「空気感はお馴染みの不穏な感じ」遠い山なみの光 北のやまさんさんの映画レビュー(感想・評価)
空気感はお馴染みの不穏な感じ
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公開2週目に鑑賞。原作未読。
ミニシアターで観たが観客のほとんどが女性
こちらの監督作品は気がつけばいずれも観ていたことに気がついたが、どの作品もお馴染みの空気感が映像と音楽で表現されている。曇り空のような色彩、抑えた演出、静かな音楽で全体的にえも言われぬ不安感や不穏な感じである。
広瀬すずさんと二階堂ふみさんの演技対決は二階堂さんに軍配。実年齢の差以上に醸し出す雰囲気に違いを感じたが、広瀬さんがそれを計算して演じているならそれは凄いかも。
演者はいずれも実力派で安心して物語に没入できた。
お話の方はミステリー仕立てだと捉えつつ、ラストシーンを経ていくつか辻褄が合わないというか、何故国が変わった?長女は何故行動を共にした?おやおやそもそも日本パートの話は主人公の頭の中の世界だったのか?など答え合わせが必要と感じたので、パンフレットと原作本を急遽購入。
まだ読みはじめて半分ほどなのだが、結構筋立てや人物の掘り下げ方が変わっているというか浅いことがわかった。
結果、原作を知っていれば映像はダイジェスト的により楽しめたかもしれないが、話を知らない人向けにはやや不親切なのかもと思い直し星マイナス1
ぜひ事前勉強の上で臨んでいただきたい。作品としては素晴らしい!
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