「主人公にもヒロインにも共感できず…」366日　はるとさんの映画レビュー（感想・評価）

試写会で鑑賞。よくも悪くも泣かせたいだけの恋愛映画。
悪い人はいないけど、共感できる人もいなくて、前半は退屈、後半はモヤっとすることばかりでエンドロールだった。

病気になった自分に縛り付けておきたくない気持ちはわかるけど、笑顔を見ていたいからって病気のことは言えないのに、一方的に別れを告げられて突き放される彼女の気持ちを無視できるのはなんで？まだ学生の彼女を妊娠させてるのもなんだかちぐはぐ感が否めず。

しかも病気や死の恐怖をちらつかせているけど、あくまで病名とセリフだけ。入院しました→3年かけて治りました、で間の描写はほぼなくさくっと寛解して戻ってきたのには、は？てなってしまった。そしたら今度はなんの説明もなく彼女が余命いくばくもない状態でなんじゃそれ。泣かせるために病気を安易に利用しすぎじゃない？

とはいえ、別れてよかったじゃんって思ってしまうような二人だったので別に感動もなく。この映画の言う純愛ってなんだったんだろ。恋愛映画は嫌いじゃないけど、全体に蔓延る違和感が苦痛すぎて、この作品は自分には向いてなかった。

沖縄の景色は綺麗でとてもよかったです。