「正解なんてない」最後の乗客 めるさんの映画レビュー(感想・評価)
正解なんてない
展開は読める。よめるんやけど堪えきれないものがある。
短い映画やけど、それゆえに中身が詰まっている作品。あの日の出来事はあまりにも悲しくてやるせなくて…東北をただ遠くのテレビを通じて見ることしかできず。とてもとても辛い。津波の映像は怖くて見られない。
こういった作品が大きなスクリーンで全国規模で上映されるようになっているのは、日本映画の常識も変わりつつあるんかな。GAGA配給は驚き。制作費とかキャストの有名さとかそういったものに頼らず口コミとか評価で広まっていく作品はすごいなあ。侍タイムスリッパーもそうやけど。
先日、東電からの追加賠償が決まったとニュースで見た。忘れたくてもその日が近づくとニュースなどで特集が組まれる。忘れないという気持ちも忘れたいという気持ちもどちらも尊重しなければいけないと思う。あの日の出来事を忘れてほしくない、存在していた人たちを覚えていてほしいという人もきっといるやろうから。どちらが正しいか正解なんてないと思う。みずきは忘れてはいけないという言葉が呪縛になって彼女自身を苦しめていたけれど、忘れてもいいんだよと優しく語りかけるシーンがとても印象的やった。
この映画もまた観客が一体化する一瞬があった。これは映画館でしか体感できないことやなあ。昨日に引き続きいい映画を観たなあ。
めるさん、鑑賞後感の良い映画でしたよね。おっしゃる通り、観客のみなさんと同じ作品で同じ時間を共有できるのも劇場鑑賞の醍醐味ですね!だから劇場鑑賞はやめられません!!
めるさん、共感&コメントをありがとうございます。放送局がこれしかかからないとの会話で、アテをつけていらっしゃり、素晴らしいですね。私は違和感に感じず、スルーしちゃっていました(笑)
というわけで、父と会いたい一心のみずきの想いに今更ながら感動しています🥹