「思い出としての長崎」遠い山なみの光 トミさんの映画レビュー(感想・評価)
思い出としての長崎
結論としてこれは非常に面白い作品である。悦子の視点によってこの話は進むため、矛盾や違和感を多く含んでおり、まるで悦子の回想をそのまま映像化したような内容で、原作の象徴である"信用できない話し手"をうまく表現した作品である。また、原作とは違い、綺麗にまとめられており、いわば原作の補足的立場にあるとも言えた(原作が作りとして不十分であるという意図はない。構成としては原作の方が好きだ)。そのため、原作を知っているかどうかに関わらず、十分に楽しめるものになっている。
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