劇場公開日 2025年9月5日

「美しい映像と文学性、それでいてエンタメとしても楽しめる傑作」遠い山なみの光 よしてさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 美しい映像と文学性、それでいてエンタメとしても楽しめる傑作

2025年9月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

広瀬すずさんも二階堂ふみさんが揃い踏みで、監督は「ある男」の石川慶さんとあれば、見ないわけいきません。
戦後の長崎を生き抜いた女性が、遠く離れたイギリスの地から当時を振り返る作品。淡々と描かれる現在と過去は微妙に齟齬があり、観ていて何かがおかしいと思いながら、それらを回収する形で物語は結末を迎えます。

映画としては鮮やかに終わりますが、一部に飲み込みにくさもあり、映画を見終わった後のあれこれ解釈を考える要素もあり、余韻も長く楽しめます。ある種のミステリやサスペンスとして楽しめつつも、混乱の最中で過ごした一人の女性の生き様を描いた文学的な香りも感じさせる複合的な傑作の一つかと思います。

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よして
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