劇場公開日 2025年9月5日

「ファンタジーではあるが、リアリティも色濃い」遠い山なみの光 K2さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5 ファンタジーではあるが、リアリティも色濃い

2025年9月21日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

 1982年イギリスに住む日本人女性と駆け出しジャーナリストでハーフの娘の会話劇と、20年前、長崎時代の回顧録を行ったり来たりしながらファンタジー要素色濃く描く物語

 ゆったりとしたシーンの連続の中に、戦争被害者の負った深い傷がジワジワと迫ってくる
 見応えのある映画だと思いました

 回想シーンは現実とはちょっと異なり、観る側を混乱に誘導しますが、次第に脚色部分がなんとなく透けて来て、最後にはちゃんとネタばらしもある

 前日に「宝島」を観ましたが、ほぼ同じ時代の日本を描きながらながら、描かれる舞台も、視点も、問題提起も大きく違う。しかし、太平洋戦争を起こした国の、戦争被害者を描く、という意味では完全に低通するものがあります

 比較しながら観るとより味わい深いです
 どちらも観るべき映画と思いました

K2
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