったから一目だけでもって事なんだと思ってて、でも会ってるわけだから。
そん時の美海のリアクションにも湊のみの字も感じられなかった。あぁ切ないなぁなんて思って見てたのだけど、なんか裏切られた気分だ。
ヒマリが沖縄帰ってきた時も美海は眠ったままで、死んでるのかと思ってたんだけど、後のカットで呼吸はしてるようにも見えるし、ヒマリも落ち着いてる。
昏睡状態なのか、それとも薬によって深く眠る状態が珍しくはないのか、ヒマリのリアクションを見ると驚いてる様子も取り乱してる様子もないので日常なんだと思えるが、ここからもう一盛り上がりあってもいいんじゃないかと思ってしまう。
なんか、座り心地が悪いラストだった。
366日のMDの01も気にはなりはするし、流星が隠したんだよなぁ。なんであの箱の中に入ってたんだろ?病床での告白を見てたらずっと返せずにいたような雰囲気だったけど、そうではなくて…。
別れ際に録音→箱にしまう→結婚式の前日、おそらく再会した後に投函→流星が拾う→箱に戻る
最後の箱に戻る時の情景が思い浮かばない。
なんか見落としてたかな?
怒られるかもしんないけど、最後に流れる歌はソプラノというか、もっと澄んだ声のが好みだった。
以上、ひねくれ者の感想でした。