「思い出とは消えていくことである」遠い山なみの光 マルホランドさんの映画レビュー(感想・評価)
思い出とは消えていくことである
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人の記憶というものは、曖昧なものだ。そして、思い出として残っていたものもいつかは消えていく。
年月が過ぎるにつれ、記憶というのは姿かたちを変え、正確に覚えておくことはできない。
もちろん良い記憶だけではなく、嫌な記憶はある。
誰しも何かにあこがれて、嫌な記憶からは目をそらす。事実を歪曲してしまう。
この映画はかなり「曖昧」な部分を意図的に盛り込み、どこまでが真実なのか、をとらえることが難しく描かれているが、時代の変化というものを例えたかったんじゃないかと感じた。
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マルホランドさんのコメント
2025年9月13日
コメントありがとうございます。
何かを犠牲にしてまでも自由を得ようとする女性の葛藤が痛いほど伝わる作品でしたね。
今の時代は当時よりも誰しもが活躍しやすい時代になったかもしれないけれど、あの時代の女性たちはそれすらも難しかったと思います。
悦子さんの苦しみは、本人でしかわからないと思いました…。でも最後らへんでニキさんの「理解はできないけれど寄り添おう」(だったかな?)という考えをもって、今の時代を生きる我々が思いを馳せるしかないかもしれません。
トミーさんのコメント
2025年9月13日
自分の事じゃない、他人の事と目を背けなければ居られない苦痛だったんでしょうね。長女を亡くす迄の自分の行動が原因だとは思いました。
アメリカ行きだと相手は米兵でもっと過酷な現在もあり得たって思いなんですかね。
ノーキッキングさんのコメント
2025年9月13日
共感ありがとうございました。
事実を歪曲し、長い時間をかけて脳内に定着させるとウソの認識が無くなり、罪悪感も無くなる。特別、悦子が嘘つきだということもない。それは、人間の性だと思います。
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