「ファンタジーではあるが、リアリティも色濃い」遠い山なみの光 K2さんの映画レビュー(感想・評価)
ファンタジーではあるが、リアリティも色濃い
1982年イギリスに住む日本人女性と駆け出しジャーナリストでハーフの娘の会話劇と、20年前、長崎時代の回顧録を行ったり来たりしながらファンタジー要素色濃く描く物語
ゆったりとしたシーンの連続の中に、戦争被害者の負った深い傷がジワジワと迫ってくる
見応えのある映画だと思いました
回想シーンは現実とはちょっと異なり、観る側を混乱に誘導しますが、次第に脚色部分がなんとなく透けて来て、最後にはちゃんとネタばらしもある
前日に「宝島」を観ましたが、ほぼ同じ時代の日本を描きながらながら、描かれる舞台も、視点も、問題提起も大きく違う。しかし、太平洋戦争を起こした国の、戦争被害者を描く、という意味では完全に低通するものがあります
比較しながら観るとより味わい深いです
どちらも観るべき映画と思いました
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。