「影の鏡像」遠い山なみの光 HKさんの映画レビュー(感想・評価)
影の鏡像
全編にわたる会話の緊張感がすごい。
義理ではなく血を分けた家族であっても
お互いの本心を明かさずに暮らしている。
消したい過去を深層心理の中に閉じ込める。
そして時間や空間も跳躍して自分自身の内面の影と対峙する。
観終わって振り返ると多層的な構成で、
完全な種明かしはされずに謎の残る部分も多いが、
それゆえに半端ない余韻。
人間にとっての過去は、整合性云々でなく、
各人の心の中にしかないものが唯一の真実だと語っているようで深い。
俳優陣ではとくに二階堂さん、三浦友和さんが印象に残った。
「ある男」の石川監督と聞いて納得。
コメントする
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
