「やっぱり戦争」遠い山なみの光 ウルスアベイユさんの映画レビュー(感想・評価)
やっぱり戦争
戦後80年での映画化なのでしょうか。
ミステリー的な部分、ヒューマンドラマ的な部分、いろいろな解釈はあると思いますが、わたしはやはり戦争を意識せずにはいられませんでした。
「あの頃とは変わったのよ、新しい時代なんだから、変わらなきゃ!」
戦後におけるあの頃との違いとは、今の世の中のあの頃(何年か前)と今と比較して、それは余りにも大きすぎませんか。しかも長崎は被爆地です。
悦子さん、被爆して、七年後の街を高いところから見て、新しい時代=変わらなきゃ、そして女性の自立 凄い強さだと思います。
松下さんが発する三浦友和さんの万歳が憎い、その三浦さんも洗脳教育を渡辺さんから責められる、皆さん戦争を通過しているんですよね。
この映画、どこを期待して見るかで感想は変わると思いますが、わたしはとても良かったと思います。全く長くないです。
石川監督は今まで余り好きではなかったんですが(「ある男」なんて褒められ過ぎ)、今回はよくまとめたなと思います。
二階堂ふみさんも迫力満点ですが、大ファンの広瀬すずさんも嵌ってましたね。目力アップしてます。怖いシーンもありました。もっとも、広瀬すずさんの主演じゃなければ、今作見てないかもしれません(でも「宝島」は見る気しません)。石川監督嫌いでしたし、イシグロさんもそれ程のファンでもありませんし。
タイトルの意味は最後までわかりませんでした。
でも、宝島は見る価値があります
好き嫌いは別として。
全く違う場所、視点、物語ですが、同じ時代の日本人を描いた映画です
広瀬すずさんが出ているかどうかは、正直大した問題ではなく...
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
