劇場公開日 2025年9月5日

「秘密を守ってあげたくなる心に残る名作」遠い山なみの光 Don-chanさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 秘密を守ってあげたくなる心に残る名作

2025年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

斬新

 二階堂ふみさんをスクリーンで初めて観ることができて氣分最高というのは置いておき、鑑賞前から、ある程度ストーリーを知っていたため驚きはありませんでしたが、時代の再現度、神秘的な演出、斬新な音楽、秘密を明かしたがらない年配女性の心理、母の真実を知りたがる若い娘、終盤の黄色い牛乳瓶ケースのエピソード、赤ちゃんを川に沈める話の伏線回収、知的でありながら感覚に訴える要素が強めで心に残る名作でした。
 タイトルの意味は、なんとなくアレのことかな、と思っていますが考察したり詮索するのが失礼な氣がしてしまうという、主人公の秘密だけでなく作品の上品さを守りたくなりました。
 女性視点の戦前戦中戦後の作品に滅法弱いため、減点なしで満点評価です。

Don-chan
あんちゃんさんのコメント
2025年10月2日

共感ありがとうございます。Don-chanさんとは「宝島」のVFXについてやり取りしましたが、わたしはこの映画でも、英国ロケの素晴らしいクオリティ(実際の家を借りて撮影したらしい)と日本のセット撮影との格差が気になったのです。
わたしはこの脚本はあまり支持しませんが(イシグロが良いと言っているのでしょうがないですけど)もし日英の映像レベルがもっと近ければより説得力があったと思います。

あんちゃん
かばこさんのコメント
2025年10月1日

共感ありがとうございます。
観客の想像に任せるという映画は作り手の怠慢のように感じて好きではないですが、この映画に関してはそうは思いませんでした。最後まできっちり構想して、敢えて多くのピースを外して観客に提供したジグソーパズルのようで、作り手のずるさを感じなかったからだと思います。
悦子はニキに語る昔語りに、自分を守るための嘘や虚構を織り交ぜていたのは明白ですが、告発や自身の訴えを、あたかも過去の事実のように、誰かの言動ということにして織り交ぜた部分もあったのではと思いました。

かばこ
トミーさんのコメント
2025年10月1日

共感ありがとうございます。
苦悩のあまり、自分を引き裂いてしまい別の人!で何とか救われようとする女性を、連続で観ました。西島秀俊と人形の奴もそう、女性は生命を産み出すって事も関係あるのかもしれません。

トミー
ノーキッキングさんのコメント
2025年10月1日

共感ありがとうございました。
複雑な胸の裡を秘めた3女優の演技は素晴らしかったですね。

ノーキッキング
リコさんのコメント
2025年10月1日

共感有難うございます。
戦後80年と言う節目の年だけあって、戦争に纏わる映画やドラマが沢山ある中で、斬新な作品でしたね。悦子の生き方は女であるが故に、簡単には言えない心の葛藤を感じました。

リコ
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