劇場公開日 2025年1月10日

「青いソニーのMDウォークマン」366日 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0青いソニーのMDウォークマン

2025年1月27日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

萌える

2025年映画館鑑賞8作品目
1月25日(土)イオンシネマ石巻
通常料金1800円→dポイント−200円

監督は『四月は君の嘘』『矢野くんの普通の日々』の新城毅彦
脚本は福田果歩で彼女のデビュー作

HYの『366日』という曲からインスパイアされた映画作品
広瀬アリス主演のTVドラマ『366日』もまたインスパイアされた代物だがこの映画とは全く関係ない
HYとは東屋慶名(ひがしやけな Higashi-Yakena)が由来
自分らのルーツである地名をバンド名にするわけだから海外でいえばシカゴみたいなものか
だったらHYではなくそのままでいけばいいとおもうがそこは日本人の日本人たる所以

366日のアンサーソングである『恋をして』がテーマソング
作詞はどちらもボーカルでキーボードの仲宗根泉
悪くはないしむしろ良いのだが
アンサーソングってのは本来作詞が違う人であるべきではないかなと
『プレイバックPart2』は『勝手にしやがれ』のアンサーソングなわけだが前者は阿木陽子作詞で後者は阿久悠作詞である
自分の書き込みに「同意します」とか「あるある」とか「御名答!」なんて書き込むネット民が存在するがちょっとダサい気もする

自身の病気を理由にそれを隠して彼女と強引に別れる湊
妊娠を告げずに沖縄に帰る美海
ありえないかもしれないがお芝居は「あるある」ではないしありないことだって実際に起きるじゃないか

美しい話だ
昨今週刊文春だとかフジテレビだとか中居だとか渚だとかヤフコメ民だとかそういった類による人間の醜悪さにうんざりしていたから一服の清涼剤になった
なぜかヒエロニムス・ボスの『十字架を運ぶキリスト』を連想した

なぜか余命わずかな美海
24歳の上白石萌歌がアラフォーを演じている
しかし到底そういうふうには見えなかったのは残念でならない
彼女を責める気にはなれない
特殊メイクを施すなど演出するべきところを怠った新城監督が悪い

沖縄の海がとにかく素晴らしい景観

それにしてもまさかMDが絶滅寸前でカセットテープが生き残るとはな

配役
沖縄の高校生→東京・明應大学の学生→音楽会社「Jupter Music Japan」の社員で白血病を煩う真喜屋湊に赤楚衛二
湊の高校の後輩で湊が卒業後に湊と付き合いはじめ2年後に湊と同じ大学に通い同棲を始め妊娠するも別れることになり沖縄に帰り念願の通訳になり幼馴染の嘉陽田琉と結婚する晴玉城美海に上白石萌歌
美海の幼馴染で地元の雑貨店の跡取りで美海と結婚する嘉陽田琉晴に中島裕翔
湊と同じ大学で音楽サークルに所属し大学卒業後プロの歌手になる望月香澄に玉城ティナ
湊の勤務先の先輩の橘諒太に溝端淳平
湊の母で湊が高校生のときに病死する真喜屋由紀子に石田ひかり
湊の祖母にきゃんひとみ
美海の母の玉城明香里に国仲涼子
美海の父の玉城一馬に杉本哲太
美海の娘の嘉陽田陽葵に稲垣来泉
陽葵の幼児期に永谷咲笑
陽葵の幼馴染の金城琥太郎に齋藤潤
FMラジオのアナウンサーに秀島史香(声)
沖縄料理店の店長に福澤重文
湊の仕事仲間のサウンドエンジニアに宮崎隼人

野川新栄